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J( 'ー`)しカーチャンだって女のようです






( ・∀・)「ドクオのカーチャンってさ……」

('A`)「え?」











J( 'ー`)しカーチャンだって女のようです
boonpic2_543.jpg








俺のカーチャンは変だ。
何が変だって、その服装がおかしい。


J(*'ー`)し「どうだい、ドクオ?」


俺のカーチャン。今年で45歳。
近所のスーパーでフルタイムパートをして家計を支えている。


(;'A`)「……」

J(*>ー<)し「もうヤダ、この子ったら恥ずかしがっちゃって」


最近のお気に入りは、ミニスカート。
昔着ていた服らしく、しわしわになりかけている足を丸出しにしてよく歩いている。
ちなみに今日は水色のミニスカートで、手には赤くてちっこいバックをもっている。


J( 'ー`)し ~♪





俺のカーチャンは変だ。
何が変だって、その行動がおかしい。


J( 'ー`)し「お立ち台イェイェイ! ジュリアナートウキョー!!」

('A`;)「……ナニソレ」

J(;'ー`)し「ふ、古い? え、えーと」


俺のカーチャン。
趣味は録画した昼ドラをキャーキャーいいながら見ること。お茶とお菓子はかかせない。
再生はできるけど録画はできないから、よく俺がやらされる。


J(*'ー`)し「セクシィビームぅー!!
      新品のパットと、高いブラジャーをすっごく安く譲ってもらえたからボインボイン!」

(;'A`)「……」


最近のお気に入りは、パート仲間にもらった補正下着とバストアップブラ(というらしい何か)。
ボインボインのバイバインで、ボン・キュッ・ボンにするそうだ。
ちなみに今日着ているのは、背中がいっぱい開いたものすごく派手なピンクの服。





俺のカーチャンは変だ。
何が変だって、夕飯のセンスがおかしい。


J( 'ー`)し「今日は、カーチャン特製えっと、カモの代わりに鶏胸肉を使ってオレンジソースをかけたやつ。
      それと、貝みたいな形をしたスパゲッティーを、ケチャップとかで煮たパスタ?を作ってみました!」

('A`)「……米は?」

J(*'ー`)し「すごいでしょ!」


俺のカーチャン。
好きな食べ物はおせんべい。商店街のお店で売ってる高いやつが大好き。
でも高いからガマンして、パート先のスーパーで売ってる一袋125円のやつを割引で買ってよく食べている。


('A`)モグモグ

J(;'ー`)し「うーん、失敗しちゃったかしら。ちょっと塩気が……」

('A`).。oO(オレンジじゃなくてミカンの皮使ってる)


最近のお気に入りは、長ったらしい名前の料理。
ナウでヤングなアベック(どういうものかは知らない)が好きそうな料理を制覇するそうだ。
ちなみに夕飯は、醤油とソースをそれぞれ足したらうまかった。





('A`)「カーチャン」

J( 'ー`)し「どうしたの、ドクオちゃん?」

('A`)「今日もミニスカート……」

J(*'ー`)し「やっぱり、わかる! 女子力アップしてるかい?」


(;'A`)「……」


俺は中学1年生。
カーチャンには、たまについていけない。


(;'A`)「……寒くない?」

J(*'ー`)し「このくらい、大丈夫だよっ!」


                      ……クシュン


(;'A`).。oO(やっぱ、寒いんだ)






ピコピコ  ('A`)「いけっ!」

ギュイーン (#'A`)「そこだっ!」


テッテレー! ('∀`)「やった!」


俺の趣味はゲームをすること。
カーチャンは仕事に出ているので、居間のテレビをしょっちゅう使っている。
いとこの兄ちゃんが昔のゲーム機をくれたので、いつもそれで遊んでいる。


J( 'ー`)し「ただいまぁ~」

('A`)「おかえ……り?」


(;'A`).。oO(今日の服も背中出てた)






