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( ^ω^)ブーンは消防士のようです


まばゆい日射しに人々が目を覚ます、朝。
昨日の雨が嘘のように、辺りはさわやかだった。
スズメの可愛らしいながらもやかましい鳴き声も、今日は絶好調だ。


(;^ω^)「フン……フン……フッ……フッだお」


踏み出す足と共に、重心を前に移動。
全力をこめて。しかし、決して力みすぎてはいけない。
するどく、しなやかに、僕は拳を放つ。


僕の拳は空気を切り裂き、架空の敵を見事に貫く。


(;^ω^)「ふう……今日もいい汗かいたお」


――僕こと、内藤 ホライゾンの一日はシャドウボクシングからはじまる。





( ^ω^)ブーンは消防士のようです





( ^ω^)「ぴっち、ぴっちちゃっぷ、ちゃっぷ、らんらんらんーるーだお」


水たまりを蹴飛ばしながら、ごきげんエブリバディな感じで、僕は歩いていた。
今日の朝ご飯は僕の大好きなハムに、スパムに、ソーセージに、ウィンナー。
これで、いい一日が始まらないはずが無い。


( ^ω^)「雨もバッチリ止んて、天気もお日様ぴっかぴかマーク。
      こんな日は、肉屋と業務スーパーで肉を買いあさるに限るお!」


お休みって素晴らしいなー。
そう思いながら、脳内で今日の予定を組み立てる。
豚肉はあそこのお店、あそこの店だと鳥の砂肝が安くてお得、高級国産しもふり牛は……


(*^ω^)「じゅるり……」


考えるだけでも、ヨダレが止まらない。
僕の脳内はステーキと、焼き肉と、すき焼きと、しゃぶしゃぶでいっぱいだ。
ドクオたちを呼ぼうとか、気の強いあの娘を誘えたらなぁとか。夢はひろがりまくりんぐだ。

……だけど、夢とははかないもの。
肉屋への近道へとさしかかった僕の前に、強敵があらわれた。


ミセ*゚ー゚)リ「ほれほれ、言うことがあるでしょ?
      こんなにかわいい彼女が、めいいっぱいのオシャレしてるのよー

(;´・_ゝ・`)「かかかかかかかわいいです」

ミセ*゚ぺ)リ「誠意がこもってないー。
      ふーんだ、デミくんなんかにははじめっから期待してませんー」


これは……この気配は……


ミセ*゚-゚)リ「……ばか」

(;´・_ゝ・`)「ちがうよ、ミセリちゃん!
       僕は本当に君のことかかかかかわっ、かわいいとおも思って!
       今日のためにちょっとだけ髪を切ってくれたんだなとか、その髪留め似合うかなとか」

ミセ*゚ー゚)リ「え?」

(*´・_ゝ・`)「だけど、恥ずかしくて……でもかわいいと思ってるのは本当なんだ」

ミセ*゚ワ゚)リ「デミくんっ、大好きっ!!!!」



(#^ω^)「……」



突然だけど、僕の職業は消防士ではない。
だけど、僕のゴールドなハートと、シルバーなソウルは消防士そのものである。


ミセ*^ワ^)リ「その小動物みたいなヘタレてるところも、
       調子に乗ると無意識のうちにこっぱずかしいこと言いまくるとこも大好きっ!」

(*´・_ゝ・`)「ぼぼぼ僕も…ミセリちゃんが、好きだ……です。ハイ」


何故なら、僕の目の前にはメラメラと燃えさかる炎が見えるのだから。
そして、僕にはダイヤモンドのように硬い意志がある。


( ^ω^)「これは消火しなきゃいけないお」


――この燃えさかる炎を消火する。
炎に対するこの意志は、消防士と言う他ない。


⊂二二二(#^ω^)二⊃「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


雄叫びと共に、僕は駆けだした。
目指す方向は炎を上げる男女。標的は、男の方だ。

広げた両腕は風を受け、僕はどんどんと加速していく。
そして――――――、


 ガシッ
⊂(    )二(#^ω^)二⊃「おおおおおおおおお!!!」


僕の腕は見事に男のアゴを捕え、そのまま強引に地面へと引きずり倒す。
水たまりの水をまき散らしながら、男は対した抵抗もなくあっさりと倒れた。
元から貧相な男の顔と頭が、水浸しになったことでより残念な感じになっている。


ミセ;゚д゚)リ「ででで、デミくんっ?!」


ああ、我ながらほれぼれするくらいのラリアットっぷりだお。
ラリアットってどんなのか正直、よくわかってないのは内緒ですお。


(#);・_ゝ・`)「え? え?」

(#^ω^)「消化活動開始ですお!!!
       ついでに、サービスで濡れた頭をお拭きしますお」


僕は貧相な男の頭をがっちりとつかんだ。
そして、全力を込めて、その髪を全力でひっぱった。


(´;_ゝ;`)「らめぇええっ! 髪の毛しごいちゃああああ!
      毛根抜けちゃうのぉおおおおお!!!!」

(#゚ω゚)「君が泣いても! 僕は拭くのをっ、止めないっ!!!!」


シャドウボクシングで鍛えた僕の腕が、ぶちぶちと髪を引き抜いていく。
いや、えーと、そうじゃなかったお。僕は善意で、髪を乾かしてあげてるんだお。
そして、これはバカップルという危険な炎を消化する作業でもあるんだお!


