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o川*゚ー゚)oパパと魔法と不思議な本のようです 後編




            このおはなしは閲覧注意となっております、ご注意を



           o川*゚ー゚)oパパと魔法と不思議な本のようです

                      後編




ζ(;д; ζ「つきあうんじゃなかった! あんなことするんじゃなかった!」


廊下だか何だか分からない場所を、デレお姉さんは必死で走っていました。
歩く度にぐしゃりぐしゃりと、何かが潰れる音がしました。
その度に涙が出て、デレお姉さんは、壁を走る生き物からは必死で目をそらしました。


('、`*川「どうしたんです、デレ様?」

ζ(;、; ζ「いとう、さん?」


そして、デレお姉さんは人の声を聞きました。
目の前には木のしっかりとした扉があって、その向こうには、伊藤さんが立っていました。


('、`*川「デレ様、朝ご飯ですよ。 疲れていらっしゃるでしょう?
      この食材は新鮮ですから安心して下さいね」

ζ(゚、゚;ζ「……あ」


何もかもが変わってしまった家の中で、台所だけはいつもと変わりませんでした。
台所では、伊藤さんが真っ白なお皿を差し出して立っていました。
綺麗なお皿の上には、伊藤さんが作ってくれたご飯が乗っています。


('、` 川「考えていたんです。どうしたら腐らないようにできるのか、ずっと」

('、`*川それで、ようやく気づいたんです」

ζ(;、;*ζ「……何よ、それ」


赤黒いドロドロとしたスープ、そこに浮かぶ茶色い髪の毛。
じゅうじゅうと油のしたたる肉、とっても生臭そうです。
お肉と、白い丸いものが入った煮付けからは醤油の臭いがしています。


('、`*川「まだまだ、材料はありますから沢山食べて下さいね。
      これなら旦那様も喜んでくれるわ」


そして、台所のまな板の上。
そこには、髪の毛が切られて、目がない渡辺さんの頭がありました。


('ー`*川「使えない子だと思ってたけど、誰にでも取り柄の一つや二つあるものね」


台所の床には、ピンク色のエプロンを血で真っ赤に染めた、渡辺さんの体が転がっていました。
いくつか切り取られた部分はありますが、とっても新鮮そうです。
まな板の上の渡辺さんは、真っ赤な涙を流していました。


ζ(;д; ζ「嫌ぁっ!」

('、`*川「――どうして泣くんです、デレ様?
     おいしいご飯ですよ?レトルトじゃないですよ?」


伊藤さんは首をかしげました。
最近の怒っていた伊藤さんとは違って、その顔はとても穏やかな顔でした。


('、` 川「あぁ、また腐っていたのですか?
     今度こそは新鮮な材料のはずなのに」

ζ(;д; ζ「こないで」


デレお姉さんは台所から、伊藤さんから、離れようとしましたが動けません。
腰が抜けて、その場にへたれ込んで、伊藤さんの顔を見上げることしかできません。


(゚、゚ 川「これじゃあ、ダメ。
     旦那様に食事を作らなければ。もっと新鮮な材料を」


伊藤さんは、台所中をうろうろと歩き回ります。
床下収納の中身は何もありませんでした。冷蔵庫の中身は腐ってしまって、変な臭いがします。
首の無くなった渡辺さんの体には目もくれません。
伊藤さんは台所中を、見て回り……


('∀`*川「みつけた」


デレお姉さんをみてにっこり笑いました。
最近はずっと怒ってばかりの伊藤さんですが、今日はとても楽しそうです。
伊藤さんは、まな板と渡辺さんの首のそばにある包丁を手に取りました。


ζ(;Д; ζ「――ひぃっ」


包丁が銀色の奇跡を描いて、肌を切りつけました。

赤い。いつかのリンゴのような色の血が噴き出しました。
白い壁と、天井は赤い色で染まって、台所中にお花が咲いたみたいです。
噴き出す血で染まったデレお姉さんは、とても綺麗です。


ζ(;д;ζ「あ……あ……」

('∀`*川「ねぇ、デレ様……」


伊藤さんは真っ赤になった手で、包丁をふりあげました。






('ー`*川「旦那様に……ちゃんと食べさせてあげて……くださ……いね?」






そして、伊藤さんは体に包丁をつき立てました。
包丁をぐりぐりと動かして、少しずつ肉を切っていきます。
伊藤さんの体が、伊藤さんの包丁で、少しずつ少しずつ解体されていきます。


ζ(;д; ζ「ひぃ……」

(、  川「……やく……そ……」


血まみれの手で伊藤さんは自分のお肉を大切そうに、まな板の上に置きました。
伊藤さんのお肉はまだ、血がしたたっていてとても新鮮です。

伊藤さんはもう動きません。


ζ(;、;ζ「狂ってる」


涙と、伊藤さんの返り血でぐちゃぐちゃになったデレお姉さんはやっぱり綺麗でした。

 _
( ゚∀゚)「何を言うんだ、デレ。おかしいのはお前の方だ」

ζ(゚ー゚;ζ「――ジョルくんっ!」


デレお姉さんは涙をぬぐって振り返りました。
扉の向こう、奇妙に蠢く壁の傍にデレお姉さんの友人は立っていました。


ζ(゚、゚;ζ「違うっ!変なのはあんたの方よ
       この家を見てなんとも思わないの?あの変な生き物は?
       アヒャくんだって、ハインくんだって死んだのよ!それに、伊藤さんだって
       それに、それに……ヴェッ……ゴホッ……ううっ」


興奮したのでしょうか、デレお姉さんは渡辺さんの首を見て咳き込みました。
咳き込む間に吐いてしまったのか、口を押さえている手の隙間からはぽたぽたと胃液が漏れています。
デレお姉さんの姿を、渡辺さんの目のない顔が見つめています。

