スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

o川*゚ー゚)oパパと魔法と不思議な本のようです 前編




            このおはなしは閲覧注意となっております、ご注意を




さて、お話をはじめましょう。

今から始まるのはつい最近のお話。
寂れた漁村でも、宇宙でも、海外でもない、この国の片隅で起こったちっぽけなお話。
昔々の話ではなくて申し訳ありませんが、語りはじめることに致しましょう。



           o川*゚ー゚)oパパと魔法と不思議な本のようです

                     前編



深い深い山の中。
木々に囲まれたその中に、大きなお屋敷がありました。
古い時代を元にしたテーマパークにありそうな、少し古いけれどがっしりとした煉瓦造りの建物。

そのお屋敷の中に、一人の女の子が住んでいました。

  _
( ゚∀゚)「いい子で留守番してるんだぞ?」

o川*゚ー゚)o「うんっ!」


その女の子は4、5歳くらい。
長い黒髪の似合う、素直な可愛らしい女の子でした。

  _
( ゚∀゚)「みんなの言うことはちゃんと聞くんだぞ?」

o川*゚ワ゚)o「ちゃんということきくよ、パパ!」


女の子はしっかりとした口調で言うと、スーツを着た大きな体に抱きつきました。
パパの体からはお日様をいっぱい浴びた太陽のにおいがしました。
女の子はパパに抱きついてしっかりと目を閉じました。

  _
( ゚∀゚)「お土産買ってきてやるからな!お前は何がいい?」

o川*゚ー゚)o「ぬいぐるみ!」
 _
(;゚∀゚)「おいおい、食いもんにしろ。
     何しろお前は、いっぱい食って大きくならなきゃならないんだからな」

o川#゚△゚)o「やだー、ぬいぐるみー」
 _
( ゚∀゚)「お前がたくさん飯食うなら約束してやってもいいぞ」

o川*゚ー゚)o「ほんと?やくそくするする!」


パパの大きな手が女の子の頭を撫でます。
女の子は猫が飼い主にするように頭をパパにこすりつけました。
パパは女の子がいつまでも離れようとしないので困った表情をしていました。

  _
( ゚∀゚)「じゃあ、行ってくるな。ちゃんと言うこと聞くんだぞ?」

o川*゚ー゚)o「いってらっしゃい!」


女の子はパパのことが大好きでした。
パパはいつもお仕事がいそがしいけど、女の子のことを大切にしてくれました。
パパの大きなところと、優しいところと、あったかい手が女の子は大好きでした。




女の子は幸せに暮らしていました。
女の子の暮らすお屋敷は広いけど、すこしボロボロ。
おうちの中では時々、ネズミさんが出てそのたびにアルバイトの渡辺さんは泣き出してしまいます。
その度にお仕事ができなくなるので、お手伝いの伊藤さんがとても怒ります。


从;'ー'从「はわわわ、またネズミなんだよぉー」

('、`#川「こっちの子なんだから、ネズミくらい慣れてるでしょ?!
      さっさと働けっ!!!」

从;ー;从「ダメなものはダメぇー」


伊藤さんが怒るととても長いので、そのたびにご飯が遅れてしまいます。
お屋敷にはお料理ができるのが伊藤さんしかいないからです。
女の子は伊藤さんが怒り出すと、お部屋でお絵かきをして遊ぶことにしていました。


('、`#川「ったく、猫でも飼うしかないわね。すっかり、ボロなんだからこっちは。
     旦那様もよりにもよって、どうしてこんな不便な場所なんかに……」

从;'ー'从「不便なんて言わないでぇー。配達サービスだってあるからぁー」

('、`;川「サービスって、単に店舗がないってだけじゃない。
     めちゃめちゃ高いし、週一でしかこないし」


その日の夕ご飯は、夜の九時を過ぎていました。



o(-、-*川o「つまんない」


パパがいないと女の子は退屈です。
伊藤さんはいつも忙しいし、女の子がイタズラをするとすごく怒ります。
渡辺さんは優しいけれど、仕事が終わるとすぐに帰ってしまいます。


o川*゚ 。゚)o「パパはいつかえってくるのかなぁ?」


女の子と遊んでくれるのはパパだけ。
だから、女の子はパパのことが大好きでした。


('、`#川「まったく、旦那様はいつまでこんなところに私を置くつもりかしら。
     保母になったつもりは無いわよ。まったく」

o川 ゚-゚)o「……」

('、`;川「ああ、またネズミ?イヤだわ本当」

o川*゚ー゚)o「いとーさん、あそんで?」


伊藤さんは女の子を部屋に連れて行くと、鍵を掛けました。
女の子は部屋の中で、お絵かき帳を黒く塗ってすごしました。

いくら黒く塗っても、パパは帰ってきません。




o川*゚ワ゚)o「おかえり、パパ!!!」

(  ゚∀゚)「無事生きてたか?」

o川*^ワ^)o「いっぱいごはんたべて、いっぱいねて、いっぱいおえかきした!」

(  ゚∀゚)「これは、土産だ」


パパは女の子に何か大きな袋を渡しました。
袋の中には白いフサフサとしたぬいぐるみが入っていて、女の子はにっこりしました。


(  ゚∀゚)「ほーら、もっさりさんだー。デカイだろ?」

o川*゚ー゚)o「おっきー!もさもさ!もさもさ!」

(  ゚∀゚)「こいつと一緒にいい子にしてるんだぞ」


帰ってきたパパは女の子にお土産を渡すと、そのまま家の奥へと入っていきました。
女の子はパパと遊んでもらおうと、その後を追いかけていきます。
パパが歩くと廊下はギシギシと音を立てます。伊藤さんが歩くとドタドタ。渡辺さんだとキッキッ。
女の子は誰かが歩く度に音のするその廊下が、面白くて好きでした。


o川;゚ー゚)o「パパ、まってー」


ギシ ギシ

   トテトテ

                    ギシ ギシ

                       トテトテ


パパが歩くと廊下はギシギシ。女の子が歩くとトテトテ。
古い廊下は歩く人によって違う音をたてます。


o川;゚ 。゚)o「パパー」


そして、パパは屋敷の一番奥の部屋の扉を開けました。
立派な木で出来た重い扉を女の子が開けると、そこは天井近くまで本が並べられた部屋でした。
部屋の壁には沢山の本棚と本があります。床はふかふかの絨毯。それから、大きな机と椅子。
パパは椅子に腰掛けていました。


o川*゚-゚)o「おしごと?」


パパはポケットから鍵を出すと、その鍵をで机の引き出しを開けました。
そこから取り出したのは、とても大きくて古い本。
黒い表紙のその周りには錆びた金属で縁取りがされています。


(  ゚∀゚)「しばらく黙って大人しくしてろ。あとで、相手してやるから」

o川 ゚ -゚)o「……」


女の子は頬を膨らませ、その部屋の床に寝そべりました。
パパは女の子の顔には目もくれず、本をずっと読んでいます。
眼鏡を掛けて、ノートを取り出し、カリカリと何かを書き続けています。


川 ゚ -゚)「……パパ。まだ?」

(  ゚∀゚)「まだ」


もふもふとしたぬいぐるみの体をひっぱり、抱きしめてみました。
寝そべったまま足をぱたぱたさせてみました。パパの顔をじっと眺めてみました。
だけど、パパはずっと本とノートを見ています。


