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(*‘ω‘ *)わたあめの妖精さんのようです



わたしの生まれたのは、とてもあつい場所。

ぐるぐると回る、モーター。
うなる機械。
キラキラと光るかたまりだったわたしは、どろどろにとけて新しいわたしになる。

とけたわたしは、水になって、糸になる。
細い細い糸になった私は、機械の中から飛び出す。


そして、棒でくるくると巻けば、ほら。



わたしの、出来上がり。


わたしは、お砂糖。わたしは、わたあめ。
ふわふわのわたしは、だれかに食べてもらうことが夢。



(*‘ω‘ *)わたあめの妖精さんのようです




(*><)「すごいんです!」


生まれたばかりのわたしの姿を、一人の男の子が見ていた。
男の子の来ている服は、ひらひらしている。

これは『ゆかた』というもので、今日は『お祭り』という日だ。
ずっとお砂糖だったわたしは、ちゃんと知っている。


(*‘ω‘ *)「わたしはすごいっぽ」


そう言ってみたけれど、わたあめのわたしの言葉はだれにも届かない。
ただ、まだお砂糖のわたしたちがクスクスと笑う声がきこえた。


( ´曲`)「おう、坊主。おっちゃんとこの綿菓子はうめぇぞ!」


( <●><●>)「おや、なつかしいですね」

(*><)「おにいちゃん、ぼくあれがほしいんです」


わたしをキラキラとした目で見る、小さな男の子。そして、そのとなりに立つ大きな男の子。
あの子に食べるのかな。だったら、うれしいな。


(;<●><●>)「またですか? お金は大事にしなさいと、お母さんに言われたのを忘れたんですか」

(;><)「あうあう……」


大きい男の子が言う。
その子の手には、わたしの仲間のお菓子や食べ物がいっぱいある。
このままではこの子が行ってしまう。それはいけない。わたしはこの小さな男の子に食べられたいのだ。

わたしがおいしいのは、ほんのちょっとの間だけ。
おいしい時間がすぎてしまえば、わたしはしぼんでおいしくなくなってしまう。
それはイヤだ。せっかく、わたあめになったのだから、おいしく食べてほしい。


(*‘ω‘ *)「ねぇねぇ、わたしはふわふわでおいしいっぽよ」


ポーズをつけておねだりをしてみる。
聞こえないだろうけど、届くといいな。


(*><)「ふわふわ!」


――あ、届いた。


(;><)「おにいちゃん、ボクいい子にするから買ってほしいんです!
      お母さんの言うことも、ちゃんと聞くんです」

(;<●><●>)「……」


大きい男の子が、少し困った顔をした。
だけど、しばらく悩んでから『ゆかた』のなかから『おさいふ』というものを取り出した。


( <―><―>)「これで最後ですよ」

(*><)「はいなんです!」


( *´曲`)「毎度あり!」


小さい男の子はにこにこ。わたしもにこにこ。
ついでに、わたしをわたしにしてくれた、おじさんもにこにこ。
そして、おじさんは最後の仕上げにかかる。


( ´曲`)「よーし、坊主。袋は何がいい?」

(;><)「えと……」


( <●><●>)「好きなのを、選んでいいですよ。
        くまのショボンでも、正義のヒーロードクオでも、大将ブーンでも」

( ><)ノ「そのミドリのがいいんです!」


おじさんは、『屋台』から、緑色のビニールを取り出した。
緑色のビニールは、わたしのお洋服。
ふわふわなわたしは、緑色のかわいい服を着せられて、おめかしをする。


2deac433.png


ふわふわの綿のスカート。
甘いにおい。とってもステキな緑のお洋服。
おじさんから小さな男の子に、そっとわたしがわたされる。


( ´曲`)「はい、どうぞ」

(*><)「わーいなんです!」


はじめまして、あなた。
わたしは、わたしを食べてくれるあなたを、ずっとまっていたのよ。


(*><)「おいしそうなんです」

(*‘ω‘ *)「よろしくだっぽ」


小さな男の子が、わたしを頬張る。
わたしはとけて、また水にもどる。
わたしはどんな味だろう、気に入ってくれるといいなぁ。


(*><)「おいしいんです!!」


男の子の顔が、ふにゃぁと崩れた。
口元にうかぶのは笑い顔で、ほっぺたもりんごみたいな赤色。
ああ、うれしいなぁ。わたしはおいしくなれたんだ。


( <●><●>)「じゃあ、そろそろ帰りましょうか。お母さんが心配します」

(*><)「はいなんです」


小さな男の子と、大きな男の子が笑った。
その笑顔がとてもかわいくて。
この子たちを笑顔にしてあげられる、わたしはほんとうに幸せだなぁと思った。



(*‘ω‘ *)わたあめの妖精さんのようです  おしまい





ミセ*゚ー゚)リ作品投下感想祭~お菓子テロ祭りのようです~ の後夜祭参加作品
色鉛筆さんの こちら にまとめてもらいました


菓子テロで投下されたイラストにお話をつけされてもらいました。
使わせてもらったイラストかわいい

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