 _
(#゚∀゚)「どうして、お前は理解できないんだ。
     信じると言ったのは、協力すると言ったのは嘘だったのか?
     お前は、どうして××××××××様の偉大さを理解できない!
     ××××××××様の力を理解しようとしないっ!」

ζ(゚д゚#ζ「何とか様なんて知らない! そんなバケモノなんか知らないっ!」
 _
(# ∀ )「バケモノ? ハハハハハッ、その御力の素晴らしさを知らず、何を言うかと思えば。
     その恩恵を知らず、その知識を知らず、その高貴さを知らず、その邪悪さを知らず、
     ××××××××様を崇拝するといった言葉は嘘だったのか?」

ζ( Д #ζ「そんなの本気で言うはず無いじゃない。
       ばっかじゃないの? あんたちおかしいのよ!!」


デレお姉さんは顔を赤くして叫びました。
そんな事を言ったって何も変わらないのに、デレお姉さんは叫びます。


ζ(゚Д゚#ζ「あんたたちなんて、死んじゃえばいいのよ!」
  _
( ゚∀/)「ふざける――な」


ぷっくりとその顔に血がにじんで、赤い線がパパの体に走りました。


ζ(゚、゚;ζ「――え? あれ、何で」
 _
( ゚∀/ 「見ろ!刃も使わず、手も触れずにこんなことができるか?
     人には無理だ、人には無理なんだよ!!
     偉大な、大いなる力を持つ選ばれた存在だけが出来る」


赤い線からにじんだ血は次々とあふれ出して、止まりません。
線は亀裂になり、そこから肉が、そしてそれよりも奥にあるものたちが見えはじめていました。
だけど、友人はその傷口をなぞりながら、嬉しそうに笑いました。

 _ 
(  ∀ 「俺は、選ばれた!選ばれたんだ!!!」


切り裂かれた体の奥には、何かがうごめいているのが見えました。
人には無い何か、言葉にできない何か。
何かが何かが、友人の体の中を動き暴れ飛び出そうとしています。


ζ( 、 ;ζ「や、あ……」


体の肉は動き、今にも引きちぎれそうです。
だけど、友人は自分の中から姿を現わそうとしているその何かを大切そうになぞり、笑いました。

 _
( ゚∀ 「――イァ」


声がぶつりと切れました。
ぶちぶちとその体が二つに分かれ、そしてひきさかれました。
立ちこめる異臭、噴き出す血液、飛び散る肉、むき出しになる赤と白と、内臓の色。
その中から、出てきたのは――。


ζ(;Д;ζ「キャァァァァアァァァァァァァァァアアア」


ぬるぬると透明な液体と、赤い液体でぬれて光る犬でした。
肌色のつるつるとした肌、耳まで大きく裂けた口、鼻が無いかわりにいくつもいくつも存在する目。
顔のある場所からは、くねり動くいくつかの触手。
犬に似たそれは、とても不思議な生き物でした。


(∵∴∵)「                   」


そのイキモノはデレお姉さんを見て、舌をなめました。
だけど、デレお姉さんは腰が抜けて動けません。
ガタガタと震えて、ボロボロと泣いて、血で体を汚して、そのイキモノを見ていました。


ζ(;-;ζ「……や」

(∵∴∵)「           」


よだれを垂らしながら、そのイキモノはデレお姉さんに近づきます。
イキモノが口を開くたびに、食べ物の腐ったみたいな臭いがしました。
イキモノはデレお姉さんに向って、口を大きく開きました。


o川 ゚-゚)o「デレおねーさん、たべられちゃう?」


――その時、女の子が言いました。


(  ゚∀゚ )「別にどっちでも。 それにしても、立派なのが出てきたな。
      やっぱり、お前のパパとやらは面白い」

o川 ゚ぺ)o「……パパわかんないことばっかいうー」


台所の中にはいつの間にか、女の子を抱きかかえた『パパ』が立っていました。
抱きかかえられた女の子の首には、真っ赤になった手の跡がついています。
女の子の声は、少しだけかすれていました。


(  ゚∀゚ )「そんなことより、飯を食うんじゃなかったのか、スナオ?」

o川 ゚ -゚)o「スナオ……」


女の子はパパの言葉に、きょとんとした顔をしました。
それから、パパが言った言葉をもう一度口にしてパッと笑顔になりました。


o川*゚ワ゚)o「うん、スナオわかった!」

(  ゚∀゚ )「ほら、飯だ。鮮度抜群できたてほやほや」

ζ(>ー<;ζ「――っ」


パパは女の子を抱えたまま、台所の奥へと歩いていきます。
デレお姉さんやそのそばにいるイキモノの横を通り過ぎて、伊藤さんの横へと立ちました。


(  ゚∀゚ )「ご飯の時間だぞ、スナオ」

(∵∴∵)「     !    !!!」


イキモノが走り出して、床に転がっている赤いエプロンにかじりつきました。
犬のようにイキモノは、床に転がっている変なものをガジガジとかじります。


( *゚∀゚ )「お前もか? さあ、食えもっと食え」


パパはまな板の上の変なものを、バリバリと大きな口でかじりました。
パパが変なものをかじるたびに、ぼたぼたと赤い変な臭いのする水みたいなものが落ちてきます。
おいしいのかなぁ?女の子は不思議に思いました。


(∵∴∵)「        !        」


変なイキモノもすごい早さで、変なものを食べています。
イキモノが口を動かすと、体から生えた触手がクネクネと動き回りました。


川;゚ー゚)o「ごはん……」


ぐぅと女の子のお腹が鳴りました。
さっきまで忘れていたのに、女の子のお腹はもうペコペコです。
お腹が空いて、空きすぎて気持ちが悪くなってきました。
まな板の上のものはおいしそうではないですが、女の子は食べてみることにしました。