川 ゚ぺ)「まだー?」

(  ゚∀゚)「まだ」

o川#゚ー゚)o「あそんでーー」


その日、パパは遊んでくれませんでした。
次の日も、次の日も――。




(  ゚∀゚)「不老不死の定義は何だと思う?」

o川*゚ー゚)o「ふろーふしー?おふろ?」


カリカリとパパはノートを書きます。ペラペラとパパはノートをめくります。
クイッと眼鏡を上げ、何度も何度も分厚い別の本をめくります。


(  ゚∀゚)「人は何故、禁忌に触れようとすると思う?」

o川*゚ー゚)o「それっておもしろいの?」


パパは分厚い本を開き、ノートを書き、たまに別の本をめくり、ノートに何かを書きます。
ノートを書いて書いて書いて書いて書いて、本をめくりめくりめくりめくります。
パパはずっと本を見ていて、女の子とは遊んでくれません。


(  ゚∀゚)「知ることにとりつかれているんだ。知らなければ自分を保てないんだ。
      本来は生存本能の一つなのに。知るということはあくまでも手段なのに。
      俺たちは俺は知らないと怖いんだ。あやふやなことに耐えられない」

川*゚ー゚)「?」


パパが見ているのは本とノートだけ。
パパは黒い大きな本だけを、じっと見ています。


(  ゚∀゚)「不老不死になりたいんじゃない。バケモノを召喚したいんじゃない。富も名誉もいらない。
      ただ、それが何なのか知りたいんだ。儀式の果てに何が起こるか、それが知りたい」

川*゚ー゚)「パパはおべんきょうがしたいの?」


女の子は字が読めないから、パパが何を書いているのかわかりません。
パパが何を言っているのかもわかりません。
だから、女の子はぎゅっとぬいぐるみを抱きしめました。


(  ゚∀゚)「俺たちはお前を……」


パパはじっと女の子を見ます。
久々に見たパパの顔は目がギラギラしていました。目の下は黒くなっていました。
真っ白なシャツは汚れがあちこちと目立っていました。


o川*゚ー゚)o「なーに?パパ?」


パパはもう、何も話しませんでした。
カリカリとノートに何かを書く音だけが部屋に響いています。


カリカリ

カリカリカリカリカリカリカリカリ




('、`*川「ほら、早く部屋に入って。鍵がかけれないでしょ」

o川*゚ー゚)o「はーい」


パパはお仕事があると言ってまた、行ってしまいました。
渡辺さんも仕事が終わると帰ってしまって、今のお屋敷には女の子と伊藤さんの二人っきり。
それから、女の子の部屋には可愛らしいぬいぐるみが一匹。


o川*゚ -゚)o「つまんない」


ガチャンと鍵が閉められると女の子はもう一人っきり。
女の子のために置かれたベッド、洗面台、トイレ。
もさもさとしたぬいぐるみ、お絵かき帳、クレヨン、クッション、お菓子、アメ玉、髪留め、ビーズ。


川 ゚ -゚)「パパ……さみしいよ……」


シャボン玉が描かれた壁紙に、床に敷かれたかわいい絨毯。
お部屋には窓も時計もないので、今が何時なのかもわかりません。
電話もないからお話も出来ません。電話があったとしても、女の子はそれを使えませんでした。

パパは家にいる間、ずっと本とノートだけを見て過ごしました。
遊んでくれると言ったのに、パパは全然遊んでくれませんでした。


川 ゚ -゚)「あのほんがいけないんだ」


女の子は寂しくて寂しくてたまらなくて、考えました。
パパが遊んでくれないのは、あの本があるからいけないのだと考えました。
あの本がなければいいのに、女の子はそう思いました。


o川*゚ー゚)o「あのほんをすてちゃえばいいんだ!」


パパが遊んでくれると思うと女の子はそれだけで、幸せでした。
嬉しくて嬉しくて、女の子は床をごろごろと転がり回りました。

何をして遊ぼう?お絵かき?しりとり?ボール投げ?
パパと遊ぶならきっと楽しい。何だって楽しい。きっとパパは笑ってくれる。


o川*゚ワ゚)o「たのしみー」


女の子はぎゅっとぬいぐるみを抱きしめました。
そして、そのまま夢の中へと入っていきました。




パパを待つ間、女の子は本を捨てようとしました。
しかし、本の入った引き出しは鍵がかかっています。

女の子は困ってしまいました。
本を捨てようと思っても、本は引き出しの中。
本を隠そうとしても、鍵が無ければどうしようもありません。


从'ー'从「あれれー、どうしたのぉー?」

o川;゚ー゚)o「わわわわたなべさん!」


女の子が振り向くと、渡辺さんがはたきを持って立っていました。
渡辺さんは、伊藤さんと違って女の子を怒ったりしないので、女の子はほっとしました。
女の子が渡辺さんに何と言おうと考えていると、渡辺さんはパンと両手を合わせました。


从*'ー'从「わかったよぉー!ご主人様をさがしてるんだねぇー。
       君は実におりこうさんだねぇー」

o川;゚ワ゚)o「うんっ!そーなのっ!」

从;'ー'从「ごめんねぇー、ご主人様が帰ってくるのはもっと先なのぉー」


渡辺さんはそう言うと、お掃除をはじめました。
渡辺さんはやさしいけど、お仕事があるのであまり遊んでくれません。
女の子はがっかりして、本がいっぱいのその部屋から出ました。




从 ゚∀从「よぅ、元気だったか?」


長い長い間待って、パパはようやく帰ってきました。
その間、伊藤さんは機嫌が悪くて、渡辺さんはいっぱい怒られていました。
女の子は誰にも遊んで貰えなくて、退屈したまま過ごしました。

パパは女の子の顔を見ると、ニヤリと笑いました。


川;゚ -゚)「パパ?」

从 ゚∀从「おぅ。髪のばしてみたんだが、変だったか?」

o川*゚ー゚)o「ううん。かっこいいよパパ!」


パパは嬉しそうに笑うと、女の子のことを抱き上げました。
抱き上げた体を大きく揺すり、その場でくるくると回りました。
女の子はキャーと笑うと、パパにぎゅっと抱きつきました。


('、`#川「こら、旦那様をパパなんて下品な言葉で呼ばない!」

从;゚∀从「おいおい、下品はないだろ。下品は。
      これでも結構、気に入ってるんだから」

o川*゚ー゚)o「パパ?」

从 ゚∀从「病気はしてないか?元気か?沢山、食って肥ってるか?」

('、`*川「私がいるんだから、それだけはありません」

从*゚∀从「さっすが伊藤さん!」

('、`*川「今日の料理は腕によりをかけて作りますね、旦那様。」


パパは嬉しそうに言うと、女の子のほっぺたにキスをしました。
ジャケットを翻して笑うパパは本当の子供のようでした。


('、`*川「旦那様はいつまでのご滞在で?」

从 ゚∀从「今回は満月の夜まで。それで、終わりにする予定。
      客がいっぱい来るから頼むな、伊藤さん」

('、`*川「はい、喜んで」


女の子は、パパが伊藤さんとばかり話しているのを見てつまらなくなりました。
伊藤さんもパパも楽しそうに話していて、女の子のことを見向きもしません。
パパと遊ぶのを邪魔する伊藤さんは嫌いだと、女の子は思いました。


o川 ゚ ぺ)o「……パパのばか」




从*-∀从「フフフフ」


伊藤さんと話し終わったパパは、あの本が沢山ある部屋にいました。
ポケットから鍵を取り出して、机の鍵を開ける。
そして、パパはあの本を取り出しました。


从 -∀从「もうすぐだ。もうすぐ俺は……」


パパはずっと本を見ていました。
黒い鉄の表紙の本を撫でて、さすって、パラパラとめくる。何度も何度もです。
そんな、パパの姿を女の子はドアの向こうからこっそり覗いていました。