('A`)「カーチャンはいない」

('∀`)「よしっ!」


ゴソ            ゴソ

                    バリッ


(*'A`)「うへへ」


俺の好きな食べ物はカップラーメン。
健康に悪いってカーチャンが怒るから、ほんとうにたまにしか食べられない。
だから、カーチャンが仕事でいないときに、隠れてこっそりと食べる。


J(#'ー`)し「ドクオちゃんっ!」

('A`)ゴメン


J( 'ー`)し「ほら、カーチャン何か作ってあげるから。
      うーん。スパ?スペ? なんか、スペインっぽいオムレツつくるよー」






゚゚・*J(*>ー<)し*・゚゚「イエーイ、ドクオちゃーん!」

Σ('A`;)「うわっ!」


日曜日の午後一時。
カーチャンの機嫌は最高潮だった。


J(*'ー`)し「ねぇねぇ、どう? 最近のカーチャンはどうだい?」

(;'A`)「……どうって、何が?」


ゲームをしていた俺の背中めがけて、カーチャンが飛びつく。
俺はびっくりして、コントローラーを落としそうになった。

boonpic2_569.jpg



J( 'ー`)し「カーチャンだって女なんだよ」


ごめん。
カーチャンが何を言いたいのか本気でわからない。




J( 'ー`)し「ほら、カーチャンだって女なんだよ。
      何かほら、言うことがあるだろう? ねぇ?」

(;'A`)「……」

J(*'ー`)し「おしゃれになったーとか、色っぽくなったーとか、お料理上手になったーとか」


俺のカーチャン。
45歳で、趣味は昼ドラで、好きな食べ物はおせんべい。
おしゃれでも、色っぽくもないし、料理はたまに塩気が足りない。


(;'A`)「えっと、……最近、変じゃない?」

J(;'ー`)し「へ、変? 変だったかい?
      ……お、おかしいわねぇ。ちゃんとワイドショーで情報仕入れたのに」

('A`)「うん、変」


J(;゚Д゚)して




J(;'ー`)し「……へ、変だった?」

('A`)「すごく」

J(;'ー`)し「どこが?」


俺はカーチャンの問いの答えを考える。
そんなに考えなくても、すぐに答えは出た。


('A`)「いつものカーチャンは家だとジャージ。ゴミ捨てとかスーパーもこれでいく」

J(;'ー`)して

('A`)「いつものカーチャンは家だとブラジャーしない。キツイし洗い物になるから」

J(;'ー`)しそ

('A`)「いつものカーチャンの料理はご飯と味噌汁とオカズ。和食好きだし楽だから」

J(;'д`)し「う」


J(∩д∩)し「ああああ~! ドクオちゃん忘れて! それは忘れて!」




J(∩ー∩)し「……」

('A`)「カーチャン。一体、どうしたんだ?」

J(∩-∩)し「……笑わない?」

('A`)「ん」


カーチャンは俺の言葉に、顔を隠していた両手をどけたみたいだった。
それから、なんとか聞こえるくらいの小さな声でいった。


J( '-`)し「カーチャン、おしゃれで色気があって、洒落たお料理も作れるようになりたかったの」

('A`)「なんで?」

J( 'ー`)し「だって、そうしたらカーチャンのことで恥ずかしい思いはしないだろ」

('A`)「誰が?」

J( '-`)し「……」


俺は大馬鹿だ。
聞かなくても答えはとっくにわかってるのに、こんなことを聞いている。





俺は中学1年生。
趣味はゲームをすること。新しいのは買えないから、いとこの兄ちゃんのお下がり。
好きな食べ物はカップラーメン。カーチャンに何かあった時のためにいつも置いてある、非常食。