川;゚ー゚)「うぅ……」


女の子は、お肉っぽいものを両手で持ってみました。
手が赤くてベトベトで気持ち悪くなりましたが、目を閉じてかじりついてみました。


川*>д<)「~~~ぅう」


苦いような、キンとするような、どろりとした変な味がじわぁっとしみ出してきました。
おいしくない。女の子はガッカリしてしまいました。
だけど、お腹が空いているので女の子は歯を一生懸命つかってお肉をかみ切ります。


(  ゚∀゚ )「おーおー、偉いぞ。もっと喰えもっと喰え。
      美味いだろー、同族の肉は。禁断の人肉喰いってやつだ」

o川;゚ー゚)o「どーぞくのにくー?」


どーぞくってどんな動物なんだろう。ぞうさんみたいな動物なのかな?
女の子は首をかしげながら、スープを飲みました。


川;゚д゚)「かみのけじゃまー」

( *゚∀゚ )「好き嫌いすると、でっかくなれないぞ」


どろりとして、なんだかすっぱい味をしたスープには、髪の毛がたくさんとっても邪魔。
煮物はスープよりおいしかったけど、中に入っている丸いものが硬くて全然食べられません。
それでも一生懸命噛むと表面の白いところがとれて、ガラス玉みたいなものが少し見えました。


o川;゚ー゚)o「うぇー、へんなあじー」


今日の伊藤さんのお料理はとっても、不思議。
伊藤さん。伊藤さんは寝てるけど、起きないの? 一緒に、ご飯を食べないの?


( 、 川「         」


おやおや、伊藤さんは動きません。
疲れてしまったのかな? 女の子は、そう思いました。


o川*゚ー゚)o「いとーさん、おへやでねなきゃめーでしょ!」

( *゚∀゚ )「アヒャヒャヒャヒャ!こりゃぁ、いい!」


パパはなんだか、とてもうれしそうです。


ζ(;Д; ζ「狂ってる! 狂ってる! 狂ってる!
       全部、狂ってる! おかしい! おかしいぃい゙い゙ぃ゙!!!」


そして、パパの笑い耐えきれなくなったように、デレお姉さんが叫びました。
綺麗な髪の毛をボサボサにして、綺麗な目を真っ赤にして、デレお姉さんは声を上げます。


ζ(;∀;ζ「……おかしいのは私じゃない……おかしいのは周りの方……
       ここは私の世界じゃない……帰らないと……帰らないと!!」

ζ(;∀;ζ「ねえ、私の世界はどこ?」


壁に手をついて、デレお姉さんは立ち上がりました。
白い壁に、手の形をしたくすんだ赤がべったりとつきます。
デレお姉さんはその赤に目も留めないで、フラフラと歩き出します。


(  ゚∀゚)「がんばるねぇ、あの女も。
      逃げる場所なんて、どこにもないのに」

o川*゚ー゚)o「デレおねーさんはごはんたべないのー?」

(  ゚∀゚ )「あぁ、それよりも喰え。
      ちゃんと喰ったら、お前に『魔法』をみせてやろう」

o川*゚д゚)o「え?」


デレお姉さんの走っていった方向を、パパはじっと見ていました。
そして、パパはニヤリと笑って、言いました。


(  ゚∀゚ )「お前の大切な絵本と、お前の隠した本の中にあった『魔法』だ」

o川;゚ー゚)o「……か、かくしてなんかないもん!」


悪いことをしたのがパパにバレて女の子はドキッとしました。


(  ゚∀゚ )「まぁ、隠しただろうが、借りただろうが、俺にはどっちでもいいんだがな」


パパは真っ赤になった自分の手のひらを見ました。
その、手のひらの上にはいつのまにか本が握られています。
どっしりとした、黒い本。金属で縁取りがされたそれは、女の子の魔法の本でした。


o川 ゚ -゚)o「まほう?」


枕の下に隠していた魔法の本が、パパの手にあります。
さっきまで、パパはお肉しか持っていなかったのに、どうして本がここにあるのでしょう。
本は、パパが触っていないのにパラパラとめくれていきます。


(  ゚∀゚ )「次はどこにばらまこうかねー」

(∵∴∵)「        ?        」

( *゚∀゚ )「おう、それもいいな」


本の文字が、キラキラと光っています。
本の中に見える挿絵は、お肉をおいしそうに食べているイキモノとそっくりでした。
そして、パパは本を閉じました。
閉じた本はだんだん色が薄くなって、最後には消えてしまいました。


o川*゚ー゚)o「……まほうだ」


魔法の本がどこからかやってきたのも、消えたのも、イキモノが絵と一緒なのも、
女の子には全てが魔法に見えました。
お家が変になったのも、パパがうごかなくなったのも、パパの頭がはじけたのも、魔法。
女の子は、初めて見る魔法にとても嬉しくなりました。


(  ゚∀゚ )「さぁ、遊ぼうスナオ」

(∵∴∵)「          !!! !        !!」


パパがお肉で真っ赤になった手を、女の子に差し出します。
犬みたいなイキモノが口の周りを真っ赤にして、うれしそうに声を上げています。


o川*゚ワ゚)o「――うんっ!」


パパの手を、女の子は笑って取りました。
パパが遊んでくれるなら、魔法の本も絵本もいりません。
魔法はみんなを幸せにするもので、その魔法をパパは使えるのですから。


o川*゚ー゚)o「あそんで、パパ。 スナオといっぱい、いっぱい!」






ζ(;、;*ζ「……帰らないと」


どろりと溶けかけた廊下を、デレお姉さんは進んでいました。
体を左右にゆらゆらと揺らしながら、動き回る虫を踏み、歩きます。
何処まで歩いても廊下は続いていています。
それでも歩き続けて、デレお姉さんは広い空間にたどりつきました。


