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('A`)楽しい食生活運用術(仮)のようです

人生に必要なものとは何だろう?

酒、煙草、女、金、睡眠、水、ギャンブル?
それとも、おっぱいや二次元ロリや脳内嫁だろうか?

いや、そうじゃない。
俺は声を大にして言おう。
人生に必要なもの、そうそれは「食い物」だ。


なぜ?
なぜって、それは……



   ⊂( Aii⊂`つ


現在進行形で、飢え死にしそうだからだ。






('A`)楽しい食生活運用術(仮)のようです





【主人公でおけるところの俺、鬱田ドクオ】


白昼の悲劇! 大学生(21)餓死 ~孤独なキャンパスライフ 大学生の今を探る~

学生達で賑わう町、ニューソク県 VIP市。 そこで、悲劇は起きた。
一人暮らしの大学生が、自宅にて命を失うという事件が起きたのだ。
死因は、餓死。
この飽食の時代の中で、彼は何故死を遂げなければならなかったのだろうか?


ヽ('A`ii)「し、死ぬ……」


走馬燈ならぬ、走馬ニュースが流れ出した俺の脳内。
ああ、このままだとマジで死ぬ。
俺が死んだら、クーは泣いてくれるだろうか?


川 ゚ -゚)ヽ('∀`ii)「愛してるよ、クーにゃん」


俺の愛しい人は、税込み5万円のシリコン製の笑顔で、微笑んでいる。
仕送りとバイト代をつぎ込み、もちろん食費まで犠牲にした上で手に入れた、彼女。
非売品という壁を乗り越えた、俺の嫁。

『素直☆ドロップス ~素直っ娘と夏の日々~』(素直っ娘だだ甘夏休みADV)18禁
俺(主人公)の幼なじみにして、素直クールなメインヒロイン(Fカップ)、空流 クー。

フィギュアになっても、クーにゃん美しさはちっとも変わらない。


川 ゚ -゚)『あたりまえじゃないか。そんな風に言われると、照れる』

ヽ('∀`ii)「クーにゃんは本当にクールなんだからー
      死ぬ前にもう一度、クーにゃんとちゅっちゅしたいよぉー」

川 ゚ -゚)『キスだけでいいのか?』

('A`*)「え?」

川 ゚ -゚)『私たちは恋人同士じゃないか。 ドクオが望むなら……』


クーにゃんが蠱惑的な笑顔を浮かべて、その服を脱いだ。
セーラー服のリボンをほどき、プリッツスカートを床にストンと落とす。
俺の狭く汚い部屋の中で、彼女の美しい肢体は輝いていた。


('∀` Ξ '∀`)「クーにゃんっ! クーにゃん愛してるぅぅぅぅ!!!」


――と、叫んだところで、俺は我にかえった。


( ;A;)「あるわけないよな……」


わっふるしたところで、何も起こらない。 一応、念のため。
PC画面から飛び出したところで、クーにゃんは身長20cmのフィギュア。
悲しいことにその制服は地肌とくっついていて、衣装は着脱式ではないのだ。


川 ゚ -゚)ヽ('A`ii)「クーにゃん、どうして君は二次元なの?」


どうやらあまりに腹が空きすぎて、クーにゃんがリアルおにゃのこになる幻覚が見えていたらしい。
畜生、妄想なら妄想でいいから覚めるな阿呆!


ヽ('A`ii)「し、死ぬ……」


現実にかえってきてしまった俺の腹は、既に限界を超えていた。
ぐるぐると鳴る腹、むかむかとする胃、ズキズキと痛む頭、かすむ目。
ヤベェ、このままじゃ本気で死ぬかも!


【ヽ('A`ii)「頼む、頼むぞ、誰か~」


本格的に迫り来る死の恐怖を前にして、俺は携帯を手にした。

出前なんて豪勢なもの、俺の財力では無理だ。
俺の金は全て、クーにゃんつぎ込んでしまった。
だとしたら、どうするか?


【ヽ('A`)「ブーン、君に決めた!」


答えは簡単。持つべきものは友人、さあ我が友よ俺のために食料をplz!!!
俺は携帯に登録された数少ない番号の中から、一番の友人の番号を選んだ。
ぶつぶつという発信音が、やがてトゥルルーというおなじみの音に切り替わる。


( ^ω^)】『もしもし、はいはいですおー』

【('A`ii)「突然火急速やかに俺の頼みを聞いてくれさもなくば俺が死ぬ」

(;^ω^)】『お?』


よっしゃブーンktkr!!!!
俺は携帯に向って、今のピンチな状況を一気にまくし立てた。
我ながらほれぼれするくらい見事な説明っぷり、俺のピンチがガンガンに伝わってくるぜ!
安西先生、俺やりましたよっ!!