川 ゚ -゚)「……」


パパはやっぱり、あの本が大事なんだ。
だから、パパは遊んでくれないんだ。
女の子はそう、思いました。ドアの向こうのパパを待ちながら、ずっと、そう考えていました。


从 ゚∀从「なんだかんだで、もう五年以上もたってんのか……
      プギャーなんかは三十路の大台だし、年は取りたくないもんだねぇ」


パパは遊んでくれません。


从 ゚∀从「さて、酒でも飲むか」


どのくらいの時間がたったのでしょうか。
パパは本を机にしまい、立上がりました。
扉を開け、ミシミシと音を立てながら、パパは廊下を歩いていきます。

ドアのすぐそばに立つ女の子の姿に、パパは気づきませんでした。


o川*゚ー゚)o「……」


パパは女の子のことなんか、気にしていませんでした。
暖炉と、ソファーのあるリビング。
パパはテレビを見ながら、キラキラと光るグラスから何かを飲んでいます。


川*゚-゚)「パパ、なんであそんでくれないの?」


女の子は、本がいっぱいの部屋に入ります。
天井までぎっしり本がつまった秘密基地のような部屋。
女の子は、パパがよく座る木で出来た大きな机に近づきました。

つるつるとした布が張ってある椅子に女の子はよじ登ります。
椅子は大きくて、転げ落ちそう。
女の子は両手で踏ん張って、顔を真っ赤にして、えいやっと登ります。


川 ゚ -゚)「あのほんがあるからいけないんだ」


女の子は、引き出しに手を掛けました。
いつもは鍵のかかったその引き出し。何度も何度も挑戦して、それでも開かなかった引き出し。

――その引き出しは、あっさりと開きました。


川*゚ー゚)「……みつけた」


一番上の引き出し。その一番手前に、黒い本がありました。
とても分厚いその本の表紙には、何かの金属で飾られています。
ボロボロで、変な臭いのするその本。
それは、パパが大切そうに見ていたその本でした。


o川*゚ー゚)o「おまえがいるからいけないんだぞ!」


女の子は、その本を手にしました。
手がちぎれそうになるくらい重いのをガマンして、女の子は本を引き出しから出しました。


o川*゚ー゚)o「はやく、あそんでほしいなぁ」


女の子はわくわくとした、楽しい気持ちでいっぱいでした。




重い重い本を持っていると、廊下の立てる音が変わります。
トテトテという音は、今はギッギッという音。
女の子はそれが楽しくて、頭の上に抱えた本を床に置いたり、また持ってみたり。

ギッギッ


                     トテトテ


それから、疲れる度に本を下ろして休憩して、女の子はようやく自分の部屋につきました。
ガチャンと鍵が閉められると女の子はもう一人っきり。
女の子はベットに横になると、手にした本をさっそく広げてみました。


o川*゚ー゚)o「おもしろいとこどこー?」


パパが一生懸命見る本です。
きっと、たのしいところがいっぱいに違いない。女の子はそう思いました。
捨てる前にそれを見ようと、女の子はパラパラとその本をめくります。


o川;゚ぺ)o「……むぅ」


その本の中は、黒いうねうねとした文字で埋め尽くされていました。
女の子は字が読めません。何枚かめくってみますが、うねうねと文字が続いているだけ。
パパみたいにフムフムと見てみますが、全然おもしろくありません。


o川*゚ワ゚)o「あ」


パラパラと思い切って本をめくっていると、そのなかに絵があるのを見つけました。
人が燃えている絵、水の中にいる絵、よくわからない生き物の絵。
その本には、不思議な絵がいっぱいありました。

茶色くなった紙の中で、黒いインクで書かれた絵はまるで生きているようでした。
文字と同じく、うねうねとした体の生き物。
星がいっぱい見える空と、見たこともないような建物。
人が沢山集まって、火をかこんでお祭りをしている姿。


o川*゚ー゚)o「すごいなー、すごいなー」


沢山の絵を見ているうちに、女の子はドキドキして来ました。
本の中にある絵は、女の子にとって初めて見るものがいっぱいでした。
女の子はその本に夢中になりました。


o川*゚ー゚)o「まほーのほんだ」


その本は女の子にとってまさしく、魔法の本でした。
パパに内緒で手に入れた、大切な大切な魔法の本。

女の子は魔法の本を、自分のものにすることにしました。




コツ  コツ


o川*-、゚)o「んー」


その日の夜、女の子は小さな足音で目を覚ましました。
小さいけれど、よく響く足音。
その音は、途切れることなくずっと続いています。


  コツ  コツ


足音が遠くへ行ってしまったと思うと、今度は近くからまた聞こえてきます。
近くから、遠くへ。近くから、遠くへ。
真っ暗な部屋の中で、足音だけが響きます。


o川*- 、-)o「パパぁ?」


パパでしょうか?
女の子は確かめようかと思って、声を上げます。
だけど、その瞳は眠さのあまりに、どんどん下りていきます。
頭がボンヤリとして、とても眠くて、女の子は何も考えられません。

足音が女の子の部屋の前を通り過ぎる頃には、女の子はもう寝ていました。




从;゙∀从「あ゙ー、頭イテェ」

o川;゚ー゚)o「だいじょうぶ、パパ?」


次の日の朝、パパは頭を振りながら、コップを手に取りました。
窓からは朝の光が入ってきて、鳥の鳴き声が聞こえてきます。
本を隠したから今日からパパが遊んでくれると思うと、嬉しい気持ちでいっぱいです。