ζ(;ー;ζ「――みつけた」


クリーム色の壁、木製の靴箱、冷たく光る電気の明かり、その奥に見える玄関ドア。
そこは得体の知れない液体にまみれながらも、原型をとどめていました。
木目が浮かぶ玄関ドア、金色の鈍い光を放つドアハンドルに、デレお姉さんは飛びつきました。


ζ(;∀;ζ「私の世界にこれでっ!」


ハンドルを押します、扉は開きません。つまみをひねって鍵を開けようとします、鍵は開きません。
デレお姉さんは可哀想に、真っ青になってしまいました。
ずっと流れていた涙も止まり、唇がぶるぶると震えています。


ζ( - ;ζ「知らない知らないこんなの知らない。
       ねえ、何で出してよ。何で開かないのよ。ねえ、何で?」


どれだけ力を入れても鍵は開きません。
どれだけ押しても、引いても、扉は開きません。


ζ( Д ;ζ「私をここから出してよ!ここから!ここからぁぁぁつつ!!」


ドンドンと叩いても手が痛くなるだけで、ちっとも開いてくれません。
デレお姉さんは手が真っ赤になるくらいに叩いて、そして気がつきました。
靴箱の上、そこに電話が置かれています。


ζ(゚、;*ζ「――!」


デレお姉さんはその電話を手に取りました。
警察を呼ぼうと手を動かして、デレお姉さんはその手を止めました。


ζ(゚、゚;ζ「ううっ」


女の子。この日のためだけに育てられた、書類上は存在しない女の子。
――警察なんて、呼べるはずがない。
デレお姉さんはそう思いました。 まだ、そう思えたのです。

警察はダメ、じゃあどこに電話をすればいい?
デレお姉さんは考えて、実家の番号をダイヤルしました。


ζ(゚-゚;ζ「早く、早く出て」


そして、つながった場所は、聞こえた声は―――


(;^Д^)「出礼ヶ崎っ!」

ζ(゚ー゚;ζ「プ、プギャーくん?!」


テレビの画面の中で、無惨な死を遂げていた彼女の友人でした。
彼女の仲間、彼女の同士、屋敷に姿を見せなかった、最後の一人、その声が聞こえました。
デレお姉さんはその声にほっとしました。

だけど、すぐにデレお姉さんは不安と疑問と違和感でいっぱいになりました。


(;^Д^)「出礼ヶ崎っ! どうにかしてくれよ、もうわけわかんねえよ!」


どうして、家にプギャーくんがいるんだろう?
だって、ここは私の家のはずよ。プギャーくんはこっちに向ってたはずでしょ?


( ^Д;)「助けてくれっ! なぁ、頼むから助けてくれ!!」


プギャーくんは生きてたの?


(; Д )「来るな!!クルナ、くるなぁぁ゙ぁぁぁ゙っっ!!!!」


あの番組は何? あのプギャーくんの死体は何?
ねえ、アンタは生きてるの? 死んでるの? あの死体は嘘なのホントなの?
嫌だ、もう聞きたくない。 嫌だ、もう知りたくない。これは何? これは誰?き


( ;Д;)「死にたくないしにたくないしにしにしにしにしにしに」


デレお姉さんの頭の中で、疑問がくるくると回ります。
デレお姉さんの背筋には汗がながれ、腕には鳥肌が立っています。
だけど、デレお姉さんの疑問には誰も答えてはくれません。
誰も答えてくれない疑問をくるくると回して、デレお姉さんは立ちつくしました。


( 。Д)「あぎゃぎゃがっあがっがっ」


電話の向こうからは、耳障りな音が聞こえます。
友人のものなのか、動物の声なのか、デレお姉さんにはわかりません。
だけど、その音は台所で聞いたイキモノのようなうなり声にとても似ている気がして、


ζ( д #ζ「―――っ!!」


デレお姉さんは、電話を床に叩きつけました。

落ちた電話を拾い上げて、また床にたたきつけます。
電話の中から機械が出てきても、デレお姉さんは電話を床に叩きつけ続けました。
それでも、まだ声が聞こえるような気がして、デレお姉さんは電話を床に叩きつけ続けます。


    ~~~♪    ~~~~~~~♪  ♪  ♪  


デレお姉さんが電話を手にしたとき、とっても明るく楽しそうな曲が玄関に響きました。
その幸せな恋の歌は、デレお姉さんが大好きな歌手のものです。
デレお姉さんは血で汚れてしまった白い服から、携帯電話を取り出しました。


ζ( 、 ;ζ「……あ」


着信を伝える、緑のランプ。 小さなディスプレイに見える、自宅の文字。
デレお姉さんは携帯電話を見て、小さく息をのみました。
どうしよう? 出ても大丈夫なんだろうか? それとも、また変なところにつながっていたら……。
デレお姉さんは、怯えながらピンク色の携帯を見つめました。

携帯電話を開いても、怖くて通話ボタンが押せません。
恋することの切なさと、楽しさを携帯電話は歌い――


( 。Д)「がっああっはぁつっあぁぁああ゙あ゙あ゙あ゙」


歌は、悲鳴へと変貌しました。


通話ボタンは押していません。
電話を耳に当てているわけでもありません。


ζ(゚ 。゚;ζ「なんで、どうして?!」


だけど、その声は確かに携帯電話から聞こえてきました。
デレお姉さんが携帯電話を落としても、声は聞こえ続けています。
彼女の友人の声はだんだん小さくなっていき、聞こえなくなりました。


lw´‐ _‐ノv「府木谷プギャーさんが死亡しているのが発見されました」


そして、悲鳴に変わって聞こえてきたのは、あのテレビの声。
色の黒い異国の女の声は、デレお姉さんが耳をふさいでも聞こえてきます。


lw ー ノv「死因ハ失血性のショック死だとミラれます。
       府木谷サンノ遺体ハイキモノによって損傷を受けており、バラバラデス。
       府木谷ノ遺体からは眼球がウシナワレテオリ、肉も食い荒らさレマシタ。
       内臓が引きずり出サレ、生キナガラ解体サレマシタ。解体サレマシタ解体シマシタ」