(;^ω^)】『えーと、志村ー! じゃなかった、ドクオー
       日本語でおねがいplzだお』


誰が志村だ、この阿呆。
俺には、鬱田ドクオという、カーチャンがつけてくれた、今にも死にたくなりそうな立派な名前が……。
いや、落ち着け、今は食料が大事だ。 細かいツッコミは後回して、今は食いものを!


【('A`ii)「一言で言うなら、助けてお願い」

(*^ω^)】『うはwwwそうだったのかおwww
       友だちのピンチを放置できるほど僕は冷たい奴じゃないお」

(*'A`)】『マジか?!
     いやー、やっぱ持つべき者は心の友!」


持つべきは心の友。
我が友、ブーンは見事につとめをはたしましたぞ親方様っ!!!
この調子だと今晩はさぞかし立派な晩ご飯が味わえる事でしょうー!


川 ゚ -゚)     ┗(*'A`)┓yahooooooooooooooooooooo!!!!


俺はとりあえず小躍りしながら、隣の部屋の壁に跳び蹴りをした。
愛するクーにゃんに見守られながら小一時間踊った後、俺は携帯を耳元に当てた。


( ^ω^)】『おっおっwww
       で、何で困ってるんだお? 三行で頼む』

【('A`)『飢え死んで死ぬ』

( ;゚ω゚)】『おっ?』

( ;A;)】『つきましては、食料plz!』


クールかつ紳士的な俺は、「おごれ」とは言わずに努めて冷静に対応した。
泣いてなんか、ないんだからね。
こ、これは目からヨダレがでてるだけなんだからと、ツンデレ風に言ってみる俺。


( ^ω^)『……』

【('A`)「ブーン?」


やべえ、ツンデレ風ってのはまずかったか。
時代はやっぱり素直っ娘だよね、というか声はツンデレじゃなかったよな。
ねえ、何か言ってブーンさんっ! 俺のご飯がかかってるのよ!


(  ω )『今、何って言ったコラァ』


(;'A`)「はひ?」


ブーンの声が、突然ドスのきいた低いものに変わる。
たとえるならば、ヤのつく自由業の方々が急に本性を出した感じ。なにこれこわい


( ゚ω゚)『ブーンから食い物を奪おうとするとはいい度胸だな!!!』

(;'A`))「ちょwww待て落ち着け、ブーン
     キャラ崩壊してるから。なぁ、落ち着け」

( ゚ω゚)『落ち着け?! これが落ち着いてられっか!!!』


ちょっと待て、時に落ち着けブーン者。
お願い待って、本気で怖いからやめてお願い。
俺、こう見えても小心者ってことに定評があるんですぅぅぅぅぅ!!!