そして、カーチャンのたった一人の家族。


J( 'ー`)し「カーチャンいい年だから。
      ドクオと仲の良いブーンくんや、ツンちゃん。それに他のお母さんよりずっと年上だろ?」

('A`)「……」

J( 'ー`)し「この前の授業参観……カーチャンのせいで困らせちゃったから」

(;'A`)「……あれはっ!」


J( ー )し「……ごめんね」


俺の背中にコツンとカーチャンの額があたる。
震えるカーチャンの声はなんだか、泣いているみたいだった。




――――――――――――――‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

( ・∀・)「ドクオのカーチャンってさ……」

('A`)「え?」

( ・∀・)「ドクオのカーチャンって来てないの? ばーちゃんだけだよね、来てるの」

(;'A`)「いや、あの」

( ^ω^)「おっおー、ドクオのお母さんなら……」

(;'A`)「ぶ、ブーン、それよりモララーのカーチャンって誰か気になるよな!」

(;^ω^)「え、僕は」

( ・∀・)「え? 僕の? あそこにいる……」


( ‘∀‘)ノシ モラー

 _
(*゚∀゚)「モララーの母ちゃんあれ?
     すげぇー、おっぱいでけぇ!! すっげー若いし、超お色気っ!!」

(;・∀・)「どこがだよー。外じゃ自分のことお姉ちゃんって呼びなさいって言うんだからな。
      それよりジョルジュの、カーチャンはどうなんだよ」
 _
(;゚∀゚)「う、ウチのババアか?」




从#゚∀从「このクソガキっ! 親に向かってババアとは何だババアとは!!」
 _
(#゚∀゚)「うっせーペチャパイババア!!」


|゚ノ;^∀^)つ从#゚∀从アノガキ 「奥様ぁー、落ち着いてぇー!」


(;^Д^)「あ、お母ちゃん」

( ^ω^)「おー、あれがプギャーのお母さんかお? おしゃれだお」

( ・∀・)「うん。すごくおしゃれだね」

(*^Д^)9m「そそそ、そんなことねーし! う、嬉しくなんかねーし!」
  _
( ゚∀゚)「ウチのババア。あれですっげー、飯作るの上手いんだぜ!
     フランスーとか、イタリアーとか外国の変わった料理すっげぇ好きなの」

从#゚∀从「変じゃなくて、洒落た料理! 女子力バリバリのやつ!」


(*^ω^)「ツンのお母さんは来てるのかお?」

ξ;゚⊿゚)ξ「もう中学なんだから呼び捨てにしないでよ!
       えーと、あれ? アンタ私の親の顔知ってるでしょ?!」


(;'A`)「……」





授業参観のあの日、俺はみんなにカーチャンのことを言えなかった。


カーチャンを自分のカーチャンということが恥ずかしかった。
だって、みんなのカーチャンは若いから、綺麗だから、おしゃれだから、ちょっと怖くても料理上手だから。
俺のカーチャンみたいに老けても、くたびれても、昔の服を着ていもしないし、惣菜ばっかの手抜き料理もしなさそうだから。


(;^ω^)「ドクオ……いいのかお?」

(;'A`)「……う」


(; A )「何のこと? それより、もう授業はじまるぜ」

( ^ω^)「……ドクオ」


J( 'ー`)し


(; A )「……」

J( 'ー`)し「……」



――――――――――――――‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐




J( ー )し「プギャーくんのお母さんみたいにおしゃれでも、モララーくんのお母さんみたいに色っぽいわけでも、
      ジョルジュくんのお母さんみたいにお料理が上手いわけじゃないけど」

('A;)「……ぅ」

J( ー )し「それでも、カーチャンがんばるから」


仕事を休んで授業参観に来てくれたカーチャン。
あの日のことをそれからずっと気にしていたカーチャン。


( ;A;)「ぅ、ぅ」

J( 'ー`)し「カーチャンのこと、許してね」


目が熱くなって、気づいたら俺は泣いていた。
本当に悪いのは、あれが俺のカーチャンだって言えなかった俺なのに。
本当に変だったのは、カーチャンではなくて俺の方だったのに。


( ;A;)「ごめん。ごめん! ごめん、カーチャン!!!」

J( 'ー`)し「ドクオちゃんはもう中学生になるんだから、母親のことがちょっと嫌になるのは当たり前なんだよ。
      だから、悪いのはカーチャン。ドクオが胸を張って言える母親じゃなかった私の方」