ζ( へ ;ζ「――やだ!」

lw ∀ ノv「解体デス解体デスおいしかったですオイシイデスオイシイデス」


携帯を蹴り飛ばして、ぬちゃりと足を取る床を振り切り、デレお姉さんはドアにすがりつきます。
ハンドルを引き、鍵を回し、ドアを両手で叩きます。
どれだけ叩いても、玄関のドアはびくともしません。


ζ( д ;ζ「開けてっ! 帰るの、私は帰るのっ!!!」


デレお姉さんはドアを叩きます。
このドアさえ開けばもとの世界に戻れるのだと信じて、ドアを叩き続けます。
出口なんてどこにもないのに、デレお姉さんはそれに気づきません。


o川*゚ー゚)o「かえっちゃうの?」

ζ(゚、゚;ζ「――え?」


その声に、デレお姉さんは手を止めました。
いつの間にか、その空間には女の子が現われていました。


o川*^ー^)o「デレおねーさんもいっしょにあそぼーよ」


服の襟首と口元を真っ赤に汚したまま、女の子はにっこりと笑いました。
無邪気に、とても楽しそうに、女の子は笑います。


ζ(゚ー゚;ζ「……こないで」

o川*゚ー゚)o「あそぼ!」


女の子の足下には、いくつもの目と触手を持つイキモノがうずくまっています。
そして、女の子は『それ』とぎゅっと手を握っていました。


            ( ゚∀゚ )


彼女の友人と同じ顔をしたバケモノ。
女の子に遊ぶ約束をしてくれた、とっても素敵な魔法を使えるパパ。
ギラギラと光る金色の目、白い服の所々は血の赤で染まっています。
それは、デレお姉さんの顔を見て笑い声をあげました。


(  ゚∀゚ )「よかったなぁ。デレおねーさんは遊んでくれるらしいぞ」

o川*゚ワ゚)o「やったー!」

ζ(゚、゚;ζ「―――!―――――!!!」


そんな事言ってない。嫌だ、嫌。デレお姉さんは、そう叫ぼうとしました。
だけど、どんなに口を開いてもその言葉は張り付いて、声になりません。
デレお姉さんは言葉のかわりに、ドアをガンガンと叩きました。


ζ( 、 ;ζ「ぁ、―――――! 何で! 何でぇっ?!」


止めてという言葉が、嫌だとう言葉が、どれだけ口を開いても言葉になりません。
手の皮がすりむけるほど叩いても、ドアはびくともしれくれません。
ドアを蹴ってみても、鍵はびくりともしません。


o川*゚ワ゚)o「ねーねー、デレおねえさん! なにするー?
       ドアがんがんするの? それおもしろい?」

ζ( д #ζ「面白いわけないじゃないっ!!!」

川*゚ 、゚)「じゃあ、おもしろいことしよーよ」


デレお姉さんがドアを叩くのを、女の子は期待に満ちたキラキラという瞳で見ています。
ねぇ、デレお姉さん。あそぼうよ、ねえ。パパが遊んでくれるんだよ!
女の子は何処までも楽しそうに、デレお姉さんを誘います。


(  ゚∀゚ )「焦るな、スナオ。 デレお姉さんはな、これから『魔法』の実験台になってくれるんだ。
      すごいぞー、『魔法』はどんなことでもできるんだ」

ζ(゚д゚i!ζ「……今、何て」


デレお姉さんがそう呟いた瞬間、デレお姉さんがずっと叩いていたドアが、消えました。
代りに広がるのは、玄関と同じクリーム色の壁です。


ζ(゚д゚i!ζ「――あ」


出口が、消えて無くなりました。
デレお姉さんの世界に戻るための、出口が消えて無くなったのです。


o川*゚ワ゚)o「すごーいっ!」

( *゚∀゚ )「こっからは、もっとすごいぞ。
       今日は機嫌がいいから、サービスしてやる」

(∵∴∵)「―――――!!」


女の子はきゃっきゃっと喜んで消えたドアをみていました。
出口がなくなってしまったことに、女の子は気づいていないようです。
イキモノが高らかに吼え、そのぬめぬめとした触手が宙をうごめきました。


ζ(゚Д゚i!ζ「―――――!!! ―――――、たすけてっ!!」

(  ゚∀゚ )「じゃあ、とりあえずスナオが大好きな真っ赤な噴水から行ってみるか」


その言葉と当時に、デレお姉さんの真っ白な手がはじけ飛びました。
皮が破れ、肉は裂け、骨は砕け、脂肪は溶け、ちぎれた血管は真っ赤な血をまき散らしました。
あふれる血はぼたぼたと降り注ぎ、まるで雨のようでした


ζ(;Δ;*ζ「――あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あぁ゙あ゙あ゙ぁ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」


(  ゚∀゚ )「さぁ、スナオ。問題だ。
      この女に何をつけてやったら一番おもしろい?」

川 ゚ -゚)「……」

ζ(;Д;*ζ「――たすけて!たすけてぇぇぇっっっ!!!」


真っ赤な雨をふらせながら、デレお姉さんは叫びます。
くるくると巻かれたキレイな髪に、ぽろぽろと落ちる涙はとてもキレイでした。
前、渡辺さんが女の子に話してくれた『テンシさま』のようにデレお姉さんはキレイでした。