(#゚ω゚)『ブーンから食べ物をっ! 食べ、食べ、食べ物!!!
      ブーンの食べ物! ピザ、ステーキ、ごはん、ハンバーガー、ハンバーグ』

(;'A`))】「あばばばばばばばばば」


俺の友人の内藤ホライゾン。あだ名はブーン。
ちょいピザだが明るくて温厚ないいやつ、ただし口調は変。
だが、口調以外にも、やつには変な性質がある。


(#゚ω゚)『カレー、ピラフ、ドリア、プリン、トースト、鳥ハム、蕎麦、オムライス、オムレツ、
      ヴァニラアイス、たまごかけごはん、あぶりトロ丼、ピザトースト、めんたいフランス、
      炊き込みご飯、五目ご飯、温泉卵のとろとろサラダ、シェフのお薦めレシピ、ポテト、
      ドリンクバー、たこ焼き、お好み焼き、エビフライ、肉じゃが、エビマヨ、ジャガバタ、
      ソーセージ、ウィンナー、魚肉ソーセージ、ゆで卵、卵焼き、スクランブルエッグ、
      まんじゅう、バナナ、リンゴ、コーヒー、とろとろチーズ、スパゲティー、雑炊、イベリコ豚
      季節のフルーツ盛り合わせ、チーズケーキがポイントデラックススイーツパフェ、
      ちりめんじゃこと梅の混ぜ込みご飯、ふっかふか肉まん、白あんがおいしいウサギ饅頭、
      ココアとプレーンの二色のクッキー、みずみずしい桃を新鮮なうちにそのままで、
      牡蠣の檸檬汁添え、タコのカルパッチョ、ほくほく百合根と銀杏入り茶碗蒸し、
      温めて食べる新食感プリン、フルーツをどっさり使ったジュースをシェイクに仕立ててみました、
      点心、餃子、ちまき、麻婆豆腐、エビチリ、回鍋肉、棒々鶏、天津飯、中華丼、拉麺、炒飯、
      エスカルゴ、カレー&ナン(本格印度風)、ラッシー、マンゴーゼリー、チキン、タコス、
      タコライス、温泉饅頭、五目ご飯、海老フライ、お吸い物、ビスケット、杏仁豆腐、
      鯛の塩竃焼き、ローストビーフ、すき焼き、ジンギスカン、魚介丼、熱々のサンマに大根おろしと醤油、
      おにぎり、焼きおにぎり、お茶漬け、ソースカツ丼、味噌カツ丼、土手煮込み、春巻き、
      生春巻き、ベーコンエッグ、みかん、チョコレート、トンカツ、ビーフシチュー、スープカリー、
      タンシチュー、ビフテキ、スイカ、カルメ焼き、フォンダンショコラ、ショートケーキ、チーズケーキ、
      チョコレートケーキ、タルト、アップルパイ、チェリーパイ、ミートパイ、ブリウォッシュ、せんべい、
      大判焼き、鯛焼き、明石焼き、お刺身、冷しゃぶ、鰻重、ちくわ、ヨーグルト、ホットケーキ、
      オートミール、味噌煮込みうどん、手羽先、ひつまぶし、生八つ橋、八つ橋、てっさ、ふぐちり
      鮭のチャンチャン焼き、唐揚げ、松前漬け、きりたんぽ、石狩鍋、烏賊そうめん、わんこそば、
      皿うどん、ちゃんぽん、カステラ、馬刺し、さつまあげ、そば焼き、佃煮、バッテラ、めはり寿司、
      千枚漬け、はりはり鍋、湯豆腐、ピロシキ、タロイモ、ノゴートイシュル、バイツァーニサラダ、
      チャンスンマハ、サプジ、チキンカバブ、パラオ、コルマ、カイ・ヤッ・サーイ、カオ・ソーイ、
      グリーンカレー、フィシュアンドチップス、トート・マン・クン、ピーマンのドルマ、ホムス、
      シュペッツェレ、キョフテ、ヒュッツポット、パエリヤ、パラチンタ、ガンボ、フェジョアーダ、
      ソパ・パラグアージャ、ジョロフライス、ボボティー、トッポッキ、クク、ムアンバ、タジン、
      キッシュ、エバ、コルドバ風エンパナーダ、ブレク、ヤンソンの誘惑、ボルヒチ、アルマ』


※11

ああああああああああ!!! コイツに食べ物の話は厳禁なんだよ!
畜生、怖いんだよこのバカ野郎。 食い物の名前は脅迫の文句でも呪文でもねーんだよ。
後半とか完全に呪文じゃねーかよ、ばーかばーか!


(;'A`)】「おい、ブーン」

(#゚ω゚)】『季節の野菜の煮物、酢蛸、海老とサーモンのカルパッチョ、梅のぷるぷるゼリー、
       シタビラメのムニエル、そうめん、納豆ご飯、スパムと卵沖縄風で、』


将来はグルメ評論家になると豪語するブーンは、食い物に異常なほど執着を持っている。
ヤツの食い物に手を出す=死と捕えてくれたって構わない。
発展途上国にはご飯を食べれない子もいるっていうのに、そんなの関係ねぇ状態だ。


(;'A`)】「お、俺が悪かっただからおちつけ」

( ゚ω゚)『餅つけ?! 正月にはやっぱりお餅がいいおね。
      ブーンは丸餅を醤油ベースのお吸い物に入れるのが好きだお。
      具材は正月菜で決まりだお。ツンは角餅だといっていたけど、そっちもいいお。
      味噌仕立てでもいいし、お雑煮にしてもパーフェクトな食材だお。
      毎年のように死者がでるのもうなずける、出来だおね。
      でもピザソースもしくはケチャップと、ピーマンとチーズで餅ピザが至高!』


一度こうなってしまうと、もう手がつけられない。
満足するか満腹になるまでは、ヤツは止まらない。
ああああ、何で忘れてたんだ俺のバカ。どじっことか可愛らしいレベルじゃねーぞ。