(´;_ゝ;`)「普通にいたいから! いいいたい! いたいですっ!!!」

(# ω )「……フンッ」


ブチブチという景気のいい手応えと共に、僕の消火活動は終了する。
そこにいるのは人の迷惑を顧みず道を塞いだ男女達でも、ラブラブハッピーなリア充でもない。


ミセ;゚д゚)リ「で、デミ君……」

(´;_ゝ;`)「ミセリちゃん」

ミセ;゚д゚)リ「……カツラだったの?」


そこにいるのは、見事なまでに禿げ散らかした男だけだった。



           ノ彡⌒ミ
          (;´・_ゝ・`) 「え? え?」



ミセ;゚д゚)リ「前々から、何か怪しいなーとか思ってたけど……」

(;´・_ゝ・`)「え、ちょ……ちょ?」

ミセ;゚ー゚)リ「な、なんて言うかごめんね」


100年の恋もあっさり冷めることのある、今日この頃。
大体、100年も恋する根性あるやつだって別れるのだ。
恋に恋するお年頃のスイーツ女子と典型的な草食男子(笑)の恋がもつだろうか。


ミセ;゚ー゚)リ「さ、さよならー」

(;´゚_ゝ゚`)「え、ちょっとミセリちゃんっ?!」

ミセ*゚ 3゚)リ「ごめんぬぇー! えーと、ハゲ専っていると思うから元気だしてねー!!!」

(;´;_ゝ;`)「ミセリちゃーーーんっ、捨てないでぇぇぇぇぇ!!!!!」


消火完了。燃え広がっていた恋の炎は、僕の力によって見事に消化された。


( ^ω^)「ふう。これで世の中がまた一つ平和になったお」

(#´;_ゝ;`)「何てことしてくれたんだ、アンタはっ!!!」


消火活動後のさわやかな汗をぬぐう僕のまえに、悲痛な声が轟いた。
ハゲ散らかした頭を濡れたTシャツで必死で隠し、デミくん(仮)は涙を流している。
そんな彼に、僕は言った。


( ^ω^)「こまけぇこたぁいいんだお」

(;´゚_ゝ゚`)「はぁっ?」

( ^ω^)「僕は消防士。
      燃える炎があれば、消すまでだお」


たとえ、人に理解されなくとも僕は一人、戦い続ける。
それが消防士として、生きることを決めた僕の使命(さだめ)。


(´・_ゝ・`)「……一つだけ聞かせてください」

( ^ω^)「何だお?」


デミくん(仮)が、静かな声をあげる。
僕の熱意に感化されたのか、その顔はもう泣いてはいなかった。


(´・_ゝ・`)「それって、モテない腹いせとかじゃないですよね?」

( ^ω^)「……次の炎が、僕を呼んでいるお。
      愛や恋という名の激しい炎が……」


僕は両腕を広げて、その場を駆けだした。
ジイジイとなく蝉の声と、まばゆいばかりの空の色。
そこに残されたのは、雨でも無いのに全身ずぶ濡れでハゲ散らかしたデミくん(仮)一人。


(#´゚_ゝ゚`)「誤魔化すんじゃねぇ! 結局、腹いせなんじゃねぇか!!!」

⊂二二二( ^ω^)二⊃「はっはっはだお」


恋という煩悩が消えたデミくん(仮)はとてもいい顔をしている。
その顔に僕は今日の消火活動の素晴らしさを、しみじみと感じる。


(#´゚_ゝ゚`)「死に晒せぇぇぇぇぇ!!!!」

⊂二二二(*^ω^)二⊃「肉が僕を待てるからダメですおーだ!」


僕は消防士。この世に炎がある限り、僕の仕事は終わらない。
そしてそれが、僕の使命であり、生き方なのだ。


                                     完



お題
・消防士
・( ^ω^)「こまけぇこたぁいいんだお」
・シャドウボクシング
・らめぇええっ!髪の毛しごいちゃやああああ!
・水たまり

初めてブーン主役の話を書いた結果がコレだよ!

玉兎の夢さんのコチラにまとめてもらいました。いつもいつもありがとうございます。

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