川*゚ー゚)「はね!はねがはえたらキレイ!」


デレお姉さんに羽が生えたらテンシさまになる。女の子はそう考えました。
キレイなデレお姉さんが見たくて、女の子はパパにそう言いました。


(  ゚∀゚ )「羽根か。そりゃぁ、いいな」


メキッ、グチャリと音がしてデレお姉さんの背中から骨が生えました。
それは見方によっては、羽根でした。
女の子は、デレお姉さんに羽が生えていくのをうっとりと眺めます。


ζ(;Д;*ζ「がっがぁぁあっあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」


みしっ、みしっ、くちゃり


肉を突き破って骨が太く、長く伸びていきます。
いろいろな動物を組み合わせたかのような、白く輝く骨。
女の子はそれを、うっとりとながめました。


ζ(;々;*ζ「いだいっ!!!い゙だいぃ゙ぃ゙ぃ゙い゙い゙!!!」


(  ゚∀゚ )「さぁ、スナオ。今度はどうする?
      花火みたいに爆発させてみるか?体中に刺繍をしてみるか?」


このきれいな天使様には、何が一番素敵でしょうか?
パパにねじられた首で、自分の背中の『翼』を見守る天使様。
あぁ、わかりました。この素敵な天使様には、


o川*゚ 。゚)o「つの。パパがね、かってくれたえほんのね」

(  ゚∀゚ )「お前、絵本の動物は角生えてるから角って、安直すぎ」

川*゚ー゚)「だめ?」


ζ( O ;ζ「―――ぁひぁ―――」


デレお姉さんの、前と後ろが反対になってしまった首から小さな声が上がりました。
おでこのあたりがぷっくりふくれて、赤い色になっています。


(  ゚∀゚ )「いいに決まってるだろ」

ζ( O ;ζ「―――っぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!」


おでこのふくらみはおおきくなって、赤いところからは赤い水が流れて。
デレお姉さんの額から飛び出した、白く輝くきれいな、角。
背中の羽根とおそろいで、デレお姉さんをとびきりきれいに飾っています。


(∵∴∵)「――、―――――!!!」

o川#゚ー゚)o「あー、だめーっ!」


走り出したイキモノが、デレお姉さんの腕の肩をかじり始めました。
朝ご飯は食べたのに、まだお腹が空いているのでしょうか?
すごく綺麗になったデレお姉さんを食べるとは、何てヒドイやつなんでしょう。


(∵∴∵)「 ! ! !」


川;゚Д゚)「―――――ぁあああああ!!!」


イキモノのヒドイ臭いのする口が、女の子の足をバリバリとかじりました。
女の子の足からはデレお姉さんや、パパたちと同じ水がぼたぼたとあふれています。
足が熱くてめちゃめちゃで、何が何だか分からなくなって、女の子は声を上げました。


(∵∴∵)「       !―――――!!」

川 ;д;)「きゃぁああああああ!!!」


ぼりぼりぼりぼりぼりぼりぼり
女の子の足がどんどん短くなって、足の中からは白い骨が見えました。
女の子はびっくりして、立てなくなって、転んでしまいました。


( ♯゚∀゚ )「こらっ! 勝手に喰うんじゃない」

(∵∴∵)「        ?」

( ♯゚∀゚ )「いいって言うまでは、ダメ。
       お前はそこら辺の肉片でも喰ってなさい」


パパがイキモノと何かをお話ししています。
パパは女の子と遊んでくれると言ってたのに、パパは嘘つきです。
女の子は足が痛くて立てなくて苦しいのに、イキモノのほうが大事なのでしょうか?


川 ;д;)「やだぁぁあああ!!! あそんでー!!!! あそぶぅぅぅ!!」

( *゚∀゚ )「やっぱり、お前最高だわ」


パパは笑って、女の子の無くなってしまった足に手を置きました。
泣いている女の子の頭を撫でて、その手を繋ぎました。


(  ゚∀゚ )「ほら、遊ぶんだろう?
       飽きるまでは、付き合ってやるさ」


パパの服は、女の子とデレお姉さんから流れる赤い水で汚れて今は真っ赤。
デレお姉さんから出た赤い水は、今は黒くなっているのに、パパの服はきれいな赤色。
赤い服を着たパパはイキモノと女の子に笑いかけます。


川*;ー;)「―――ぅ?」

( 、  川「                      」

从 ∀从「            」


女の子の涙を、口から血を流した伊藤さんがぬぐいました。
そのすぐ横では、背中がぐちゃぐちゃになったパパが白い目を向けて笑っています。
頭の亡くなったパパや、イキモノにあちこちをかじられた変なものも、すぐそばにいました。


川;゚ー゚)「あそんでくれるの?」

( 、  川「                      」


伊藤さんの首がガクガクと揺れました。
伊藤さんが首を動かすたびに、首の傷がパカパカと開きます。
ぐちゃぐちゃになった背中から肉を落としながら、髪の長いパパもうなずきました。


川*゚ワ゚)「あそんで! みんなみんな、スナオとあそんで!」

(  ゚∀゚ )「ああ、いくらでも遊んでやるさ。 ほら、立てよスナオ」

川*゚ぺ)「でもたてないよ」


立ちたくても、女の子の足は意地悪なイキモノのせいで無くなってしまったのです。
立ちたくても立てないのに、パパはとってもイジワルです。


(  ゚∀゚ )「いいから、立ってみろ」

川*゚ワ゚)「わっ」


女の子の無くなった足が、生えていました。
もう、熱くも、痛くも、変な感じでもありません。
女の子は元気よく立上がり、パパの手をとりました。


(  ゚∀゚ )「ほれ、見ろ」


パパが手をあげると、伊藤さんやパパが踊りだします。
イキモノが真っ赤になったお肉を食べて、パパに怒られます。
赤や青や、緑の火花がパチパチと音を立てます。


川*゚ワ゚)「すごいすごいよ、パパ!」


パパが足を鳴らすと、沢山のネズミさんが現われて走り出しました。
反対の足を鳴らすと、黒いうねうねとした不思議なイキモノが現われました。
パパが指を鳴らすと、伊藤さんの頭がバチンとはじけて、女の子はクスクスと笑いました。