(;'A`)】「正直スマンかった!」

( ゚ω゚)】『すまし汁!それはなかなかナイスなチョイスだお!
      そもそも汁物は食卓の中でも、どちらかというと冷遇されがちなんだお
      しかし、その汁物の中に込められた小宇宙は』


俺は慌てて、携帯の通話ボタンを切った。
そもそもブーンに食料をたかろうということ自体が間違いだったんだ。
ブーンに電話を掛けたら、食料を分けてもらえるどころかこっちが食われかねない。
(人肉ってどんな味だろう的な意味で)


川 ゚ -゚)ヽ('A`ii)「このままじゃ、死んじゃうよークーにゃーーーーん!!!」


ああ、俺がこのまま死んでしまったら。
俺の嫁(購入価格五万円)はどうなってしまうんだ。
他の男達の慰みものにされたり(観賞用)、売られたり(転売)、捨てられたり(廃棄)してしまうじゃないか!
いかん、なんとしても食料をGETせねば!!!!


[]('A`;)「ブーンはダメ、実家に行く交通費はゼロ、あとはあとは……」


携帯に入れられた、番号を全力でチェックする。
それにしても、登録されてる番号の数少なっ!俺の事ながら涙が出てきちゃうぜ。
せめて、同じ学部のやつとかでかさまししておけばよかった。


[]('A`;)「カーチャン、ブーン、学校、それからえーと、
     ショボンっ! そうだ俺にはショボンがいるじゃないか!!!


緒本ショボン。俺の携帯に登録されている数少ない友人だ。
ショボンはブーンみたいに食い物に妙な執着も持ってない。
何しろ同じ学部の話したことのない女(推定スイーツ)に、


o川*゚ー゚)o「ショボン君ってさー、絶対いい人で終わるタイプだよね~」

(;´・ω・`)「え?」


と、前触れもなく言われる様なヤツだから、絶対に助けてくれるだろう。
うん。 ブーンに電話する前にこっちに電話かけるべきだったよな、俺。
つながれ、電話。 そして、俺に恵みの食料を与えた給え!


(´・ω・`)】『もしもし、ドクオ? どうしたの、急に?』


何コールかたったあとに、おとなしめの声が聞こえてきた。
間違いない、ショボンだ。
まあ、ショボンの携帯にショボン以外が出たらそれはそれで怖いんだが……。


【('A`)「ショボン頼む一生のお願いだ。飯をよこせ
   このままじゃ飢えて死ぬ」

(´・ω・`)】『つまり、生活費が尽きたと。うん、いいよ助けてあげる』


ショボンは俺の言葉に、笑顔を浮かべ(推定)答えた。
今ならショボンがエンジェルに見えるぜ、結婚してショボン様っ!!!


【('A`*)「マジかっ?! 流石、ショボンっ!恩に着るぜっ!」

(´・ω・`)】『当然でしょ。 だって、僕は実は君のことがす』



ガチャン


ふう、幻聴が聞こえたような気がするぜ。
やっぱり空腹になると、人間の体っておかしくなるんだなぁ。
これが人体の神秘ってやつか。


【~ ~君のとっきっめきー~ 素直なっ、きっもちっ~♪

(*'A`)「クーにゃんっ!!!」


俺が額の汗をぬぐうと同時に、携帯から『素直☆ドロップス』略して『素直』の主題歌が流れた。
『クールにつげて (でも)キュートになっりーたい』
ああ、何て素晴らしい至高の歌詞っ! クールでありながらも、かわいさへの憧れ、揺れる恋心!

クーにゃんの中の人の歌声に、俺は全力で通話ボタンを押した。


【('A`*)「クーにゃんはいつでも俺の嫁、ドクオです」

(;´・ω・`)】『ちょっ、どうして急に切るのさ?
       何、電波でも悪くなったの? それとも、電池切れ?』

【('A`) 「…」


俺は、電話に出たことを全力で後悔した。
しかし、俺は紳士であるから一応は会話を試みることにした。
いや、飯への未練ってわけじゃないからな。ほら、聞き間違えってこともあるし……。


【('A`)「お前が言うと、洒落にならない言葉が聞こえてきたような気がしてつい、な」

(;´・ω・`)】『それって、僕がドクオのことが好き』

【('A`)「二度と俺に話しかけるな」


俺が答えを返すまで、その間ジャスト0.5秒。
あーあー、オレハナニモキイテマセンヨ?騒音が聞こえたような気がするけど、キノセイデスヨー。


(;´・ω・`)】『あれは、僕なりの小意気なジョークで、決して本気とかそう言うわけじゃ』

プツッ【('A`)