( ;A;)「――ちがうっ!」




( ;A;)「カーチャンは、ばーちゃんなんかじゃない!」

J(;'ー`)し「う? うん」

( ;A;)「プギャーやジョルジュやモララーのカーチャンなんかより、ブーンやツンのカーチャンより、
    ずっとずっとスゴイ立派だし頑張ってるとにかくすごくてすごいカーチャンだか゛ら゛!」

J(*'ー`)し「うん」

( ;A;)「ミニスカートが年甲斐なくても、実は乳が垂れ気味でも、料理の味付けが薄くても、カーチャンは立派なカーチャンだから」


J(∩-∩)し「ごめん、カーチャンちょっと泣きたくなってきた」

( ;A;)「カーチャンが背中がらあきの服来てても、昼ドラが録画できなくても、俺ガマンするから!」


J(∩-∩)し シクシク

(;'A`)て「ど、どうしたのカーチャン!
      カーチャン! ごめん! ごめんカーチャン!!!」


(;'A`)ノJ('ー; )し


俺のカーチャンは45歳。俺は中学1年生。
たった二人の家族だけれど、毎日それなりに楽しく幸せに暮らしている。
だからもう、俺は間違えないし大丈夫だ……たぶん。



――――――――――――――‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐





('A`)「あのさ、モララーこの前の授業参観の時の話だけどさ」

( ・∀・)「ん?」








ξ゚⊿゚)ξ「まったく、ドクオはアホなんだから」

(;^ω^)「もうゆるしてあげるおー」

('A`;)「……ごめんなさい」


あの時、俺が言えなかったことは、いざ口にしてみればとても簡単なことだった。
俺は怒られたり笑われたりしたけれど、誰もカーチャンを馬鹿にしなかった。
だから俺は、みんなに一つだけ頼みごとをした。


ξ゚⊿゚)ξ「ま、とにかく女の人に喜んでもらうなら、アクセサリーよやっぱ!」
  _
( ゚∀゚)「女ねぇ。だってドクオん家のバ……母ちゃんだろ?」

( ・∀・)「女はいくつになっても女だって、カーチャンがいってたからな!
      身を飾るものだったら、きっと嬉しいと思うよ」

(*^ω^)「僕はツンに賛成だお!」

( ^Д^)「アクセサリーならお母ちゃんに聞いといてやるよ! 安いのな、ドクオにも買えるような!」


――カーチャンに喜んでもらいたいのだがどうしらいいのか、相談に乗ってもらいたい。

そんな子供っぽい内容にもかかわらず、誰も俺のことを笑ったり馬鹿にしようとはしなかった。
みんなは真剣に考えてくれて、それがなんだか恥ずかしくて、とっても嬉しかった。



‐‐‐‐‐‐‐‐‐


ξ#゚⊿゚)ξ「シュシュ! 絶対にシュシュよ!」

(^Д^#)「時計! 鞄に飾れるちいさいやつ!」

(;'A`)「……」


‐‐‐‐‐‐

( ・∀・)「ラッピングはちゃんと頼んどけよ!」
  _
( ゚∀゚)「あの、おっぱいの大きいお姉ちゃんのいる店がオススメだ!」

(*^ω^)b「健闘を祈るお!」

‐‐‐

('A`)ノ◎

('A`)「髪飾りか。
   ツンは女の人なら絶対に喜ぶって、何度も言っていたけど……」


(;'A`)ノ◎「でも、カーチャンだしなぁ」


('A`)「……よし、行くか!」




('A`)ノシ

J( 'ー`)し



('A`)ノ◎     J('ー` )し



(*'A`)      J('ー`*)◎ヽ





「ありがとう」




boonpic2_588.jpg


おしまい



( ^ω^)ブーン系突発イベント参加作品(リンク先まぜこぜブーンさんのイベントまとめカテゴリーページ)

J( 'ー`)しカーチャンだって女のようです のタイトルと、前半・後半の二枚のイラストを使って書かせていただきました。
ありがとうございます。正月から、すごく楽しかったです。

まとめる際に、10分絵祭りのイラストを一枚追加させていただきました。
何か問題ありましたら、対応いたします。


まぜこぜブーンさんのこちらでまとめてもらいました。感謝。

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Author:nanashinodareka
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