川 ゚ワ゚)「パパ、もっとあそんで! もっと、もっと、もっと!」

(  ゚∀゚ )「じゃあ、旅行にでも行ってみるか?」


パパが両手を叩くとお家は消え、空には緑色の月が見えました。
周りは真っ暗で、お星様の光だけが見えて、地面も空も無くなっていました。


( *゚∀゚ )「ほらみろ、宇宙遊泳―――――ん?」

川 - )「                」



女の子は動かなくなっていました。
女の子を食べようとするイキモノを指で押さえ、パパは小首をかしげました。
そして、ふむと呟いて、ため息を一つつきました。


(  ゚∀゚ )「頑丈さが足りないやつはこれだから、困る」

(∵∴∵)「      ?」

(  ゚∀゚ )「ダメだ。 飽きるまでは楽しませて貰うさ」


パパは動かなくなった女の子の耳に、フッと息を吹き込みました。
女の子はぷるぷると動きますが、息を吸おうとするとすぐに、動かなくなってしまいます。


(  ゚∀゚ )「んー。空気がないとダメなのか?
      まぁ、適当にいじっときゃいいだろ」

川*゚-゚)「    、ぱぱ?」


真っ暗な闇の中にぷかぷかと浮かび、女の子は星を見ていました。
7つの燃える大きな星の中央には、大きな建物が見えました。
すぐ隣にはパパがいて、イキモノがいて、女の子はそれだけで幸せな気持ちになりました。


(  ゚∀゚ )「おはよう、スナオ。
      永遠の眠りの味はいかがだったかな?」

川*゚ー゚)「よくわかんなかった!」

(  ゚∀゚ )「そりゃあ、結構なこった。もう一度味わってくるか?」

川*゚ー゚)「それより、パパといっしょがいい!」


宇宙の中は広くって、体はふくれて、皮膚は裂けて。
だけど、そんな事にも気づかずに女の子は、ごぼりぼごりと血を流しながらわらいました。
パパは宇宙にだっていけるスゴイ魔法がつかえて、


(  ゚∀゚ )「スナオ?」


どんなに苦しくても、パパがいてくれて、パパが手をかざせばもう痛くなくなって
苦しい痛い楽しいイタイいたい痛い
女の子の体はめちゃめちゃで、もう自分ではわけがわかりません。


o川*゚ー゚)o「あは」


痛くて痛くてなにがしたいのかわからなくなってふしぎでおもしろくって
不思議な、不思議な、パパの魔法。
素敵な、素敵な、パパの魔法。


川*゚ワ゚)「あはははは」


赤い服を着たそれは、女の子と同じように笑いました。
その横にいる、イキモノも楽しそうに女の子の腕をバリバリと食べました。
生き物がバリバリと腕を噛む度に、女の子の腕からはぼたぼたと血が流れました。


川* ゚ ∀゚)「ねぇ、パパたのしいねぇ」


ぼたぼたと流れる血を口で受け止めて、赤い服のそれは笑いました。
それが口をつけた場所からは女の子の綺麗な腕がまた生えてきて、女の子はクスクスと笑いました。
パパは不思議な魔法が使えるのですから、こんな出来事は全然おかしくはないのです。


川*゚ ワ゚)「あははははははははははは」


空気のない空の中、何度も何度も気を失って死んでよみがえって死んで
それでも、パパは女の子の手を引いてくれて、遊んでくれました。


川*°々゚)「ねえ、パパ。ずっとずっといっしょにいてくれる?」



(  ゚∀゚ )「ああ、いいとも。一緒にいてやるよ。
      ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと


ずっとずっとずっとズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとズットズットズット
ズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとズットズットズット
ズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとズットズットズット
ズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとズットズットズット
ズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとズットズットズット
ズットずっとずっとズットズットズットずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと
ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと





女の子はとても幸せでした







(´・_ゝ・`)「あー、めんどくさいな」


人影一つ見えない山の中。
トラックを運転しながら、冴えない顔の男はため息をつきました。
木々の中に埋れた古いお屋敷。そこに食料や日用雑貨を届けることが男の仕事。
だけど、男はそれが何となく嫌で嫌で仕方がありませんでした。


(;´・_ゝ・`)「あそこ不気味なんだよなー」


そのお屋敷は昔、どこかの金持ちが作った別荘でした。
別荘として賑わったのも今は昔。ほとんど使われることもなくなり、朽ち果てる一方だった建物。
その建物に、人が戻り住みだしたのはここ五年ほどのことでした。


(´・_ゝ・`)「よく、渡辺ちゃんも働く気になったよな」


男は再びため息をつくと、軽トラックのエンジンを切りました。
荷台から荷物を下ろし、扉の前に立つとため息をもう一つつきました。


まだ、朝のはずなのに、見上げた空は真っ暗でした。


その建物は近隣の住人にとって噂の的でした。

山奥にあるボロボロの立派な建築物。
それだけでも充分、不気味。何故そんな家に今更住もうとしたのだろうか?
この辺りに住む者達は、その家の噂をヒソヒソと続けていました。


从'ー'从「お手伝いさんと、女の子が住んでるんだよぉー」

(´・_ゝ・`)「ああ、男の人たちがちょくちょく滞在しているらしいですよ」


その家には、家政婦らしい中年の女と年端もいかない女の子。
それから若い男が三人出入りしていること。ごく稀に、若い女と別の若い男が訪れること。
渡辺と男の話す話は、瞬く間に住民に伝わりました。