【('A`)「……ふうっ」


電源を切った携帯を前に俺はため息をつく。
世の中には、知らない方がいい世界だってあるのだ。
たまたま元友人がその世界の住人であった。 それだけじゃないか。


('A`)「……惜しい友を亡くした」


現実は非常である。
俺はその非常な現実を吸って、苦い息を吐いた。
いくら空気を吸っても、腹は満たされない。


川 ゚ -゚)ヽ('A`)「俺、このままじゃいけないよな」


携帯作戦は失敗した。
バイト代と仕送りの一部はクーにゃんと『素直』関連商品に消えた。
交通費がないから実家へは駆け込めないし、使い込みがバレるのが怖いから電話もかけれない。


('A`)「……」


誇らしく餓死を選ぶ道か、無様にも生き延びる道か。
俺は愛しい嫁の顔(原作を忠実に再現)を見つめて、決断を下した。




(;'A`)「アヂィ」


太陽の日差しは、容赦なく俺の体力を奪っていく。まだ、六月だぞ。正気か、オイ。
その中をトボトボ歩く俺、愛しのクーにゃんは部屋で俺のことを応援してくれてるのだろう。
クーにゃんの顔と、二人の思い出(ゲームのシナリオ)が俺に力を与えてくれる。


(;'A`)「茂羅野……ここだ」


閑静な住宅地の中にある、白亜の邸宅。
その前で俺は、ピタリと足を止めた。
茂良野家。 ここは、同じ学部の憎き敵・茂羅野モララーの自宅である。


('A`)「落ち着け、俺ならできる俺なら出来るいぇすうぃーきゃん」


何故、俺が直接ヤツの家に赴くのか? それはヤツの電話番号を知らないからに他ならない。
では、何故ヤツの家を知っているのか?
それはヤツの家が大学のすぐそば。というか、通学途中にあるからに他ならない。


('A`)「畜生、いい家に住みやがって」


汗を垂らしながら坂を登る俺たちを尻目に、
豪邸に涼しい顔をしながら入っていくヤツを見た瞬間には殺意がわいたね。

畜生、俺の実家の経済事情じゃ大学の近くのアパートなんて借りられねーよ!
無駄に土地代が高いんだよバーロー! 昔は安かった? じゃあ、今は高いんじゃねーかよ、ボケ!
大体、勉強できるんならもっといい大学いけよ、死ね!
近いからここにしたとか、必死で勉強した俺がバカみたいじゃねーか。


('A`)「もしもし、こんにちは。 茂羅野くんの同級生の鬱田です。
    私、苦学生であるが故に食糧事情が厳しいのです。
    誠に恐縮ですが、是非とも私めに食料を恵んで下さったらと」


俺はチャイムを押すと共に、茂羅野家の玄関ドアを開けた。
外観から想像出来る通りに豪華な玄関では、何故かモララーが既に待機していた。


(;・∀・)】「え、今からって言われても困るよ。
      父さんと母さんは旅行中だし、掃除だってしてないよ。
      いや、見られて困るものなんて置いてないよ」

【ζ(゚ー゚#ζ『えー、何よそれー。 掃除なんて私がやるわよ
         それより私やシューと遊んでくれる約束、どうなったのよ』

(;-∀-)】「遊んでって、そんな約束してないし」

【ζ(゚ー゚*ζ『私は気にしないから、大丈夫ー。ねぇー、私とモラくんの仲じゃない♪
        ほらほら、シューだって待ってるのよー』


どうみても、おにゃのことの会話ですありがとうございました。


モララーの野郎は玄関の電話に向けて、そのイケメンっぷりを発揮していた。
所々聞こえる会話から察するに、どうやらおにゃのこ2:男1(しかも両親はいないからやりたい放題)。
みせつけてくれてありがとう、このイケメン(死ね)野郎こん畜生、死ね。