从;-∀从「飲み過ぎたなこりゃ……」


パパを心配しながらも、その心の中はワクワクしている女の子の横。
コップを食器棚から取り出すと、パパは水道の蛇口をひねりました。


从 ゚∀从「?」

o川*゚ー゚)o「どーしたの?」


パパはくるくると蛇口を回します。
くるくるくるくるくるくる


从;゚∀从「……」

o川*゚ー゚)o「?」


从;゚∀从「チッ、朝っぱらから断水かよ」


パパはくるくると蛇口を回し続けます。
女の子はそこでようやく、水道から水が出てこないことに気づきました。
パパはため息を一つつくと、伊藤さんを呼びに行きます。


('、`*川「水が出ない……ですか?」

从 ゚∀从「ああ。あと、二日酔い用の薬ついでに頼む」


エプロンをした伊藤さんは、パパの言葉に首をひねりました。
水道の下の棚の扉を開き、何やら難しいことをしていましたが、水は出てきません。


('、`*川「おかしいですね、故障でしょうか?」

从;゚∀从「おいおい、なんのためにお前を管理人にしたと思ってるんだよ」

('、`;川「申し訳ありません、旦那様。
     台所の方の水道は大丈夫ですので、そちらを利用して下さい」

从#゚∀从「これだから、ボロ屋敷は」


パパはなんだか、不機嫌そうです。
伊藤さんがパパに怒られるのを見て、女の子はちょっと嬉しくなりました。


o川*゚ー゚)o「はやくあそんでくれないかなー」


パパと伊藤さんはケンカをしているのだから、自分と遊んでくれる。
女の子の頭の中は、パパと何をして遊ぼうかでいっぱいです。


川*゚ー゚)「あれ?」


気づくと、パパと伊藤さんはいなくなっていました。
女の子が考え事をしている間に、二人は水を求めて台所へ行ってしまったからです。


o川#゚ー゚)o「いとーさんのバカ!パパなんかキライ!」


一人で、取り残された女の子はほっぺたを膨らませました。
腕をバタバタと振って、思いっきり叫びます。
だけど、パパも伊藤さんも戻ってきてくれません。


川;゚ー゚)「ううっ……」


どれだけ叫んでも、誰も来てくれないので女の子は寂しくなりました。
パパと伊藤さんをさがしに台所へ行こうか、どうしようか。女の子は考えます。

そんな女の子の後ろ、――水道からは、沢山の水が流れていました。


o川;゚ー゚)o「パパー!!」

从;-∀从「頭痛いんだから、しゃべるなクソガキ」


女の子がリビングへとたどり着くと、パパは水を飲み干した所でした。
台所では伊藤さんが、朝ご飯の準備をしています。
シュンシュンと鳴る炊飯器の音、ジュウジュウというフライパンの音、魚の焼けるおいしそうな匂い。
女の子のお腹がぐぅと音を立てます。


从 ゚∀从「そう言えばお前、昨日の夜に部屋から出たか?」


コップを机に置いたパパは、女の子に向って聞きました。


o川*゚ワ゚)o「でてないよー」

从;゚∀从「ん?そうか?伊藤さんは?」

('、`;川「私は仕事が終わるとすぐに寝てしまいましたので……」


台所から、伊藤さんが答えます。
パパはその答えに、眉を思いっきり寄せました。


从 ゚∀从「まあ、いいや。どうせ、ネズミか何かだろう」




从'ー'从「あれれー、そんなことがあったのかなぁー」

o川*゚ー゚)o「うん」

从;'ー'从「ご主人様がいるのに、伊藤さんの機嫌が悪くってぇー
      なんでかなぁーって、思ったんだよぉー」


それからしばらくして、女の子の部屋に渡辺さんがやってきました。
遅刻をして、伊藤さんに怒られてしまっていたようです。
伊藤さんの機嫌が悪いと、渡辺さんは長く怒られてしまうので大変です。
その伊藤さんは、パパとずっとお話をしています。


从'ー'从「でもぉー、伊藤さんは料理中だからぁー、大丈夫だよねぇー。
      ご主人様がぁー、伊藤さんの料理をほめてくれればぁー、伊藤さんもぉーごきげんでぇー」


ピンク色のエプロンを着た渡辺さんは、くるくると箒を振り回します。
でも、くるくると回すだけなので、部屋は全然綺麗になりません。
これでは伊藤さんの機嫌が良くても、怒られてしまいそうです。


从'ー'从「あ、そうだ聞いちゃおうかなー」

o川*゚ー゚)o「なーに?」

从*'ー'从「えへへー、あなたのお名前はなんて言うんですか?」

o川*゚ -゚)o「なまえ?」


女の子はきょとんとした表情で渡辺さんを見ました。
渡辺さんはかわいい顔を笑顔でいっぱいにして、女の子のことを見ています。


从'ー'从「そう、ずっと聞いたことなかったからー。
      ねぇねぇ、あなたの名前はなーに?」

川 ゚ -゚)「……」

从*^ー^从「私は渡辺ー。渡辺三恵子ー。
       あなたはだーれ? あなたのパパとママは何をしている人ー?」

川*゚ o゚)「ママ!」


女の子ははじかれたように声を上げました。


o川*゚ワ゚)o「しってる! えほんにのってるひとだ!」

从;'ー'从「――え?」


女の子はぬいぐるみの横に転がっていた絵本をひろいあげました。
パパがくれた大切な絵本。それは、女の子がただ一つ持っている絵本でした。
毎日、開いているのでその本はボロボロ。それは、女の子の宝物でした。


o川*゚ー゚)o「パパがね、まえよんでくれたの!
       おんなのこにはねパパとママとおねーさんがいるの」


その絵本には女の子がいて、パパがいてママがいて、お姉さんがいます。
女の子は魔法の本を拾い、魔法を使えるようになり、みんな幸せになる。そんなお話でした。
女の子はその絵本が大好きでした。文字が読めなくても、その絵本を見るだけで幸せでした。


o川*゚ー゚)o「まほーのほんはね、すごいんだよ。
       まほーはね、なんだってできるんだよ」

从;'ー'从「……ごめんね」


女の子は大好きな絵本の話をしているのに、渡辺さんは悲しそうな顔をしていました。
どうして、そんな顔をするんだろう?女の子にはその理由はわかりません。


从;'ー'从「えーと、そうだ!その絵本の話もっと聞かせてほしいなぁー」

o川*゚ー゚)o「うんっ!」


女の子が元気に声を上げたその時、バチンと音がして部屋の電気が消えました。
女の子の部屋には窓がありません。電気が消えると辺りは真っ暗です。


从;'ー'从「電気ー!電気のスイッチはどこかなぁー」

从;ー;从「あれれー、スイッチぃースイッチ~」

o川;>д<)oZ「いたっ!」


女の子は足の痛みに、大きな声をあげました。
スイッチを探す渡辺さんの足が、女の子の足をおもいっきり踏んづけてしまったのです。


从;'ー'从「あわわー、ごめんねぇーごめんねぇー」

o川*;ー;)o「いたい!」

从;' 。'从「ごめんー!」


女の子の足は、渡辺さんに踏まれてジンジン。渡辺さんは慌ててオロオロ。
女の子は足が痛いのを我慢しながら、電気のスイッチを押しました。
だけど、電気はつきません。


o川;゚ー゚)o「わたなべさーん、でんきつかないー」

从;'ー'从「はわわわー、廊下っ、廊下に行こうー
      窓のあるところにいけば大丈夫だよぉー」


渡辺さんは壁に頭を何度もぶつけながら、女の子の手を引いて歩きます。
ドアをガチャリと開け、やっと出た廊下も真っ暗でした。


从;'ー'从「あれれー、停電かなぁー」

o川;゚ー゚)o「まっくらだー」


廊下に出ても真っ暗なので、女の子と渡辺さんは困ってしまいました。
それでも、二人はえいっと勇気を出して窓まで歩くことにしました。


('、`;川「……誰かいるの?」

从'ー'从「渡辺ですぅー。急に電気がきえたんですけどー、停電ですかぁー?」

川*゚ー゚)「ですかー?」


廊下を歩いていると、伊藤さんの声が聞こえました。
だけど、真っ暗なので、伊藤さんが何処にいるのか、女の子にも渡辺さんにも見えません。
伊藤さんの声は、とってもびっくりしているみたいでした。