好奇心と嫌悪をもって、人々はその家をひっそりと見つめていました。
ある時は娯楽のように。また、ある時は監視するように……。


(´・_ゝ・`)「……行くか」


――そして、今。
その噂の建物の前に、男はたたずんでいました。


普段と同じように、チャイムを一つ。
出てくる中年の女に商品を引き渡し、次の注文を聞く。男は自分の作業を頭で確認しました。
だけど、女はいつまでたっても出てきません。渡辺すら出てきません。


(;´・_ゝ・`)「あれ?おかしいな」


チャイムをもう一つ。
だけど、誰もは出てきません。男はチャイムをもう一度鳴らしました。


(;´・_ゝ・`)「……いないんですか?」


そう言って、手に掛けたノブはあっさりと開きました。
開いたドアからは、ムッとするくらい気味の悪い不快な臭いがしました。
その、向こうではクリーム色の壁に赤い赤いペンキがぶちまけられていました。
床にはぬとぬととした糸を引く液体。玄関に置かれていた電話は壊され中の機械が飛び出していました。


(;´゚_ゝ゚`)「―――っつ!!」


立ちつくす男の足下を、拳大の蜘蛛が走り抜けていきました。
そして、男の正面には奇っ怪な骨で出来た羽を生やした女が俯せになって倒れています。
女の首は人体の限界を超えてねじ曲がり、その美しい表情を男に向けていました。
腕はちぎれて無く、その頭部では女の顔に負けないほど美しい角が光り輝いていていました。


(;´゚_ゝ゚`)「き、き、気のせいだ!見間違えだ。じゃなければ、ゆめ!これはゆめなんだ!」


壁の赤いペンキは血ではないだろうか?
この臭いは腐臭ではないだろうか?
ああ、なんだろう。あの大きな蜘蛛は?
ああ、なんだろう。この床のぬとぬとした液体は?


(´;_ゝ;`)「ひ、ひ、ひひひひひひひひひひひひひ」


男はカタカタと震えながら涙を流しはじめました。
よほど怖かったのでしょう。男はその場に尻餅をついて動けなくなってしまいました。
ガチガチとなる歯は男に上手く言葉を話させてくれません。


(´;_ゝ;`)「ひぃぃぃぃあぃぃぃぃぃああぁいぃぃぃ」


そして、その可哀想な男は聞いたのです。
変わり果てた家の中で笑う、小さな小さな女の子の声を。


川*゚ 々゚)「あはははははははははは」


そして、男は見たのです。
すっかり変わり果ててしまった、女の子の姿を――。


川 ゚ 々゚)「ねーねー、パパはどこ?パパは?」


男に向って、女の子は言いました。
無邪気で素直で愛らしい声でした。


川#゚ 々゚)「パパはいるもん!パパがあそんでくれるもん!」


男が呼んできた人に向けて、女の子は言いました。
パパのことを、心から信じているようでした。


川*゚ 々゚)o「パパー、どこー?あそんでよー」


女の子の姿を見に来た大人たちに向って、女の子は言いました。
血と不可思議な液体にまみれた服の裾をくるくると回し、女の子は笑いました。


川*゚ ワ゚)「パパ?パパ?」

o川*゚ 々゚)o「ねー、パパーきょうはなにしようか?」


全てがおかしくなった家の中で、一人、発見された女の子。
その女の子は、とても幸せそうでした。


女の子はずっと笑っていました。
そんな女の子の姿を、大人たちは気味悪そうに見つめました。


(#゚;;-゚)「……こんなに小さいのに可哀想に」

(-@∀@)「……よほど、ショックが大きかったのでしょう」


大人たちは女の子を見つめヒソヒソと難しい話を続けていました。
話し合いは長い長い間続きました。

長い長い話し合いの末に、紺色の制服を着た男の人たちが呼ばれました。
紺色の制服を着た男の人たちは、大人たちと同じように話し合いました。
制服の男の人たちは話し合い、やがて沢山の人が呼ばれました。
沢山の人たちは話し合い、そして、迷彩色の服を着た男の人たちが最後に呼ばれました。

やがて、女の子の住んでいた建物から轟音が響きました。
人々は話し合いの最後に、女の子の住んでいた屋敷を爆破することに決めたのです。
遠くから眺める人々の前で、建物は崩れ燃え上がりました。


川 ゚ 々゚)「スナオはここだよパパどこにいるの?」


不思議な本も、生き物も、死体も、パパも、全ては炎の中。
どうなったのか知る人はありません。


――こうして、女の子の住んでいた屋敷は、この世界から消えて無くなったのです。





ただ一人、残された女の子の話をしましょう。


女の子は大人たちによって、ある部屋に連れて行かれました。
真っ白な壁に、真っ白なカーテン。枕もシーツも布団も全てが真っ白。
そこは、真っ白な部屋でした。


川 ゚ 々゚)「パパきいて?きょうはね、ニンジンをたべたの」


白い壁にある窓には鉄格子がはめられ、そこからは切り取られた空が見えました。
扉にはいつも鍵がかかっていました。
毎日決まった時間、扉からは真っ白な服を着た大人が入ってきて女の子とお話をしました。


川 ゚ 々゚)「パパはいつきてくれるの?」


女の子は、白い服の人に連れられて部屋の外に出ることもありました。
白い部屋の外もまた、白い建物でした。
女の子は白い部屋に暮らし、白い服の大人とお話をし、白い建物の中にいました。


どこまでも白い世界の中で女の子は暮らしていました。
パパは女の子の前には現われません。



だけど――、
ある日、ある時、ある時間、ある一瞬の、ほんのその時、


川 ゚ 々゚)「――パパ?」


白い壁の向こう。
鉄格子のその向こうで、


川*゚ 々゚)「パパ! パパ! パパぁっ!!!」


黒い影がにたりと嗤った―――――――。



      「                                 」



その女の子がどうなったかは、誰も知りません。



END

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