('、`;川「そっちも電気が消えてるの?
     まいったわね、ブレーカーが原因だといいんだけど」

从;'ー'从「懐中電灯とかないんですかー?」

('、`;川「台所のやつは電池切れ。肝心なときに使えないんだから。
     あとは、旦那様の部屋か、リビングか押し入れに行けばあるはずなんだけど」


伊藤さんと渡辺さんが難しい話をしている間、女の子は渡辺さんの腕にぎゅっとしがみついていました。
いつもは明るい時間に真っ暗で、女の子はドキドキしていました。
そんな女の子のドキドキを邪魔するように、ミシミシという音が廊下からしました。


从 ゚∀从「おっ、そこにいたのか?」

('、`*川「旦那様!」

o川*゚ワ゚)o「パパ!パパすごいねー、まっくらだよー」


女の子はパパに抱きつこうとしましたが、真っ暗でパパが何処にいるのかさっぱり分かりません。
かわりに、女の子はパパに大きな声を上げました。


从 ゚∀从「何、停電?ブレーカー?ちょっと俺見てくるわ」

('、`;川「ですが、旦那様……」

从 ゚∀从「いいって、たまには使用人孝行してやらないと。
      伊藤さんには、昔っから世話になってるし」

('、`*川「旦那様……旦那様に気遣っていただいて、伊藤は嬉しいです」

从 ゚∀从「ちょっくら、行ってくるよ」


女の子の声に返事をしないまま、ミシミシと音をたてパパの声は消えていきました。


o川*゚ 、゚)o「いっちゃった」

从*'ー'从「ご主人様がなんとかしてくださるからー、もうちょっと待ってようねぇー」


渡辺さんの手が女の子の手をぎゅっと握りました。
渡辺さんの手は温かくて、パパの手みたいで女の子はとっても嬉しくなりました。


('、`*川「――あ、電気が」


女の子が渡辺さんの腕を前後に揺らして遊んでいると、廊下がパッと明るくなりました。
電気の明かりはとてもまぶしくて、女の子はあびっくりして目を閉じました。


从*'ー'从「よかったねぇー」

川*゚ー゚)「もっと、くらくてもへいきー」

从'ー'从「すごいねぇー。
      でも、私は明るい方がいいなぁー」


女の子と渡辺さんがお話をしていると、廊下を歩くパパの足音が聞こえてきました。
女の子は渡辺さんから離れると、パパの体にぎゅっと抱きつきました。
パパの体は女の子よりずっとずっと大きくて、暖かくて、女の子の胸はぎゅっとなりました。

女の子はパパの事が大好きなのです。


('、`*川「ありがとうございます旦那様。助かりましたわ」

从*'ー'从「ご主人様ぁー、ありがとうございますー」

从;゚∀从「――ん、いや、俺は別に」


女の子が抱きついているのに、パパはぎゅっとしかえしてくれません。
でも、振り払ったりされなかったので、女の子は少しだけ安心しました。


('、`*川「これで仕事に戻れますわ」

从*'ー'从「おそうじしなきゃー」


伊藤さんと渡辺さんはとてもうれしそうに、ニコニコ笑って仕事にいってしまいました。
女の子は渡辺さんに、バイバイと手を振ります。
渡辺さんもうれしそうに手を振ってくれます。


从;゚∀从「停電だったんだよな……?」

o川*゚ー゚)o「パパー、わたなべさんにほめられたんだよー。
       すごいでしょー、すごいでしょー」


パパはとても難しい顔で、廊下の向こうを見ていました。
女の子とは、遊んでくれませんでした。


※ 

('、`*川「さあ、食事にしましょうか!」


夕ご飯の時間になりました。
パパが帰ってきてから、伊藤さんの料理はいつもよりもずっとおいしくなりました。
渡辺さんもいっしょに食べたら楽しいのになと、女の子は思いました。


从*゚∀从「おぉ、すげぇー!寿司じゃねーか」

('、`*川「奮発して、手巻き寿司にしてみました。
     渡辺に買って来させたものばかりなので、新鮮ですよ」

o川;゚ー゚)o「てまき、ずし?」


今日の夕ご飯も、テーブルいっぱいにお料理が並べてあります。
女の子のはじめて見るお料理で、女の子はどうやって食べたらいいのか困ってしまいました。


从*゚∀从「そう、手巻き寿司だ!こうやって、海苔でご飯と具を巻いてだなぁ」

川;゚ー゚)o■「おにぎり?」

从 ゚∀从「でだ、醤油をつけて食……」


パパはくるくると魔法のように、お寿司を巻いていきます。
そして、お醤油をつけ、口に入れようとして……止まりました。


从 ∀从「伊藤さん、これどこの店のやつ?」

('、`;川「盛岡食料品店のはずですが……」


パパはものすごく怖い顔で、伊藤さんを見ています。
伊藤さんはものすごく困った顔で、女の子はどうしていいのか分からなくなりました。


川*゚ー゚)o■「パパー、ノリさんでまきまきすればいいの?」

从#゚∀从「食うな。あと、黙ってろクソガキ!」

川*;ー;)「パパぁ……」


パパは箸でテーブルの上のお皿をぐしゃぐしゃとかき回し始めました。
女の子はパパが怖くて、泣き出してしまいました。伊藤さんはパパの姿をぼんやりと見ています。


('、`;川「旦那様……一体、どうし」


伊藤さんに向って、パパはお皿を突きつけました。
伊藤さんは不思議そうな目でそれを見ていましたが、すぐに真っ青になりました。

――お皿の上のお料理は、腐っていました。




('、`*川「お休みなさい」

川*゚ー゚)ノシ「おやすみー」


ガチャリと部屋の鍵が閉まると、女の子はお休みの時間です。
女の子は一人でトイレに行き、お休みの準備をしました。


o川*゚ー゚)o「ごほん~ごほん~まほーのごほん~」


よいしょっと、女の子はベットによじのぼります。
それから、布団の中に隠していた黒い魔法の本を取り出しました。


川*゚ -゚)「きょうはー、わたなべさんといっぱいおはなししたー
     いとうさんがおこられたー、それからー」


魔法の本の重い表紙を、うんしょっと開きます。
それから、その中のうにょうにょとした文字を指でなぞります。


川#゚ 、゚)「ごはんがおいしくないやつになっちゃったー」


夕ご飯のメニューが変わってしまって、女の子はご機嫌斜めでした。
前のご飯の方がおいしかったのに、どうしてだろう。女の子には理由がわかりません。


o川*゚ー゚)o「あしたのごはんはおいしーといーなー」


女の子は、魔法の本を見ながら、足をパタパタと動かしました。
女の子の宝物の絵本と違って、この魔法の本は絵も難しくて不思議なものがいっぱいです。
だけど、魔法の本はとても難しいと絵本にも書いてあったので、女の子は満足していました。


o川-ー-)o「まほーのほんでー、まほーを」


魔法の本を読んでいるうちに、女の子はとっても眠くなってきました。
それでも、頑張って魔法の本を見るのですが、眠くて仕方がありません。


o川;゙ー゙)o「ねむくないもんー」


女の子は、魔法の本を閉じると枕の下に隠しました。
その変わりに絵本を出したのですが、どんどんまぶたが重くなっていきます。


川*‐ ‐)「ねむくな……」


絵本を広げたまま、女の子はすうすうと寝息を立てだしていました。
女の子の開いた絵本の中では、キラキラとした魔法の光が輝いています。
それは、女の子が一番大好きなページでした。




コツ コツ


歩く、音がしました。
壁に何かをこすりつけている音も聞こえてきます。
その音は、どんどんと大きくなっていきます。


ガリ ガリ ガリ
ガリ ガリ ガリ ガリ ガリ



o川*‐ ‐)ol「うーん」


女の子は、不機嫌そうにまぶたを動かします。
だけど、夢の中で目を覚ます様子はありません。


ガリ ガリ ガリ


ねえ、起きて?
そう言う様に音は続いています。

ガリ ガリ ガリ ガリ ガリ
ガリ ガリ ガリ ガリ ガリ ガリ ガリ
ガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリガリ




从#゚∀从「……」

o(-、-*川o「パパー、おはよー」


女の子は目をこすりながら、パパに朝のあいさつをしました。
昨日はいっぱい寝たはずなのに、女の子はまだ眠いままでした。
本当は眠っていたかったけど、伊藤さんが怒るので女の子は頑張って起きました。


从#゚∀从「なんなんだよ。なんなんだよ、あの音」

('、`;川「旦那様、申し訳ないのですが。
     今日の朝食と昼食は簡単なものにさせていただきます」

从#゚∀从「……」


伊藤さんが持ってきたのは、きつね色に焼けたトーストとコーヒーでした。
パパは無言で、パンをかじりコーヒーをすすります。


o川*゚ー゚)o「いとーさん。いとーさんのつくったジャムたべたい」

('、`;川「ジャムはちょっと……」


女の子は紅茶を飲みながら言った言葉に、伊藤さんはとても困った顔をしました。




o川*゚ー゚)o「おなかすいたー」

('、` 川「……ダメ。これもダメ」


おやつの時間、女の子が台所へ行くと、伊藤さんが台所の床にぺたんと座っていました。
段ボールの中身をごそごそ。冷蔵庫の中身をごそごそ。
タッパーの中身を、ゴミ箱に。段ボールの中身をゴミ箱に。床下収納の壺の中身をゴミ箱に。


从'ー'从「伊藤さぁーん!お買い物してきましたぁー!」

('、`#川「遅いっ!」


瓶に入った梅のお酒が流しに、ざばん。
伊藤さんが大切にしている外国の調味料が、ゴミ袋にぎっしり。
伊藤さんも渡辺さんも、女の子がいることに気がついていないようです。


从;'ー'从「でもぉー、ここから一番近いお店はぁー、車で1時間ですよぉー」

('、`#川「早く出して!夕飯まで時間がないのよ!
      旦那様のお料理を、今日こそはっ!」


渡辺さんがびくんと体を震わせます。今日の伊藤さんは、なんだか怖いです。
女の子はオヤツを我慢して、部屋に帰ることにしました。




そして、夕ご飯の時間がやってきました。
ほかほかと湯気の上がるご飯。緑が綺麗なほうれん草のおひたし。じゅうじゅう焼かれたアジの干物。
煮汁をいっぱい吸ったジャガイモと、タマネギと、ニンジンがおいしそうな肉じゃが。具がいっぱいのお味噌汁。
伊藤さんが腕によりをかけて作った、おいしそうな夕ご飯。


从*゚∀从「おっ、今日はマトモそうじゃん」

('、`*川「全て火を通したり、熱湯をくぐらせましたので、今日こそ大丈夫なはずです」

o川*゚ー゚)o「いっただっきまーす♪」


女の子が箸でおひたしを取ると、ぬちゃりと糸を引きました。
ぬるぬるするのをガマンしながら、おひたしを箸で取り口に入れようとします。
しかし、おひたしはドロドロと溶け、テーブルへと落ちてしまいました。


o川#゚ー゚)o「いじわる!」


女の子は箸をグーで握り、肉じゃがの中のジャガイモに突き刺しました。
ジャガイモは箸にしっかりとささり、今度はちゃんと女の子の口に入りました。


('、`#川「吐きなさい!」


その時、伊藤さんの右手が女の子の口を無理矢理開きました。
伊藤さんの左手は女の子を下に向かせ、その後頭部を叩きました。
パパは、伊藤さんの突然の行動に目を白黒させています。


o川*;д;)o「ぐぇ、がっ、げほっ」

('、`#川「苦しい?だったら、ぺっしなさい!口に入れたもの出して!!!」

从;゚∀从「お、おいっ」


伊藤さんはパパの言葉には目もくれずに、女の子の頭を叩きます。
女の子は苦しくて、ぽろぽろと目から涙を流します。
涙を流す女の子の口から、ジャガイモがぼたりぼたりと垂れ落ちました。

緑と紫、それにピンク色。
そのジャガイモはカビが生えたような色をしていました。
食べたらお腹が壊しそうな、色。
パパはそんなジャガイモの色にびっくりしてしまいました。


从;゚∀从「……またなのか?」

('、`;川「……」

o川*;ー;)o「うぇ」


伊藤さんは肉じゃがのお皿に箸を入れてかき回しました。
裏返したジャガイモはどろどろと崩れ、ツンとへんな臭いがしました。




从'ー'从「どうしたんだろーねぇー」


朝、ピンク色のエプロンの裾をくるくると回しながら、渡辺さんは言いました。


从' - '从「伊藤さんも、ご主人様も怖いんだよぉー
      もう、いやになっちゃうよぉー」

o川*-、-)o「んー」

从'ー'从「ねぇーねぇー、聞いてるー?」


渡辺さんの声はのんびりしていて、朝お布団に包まれている時みたいな気分です。
昨日の夜、女の子はガリガリという音とコツコツという足音がして眠れませんでした。
だから、女の子は渡辺さんの声にとっても眠くなってしまいました。


o川*-д-)o「むにゃむにゃ」

从;'ー'从「あわわー、寝るんだったら、お部屋で寝よーよぉー」

o川;゚д゚)o「やー、わたなべさんとあそぶー!」


女の子は渡辺さんの言葉に、慌てて目を開きました。
最近のパパは全然遊んでくれません。女の子と話してくれるのは渡辺さんくらいです。


从*'ー'从「えへへー、うれしいなぁー。でもぉー、お仕事しなきゃー」

o川*゚д゚)o「やぁー、あそぶの!!」

从'ー'从「そーだ、しりとりしよーかー。
      それなら、お掃除しながらでも大丈夫だよぉー」


渡辺さんはニコニコと笑いながら、押し入れを開きました。
その中からホウキを取り出そうと、腕を動かし――。


从>。<从「キャァァァァァア!!!」


ネズミさんが一匹、押し入れから飛び出してきました。
真っ黒にふとった歯の大きいネズミさんです。
それが、一匹、二匹、三匹、四匹……テレビの番組の一場面のように沢山沢山でてきます。


o川*゚ー゚)o「おぉー!!!」


ネズミさんはガリガリと壁をかじり、走り回ります。


从TдT从「ふぇーーん」

o川*゚ワ゚)o「すごいすごい!」


部屋も廊下はネズミさんでいっぱいです。
ネズミさんはその長い前歯で、壁をかじります。扉をかじります。タオルをかじります。
ネズミがいっぱいのその部屋はまるで、ネズミさんの王国です。


('、`;川「何、何なのこの鼠はっ!
     これは旦那様のための食材なんだから!」


ずっと台所にいる伊藤さんが、叫び声が聞こえました。
それから、ガチャンと物が落ちる大きな音も聞こえます。


从;゚∀从「おい、何だよこれ」


別の部屋からはパパの慌てた声も聞こえてきました。
そのパパの声も、ネズミさんのチューチューという鳴き声で聞こえなくなってしまいました。

ネズミさんたちは家の中を走り回ります。
壁をボリボリ、扉をバリバリ、食べ物をモグモグ。
食べ物も食べ物じゃないものも、腐ったものも腐っていないものも、ネズミさんは食べてゆきます。


o川*゚ー゚)o「すごいねーわたなべさんー」

从;TдT从「もう、いやぁー」

o川*゚ 、゚)o「わたなべさーん」


女の子がいくら話しかけても、渡辺さんは相手にしてくれません。
せっかく変わったことがあってもこれではつまらないです。


o川#゚ー゚)o「いいもん!パパがいるからいいもん!」


伊藤さんは怒ってこわいので、女の子は大好きなパパのところへと行くことにしました。
ネズミさんを踏まないように気をつけながら、女の子は廊下を歩きました。


o川*゚ワ゚)o「パパー、すごいよーネズミさんだよー」

从;゚∀从「何だよこれ、変だ変だ。こんなことあるはずない。
      俺たちはまだ、何も―――」


パパは女の子に見向きもしませんでした。
パパは遠くを見つめたまま、小さな声で難しいことを言い続けています。
パパはネズミさんがおもしろくないのでしょうか?


从;゚∀从「―――まさか。まさかまさかまさか」


パパは、ソファーから立上がりました。
それから、女の子の体を突き飛ばして廊下に出ました。
女の子は転んでしまいましたが、パパは全然気づいてくれません。


o川 ;ー;)o「いたいー」

从∀゚;从「嘘だろ冗談だろおい。そんなはずないあんなの冗談だろ
      だって、まだ俺たちは……俺たちはっ!」


パパはネズミさんたちを蹴飛ばしながら廊下を走ります。
パパが蹴飛ばしても、ネズミさんの数は全然減りません。


('、`;川「旦那様っ、どちらへ!」


台所にいた伊藤さんが、パパの様子に気がつきました。
だけど、パパは返事をしません。パパはすごく怖い表情でどこかに走り続けています。


从;д;从「ごしゅじんさま?」

从∀゚#从「どけ、ぶっ殺すぞ!!!」


泣いている渡辺さんを押しのけて、パパは走ります。
そして、ある部屋のドアの前で立ち止まり、そのドアを開けました。
天井近くまである大きな本棚とたくさんの本、大きな机と、椅子。



――そこは、あの本がたくさんある部屋でした。



o川 ;д;)o「うー」


女の子が涙を止めた頃には、たくさんいたネズミさんはどこかにいなくなっていました。
部屋のカーテンや壁がどころかじられていて、家の中はボロボロです。
ネズミさんたちはどこへいったんだろう、女の子は不思議に思いました。


o川;゚ー゚)o「――パパ?」

('、`;川「もう、いなくなったのよね?」


女の子が廊下へ出ると、伊藤さんがお鍋のフタとすりこぎを片手にため息をついていました。
廊下にも、ネズミさんの姿はもうありません。


('、`;川「そうだ、旦那様っ!」

川;゚ー゚)「パパぁー、どこー?」


女の子と伊藤さんが廊下を歩いていくと、押し入れの隣ではまだ渡辺さんが泣いていました。
そして、廊下の先の一番奥の部屋のドアは開いたままになっています。


从;ー;从「もうネズミは嫌ぁー」

('、`#川「いいから、そこをどきなさいっ!」


从 ∀从「――伊藤さん、渡辺さん。アンタら、本を知らないか?」


女の子と、伊藤さん、それから渡辺さんが部屋に入るとすぐに、パパはそう言いました。
パパは机の前に立っていました。
顔は真っ青で、目はギラギラと光っていて、目の下は黒いクマができています。


从;'ー'从「え?本なら部屋にいっぱいありますよぉー」

('、`;川「……掃除は私と渡辺がしておりますが、本と言われましてもどの本なのか」


渡辺さんと伊藤さんはとても困っていました。
女の子は部屋にある本を見て、首をかしげました。
本が何かは女の子でもわかるのに、パパはどうしたのでしょう?


从# ∀从「じゃあ、お前か?クソガキ」

川*゚ー゚)「ほんって、よむやつだよ!」

从 ゚∀从「……お前に聞いた俺がバカだった」

o川#゚д゚)o「バカじゃないもん!」


パパは長い髪の毛をかきむしってため息をつきました。
女の子は怒りましたが、パパはちっとも聞いてくれません。


从 ゚∀从「……どこだ。鍵の場所は何時も通り。
      アイツが持って帰ったのか?それならそれでいいんだが、だが、だが、
      俺はここであの本を確かに見た。あるはずなんだ、絶対どこかに!
      俺じゃないことは確実なんだ。何時なくなった?」

('、`;川「あの、旦那様?何か無くなっていたのですか?」

从;'ー'从「あわわわわわ」


伊藤さんと渡辺さんが声をかけますが、パパは部屋の中をうろうろとするだけ。
机の引き出しを全部開けて、机の下を覗いて、本棚をじっと睨んでいます。


从;゚∀从「マズイぞ。満月の夜まであと少ししかないのに。
      これが、アイツらにバレたとしたら。いや、まだ使用人がやったってことも……
      畜生、写本の写本のさらに写本のアレだってあの値段だったんだ。金狙いって事も」


パパは目をきょろきょろと動かし、部屋をうろうろしながらずっと話し続けています。
伊藤さんや、渡辺さんや、女の子が何を言っても、パパは反応しません。
ぶつぶつとずっとずっとつぶやき続けます。


从 ∀从「どうすればいい……どうすれば、どうすれば」


机の上では、難しい形の模様が入ったナイフがキラキラと光っています。




从'-'从「……やめようかなぁ」


ネズミさんがいなくなった、次の日。
渡辺さんが透明なビニール袋を持ってため息をついているのを、女の子は見つけました。


o川*゚ー゚)o「わたなべさんだー、あそんで!あそんで!」

从'ー'从「こんにちわなんだよぉー」


渡辺さんは女の子をみるとにっこりと笑いました。
最近はいっぱいおしゃべりしてくれるので、女の子は渡辺さんのことが大好きでした。


o川*゚ワ゚)o「ねーねー、ごほんよんでー」

从'ー'从「ごめんねぇー、お仕事がいっぱいなのぉー」

o川*゚ぺ)o「おわったらー!おわったらでいーからー!」

从;'ー'从「でもぉー、本当ぉーにお仕事増えちゃったのぉー」


女の子は渡辺さんといっぱいお話がしたいのに、渡辺さんは困った顔をしました。
どうして、パパも渡辺さんも遊んでくれないんだろう?
女の子はそれが不思議でたまりません。


('、`#川「静かにできないのっ?!料理に集中できないじゃないっ!
     まったく何なのよ。早く旦那様においしい手料理を作らないと行けないのに……
     旦那様は変だし。あぁ!何で、何で腐るの?何で!」

从;ー;从「ふぇーん、ごめんなさぁ~い」


女の子が渡辺さんと話していると、台所から伊藤さんの意地悪な声が聞こえてきました。
最近の伊藤さんは怖いので、女の子は大嫌いです。
渡辺さんも伊藤さんの声が聞こえてくると、体をビクンと震わせます。


o川*゚ー゚)o「おてつだいするー」

从*'ー'从「ありがとー。でもぉー、あなたに手伝って貰うとー怒られちゃうから。
      はいっー、プレゼントぉー」

川 ゚ -゚)「?」


渡辺さんはビニールの袋から、何かを取り出しました。
真っ赤な真っ赤なそれは、リンゴでした。


从*^ー^从「親戚のねーおばさんの家から届いたリンゴだよ~
       オヤツに食べようと思ってたんだけどー、あげるー」

o川*゚ワ゚)o「わぁー」

从*'ー'从「えへへー、洗ってあげるからちょっと待っててねぇー」


渡辺さんはニコニコと笑うと、洗面台の蛇口をくるくると回しました。
早くリンゴが食べたいなぁと、ワクワクしながら女の子はそれを見守ります。


从'ー'从「あれれ~?」

o川*゚ 。゚)o「おみず、でてない!」

从' 、'从「おかしぃなぁー」


渡辺さんはよいしょっと、蛇口に近づきます。
女の子は渡辺さんと、水道と、リンゴをキョロキョロと見回していました。
台所からは、伊藤さんが台所でお料理を作る音が聞こえています。


从*'ー'从「あっ、お水が出てきたよぉー」

o川*゚ー゚)o「やったー」

从;'ー'从「――え?」


でろりと、水道から出てきたのは黄色く濁ったドロドロとしたものでした。
お腹にあるもの全部をだしたくなる言葉にできないような気持ちの悪い臭いがします。
ドロドロとした液体は臭いをさせながら、ポタリ、ポタリと水道から出てきます。


从;ー;从「いいい伊藤さぁーーんっ!!大変、大変なんだよぉー」

('、`#川「静かにしろって言ったばかりでしょ!本当、あんたは使えないんだから!!」


渡辺さんはリンゴの入ったビニール袋を床に落としながら、泣き出しました。
その声に伊藤さんは怒り出して、大騒ぎです。


从;ー;从「でもぉ、でもぉー」

('、`#川「どうして、みんな私の邪魔をするの?
     私は旦那様にお料理を作らなきゃいけないのに!」

从;ー;从「私だってもうイヤー!」

( 、 #川「泣けば許されると思ってるの?!」


伊藤さんと渡辺さんが大声を出しているのに、パパは全然出てきません。
パパは昨日から、ずっとお部屋の中です。


o川*゚ー゚)o「きれい」


女の子はビニール袋からリンゴを取り出しました。
ツヤツヤとした赤いリンゴはとってもキレイ。女の子はリンゴをぎゅっと抱きしめました。
リンゴはとても甘い匂いがして、女の子はその匂いを胸一杯に吸い込みました。




从 ∀从「――どうする」


部屋から出てきたパパはとても怖い顔をしています。
そんなパパの目の前を、小さな虫が飛んでいくのを女の子は見ました。
真っ黒な体に透明な羽根の生えた小さい虫。
あの虫の名前は、何ていうのだろうと女の子は思いました。


('、`;川「どうして……」


渡辺さんは伊藤さんに怒られて、泣きながら出て行きました。
伊藤さんのせいで渡辺さんは遊んでくれなかったので、女の子はご機嫌斜めです。
そんな伊藤さんの周りにも、小さい虫が二匹飛んでいました。


o川*゚ 。゚)o「むしむしむしー」


女の子のそばにも、虫さんは飛んでいました。
パパと伊藤さんと女の子、あわせて六匹の虫さんが飛んでいます。

誰も遊んでくれないので、女の子は虫さんを数えることにしました。
だけど、女の子は数を知らないので、虫さんを一匹見るたびに「虫」と言うことにしました。
パパを見て「むし」、伊藤さんを見て「むしむしー」、自分の周りには「むしむしむしー」。


o川*゚ー゚)o「むしむしむしむしー!」


テレビのそばにも虫さんはいました。
ソファーのそばにも、タンスのそばにも虫さん。
虫さんはジジジジと小さな音を立てて部屋を飛び回ります。


o川*゚ー゚)o「むしむしむしむし……むしむしむしむしむしむしむしむしむし
       むしむしむしむしむしむしむしむしむしむしっ!
       むしむし、むし、むしーむしーむしむしむしむし!むしっ!
       むしむしむしっ!むし!むしーむっしっ!むしむしむしむし」


朝、伊藤さんがつんできたお花。お花を生けたガラスの花瓶。
その周りをジジジジジジ
大切なお花が虫さんでいっぱいなのに、伊藤さんは怒りもしません。


从 ∀从「――俺が何をしたって言うんだ。
      俺は金を出しただけ、俺は場所を提供しただけ。
      なのになのになのに!!!」

川;゚ー゚)Z「ひゃっ!」


パパが、突然大きな声を上げました。
爪をガリガリ噛んで、髪の毛をバリバリとかきむしって、「あぁぁああぁあぁぁ」と叫びます。
女の子はあまりにもびっくりして、どの場所まで虫を探していたのかわからなくなってしまいました。


('、`;川「旦那様っ、落ち着いて下さいっ!」

从#゚∀从「うっせぇ、お前は黙ってメシ作ってろ!レトルトやカップ麺はもううんざりなんだよ。
      飯も作れねーなら、辞めちまえ!!!」

( 、 ;川「……っ」


パパの言葉に、伊藤さんの声が止まりました。
いつもの怖い怖い伊藤さんはどこへいってしまったのでしょう?
だけど、怖い伊藤さんよりもおとなしい伊藤さんの方がいいなぁと、女の子は思いました。


o川*゚ー゚)o「おなかすいたなー」


早くご飯にならないかなぁ。
いつものご飯も、パパがいるときのご飯もおいしいけど、最近のご飯も変わっていて面白い。
床をごろごろと転がりながら、女の子は夕ご飯のことを考えはじめました。


ヴーン            ジジジジ         ヴーン
      ジジジジジ        

ジジジジ ジジ                    ヴーン
                 ジジ               ジジジ


テーブルの上では、渡辺さんのくれたリンゴが、虫にたかられて真っ黒になっています。




   前編おわり          


                   →中編へつづく

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

nanashinodareka

Author:nanashinodareka
だいたい行方不明です

最新記事
検索フォーム
QRコード
QRコード
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。