(#'A`)「両親のいない家で、おにゃのこといちゃつき放題か死ね」

(;・∀・)】「え、鬱田? あれ?いつのまに」


【ζ(゚ー゚*ζ『というわけだから、今から行くねー。今、駅だからお迎えヨロシクv』


(;・∀・)】「ちょ、ま」


モララーはしばらく受話器を呆然と見ていたが、俺の方に顔を向けた。
うーん、これがおにゃのこを両手に花できる顔か。
死ねばいいのに。


(#'A`)「おにゃのこはべらしてウハウハですかー、へー
    遊んじゃうんですか、はー」

(;・∀・)「何か勘違いみたいだけど、遊ぶのは小学生でそれに……」

(#゚A゚)「幼女とか犯罪じゃねーか!!!」

( ・∀・)「人の話聞かないとか、バカなの?」


(#'A`)「バカじゃねーし、俺だって本気出せばおにゃのこに超モテモテだし!
    俺のこと大好きな嫁(クーにゃん)だっているし!」

( ・∀・)「はいはい、二次元乙」


何こいつ、この余裕の表情めっちゃ腹が立つんですけど。
古風な感じで言うと、小生の堪忍袋の緒がピンチでござる!マジヤバイっす。
……自分で考えておいてアレだが、何だよコレ。


( ・∀・)「これから、人が来るから。 じゃあね」

(#'A`)「ぬおぉぉおおおおおおお!! 二次元じゃない!
    クーにゃんはぁぁぁ、クーにゃんはある意味三次元なんだぁぁぁぁ!!」

( ・∀・)「はいはいワロスワロス」


グググッと背中を押されて、俺は茂羅家から閉め出される。
人の話聞かないとか、バカなの?


(#'A`)「畜生ーーーーーーーーー!!!!」


俺の全てのプライドを賭けた作戦は、不発に終わってしまうのか?
いや、違う。こうなったら、このイケメン野郎(死ね)の家に不法侵入してでも……


ガチャ


( ・∀・)「あ、そうだ。
      一人暮らしで生活が厳しいなら、野菜とか育ててみたら?
      母さんの趣味で種とかいっぱいあるから、あげるよ」

('A`)「あ、はい。どうも」

( ・∀・)「それじゃあ、また学校で」


ガチャリと再び玄関ドアが閉まり、イケメン(意外といいやつ)は去っていった。
イケメン=敵だと思ってたが、世の中にはどうやらいいイケメンも存在するらしい。


(*'A`)「やったぞ、クーにゃーん! これで勝つるぅぅぅぅ!!!!」


俺の手には、よく分からない植物の種が大量に入ったビニール袋。
これさえあれば、これさえあれば俺の食生活も安泰。
ウハウハな栽培生活ライフが今ここにぃ!!!


('∀`)「まっててねー、クーにゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」


君を売却しなくても、しばらくは食べて行けそうだ。




(*'A`)「早く出てこい俺の種ー」


俺は帰宅するとさっそく、ベランダにモララーから貰った種を並べた。
どんな野菜になるのかわからないので、とりあえず様子見だ。
今、俺は猛烈にwktkしているっっ!!!


(*'A`)「まだかな、まだかなー」


一日がたち、三日がたった。でも、種は種のままで、未だ野菜にならない。
だけど、もう少し待てば新鮮な野菜がっ!!!


('A`)「・・・」


五日たったが、野菜はまだ出来ない。
おかしい、もうそろそろ出来てもおかしくはないはずじゃないのか?
少なくとも最近やったゲームでは、農家と契約した翌日には新鮮な野菜がどっさりと。


( A)ノメシ…


そういえば、小学校のとき育てたプチトマトってなるまでにどんだけかかったっけ?
そもそも、人って何日水だけで生きられたっけ?
あれ、俺これって本格的に死ぬんじゃね?


――しかし、一週間後奇跡は起きた。
神様、仏様、クーにゃん、安西先生、願いはいつか叶うって本当だったんですね!


(*;A;)「我が家のお野菜さまぁぁぁぁぁっっっ!!!」


カーテンの向こう、ベランダでは小山ほどになった推定・野菜が名状しがたい感じにうごめいている。
うぉおお、これは大物っ! メロンとかスイカとかの予感がするぜぇぇぇぇぇ!!!


(*'A`)「苦節一週間っ、俺にもついに春がぁぁぁぁぁぁっ!!!」


さあ、野菜のワンダーランドへいざ鎌倉っ!
オープンTHE☆我が家のウィンドウ!! 我が家のヴァルハラ=ベランダへといざゆかん!


ガラッ



\(^o^)/゚ボリボリ


('A`)


\(^o^)/「たね おいしい です」



\(^o^)/ ('A`)「……」



(#'A`)「誰だぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!


ねえ、何コレどうなってるの何で不審者がベランダで俺の種食ってるの!!!
ドクオわかんなーい! かわいこぶってみるドクオちゃん。
畜生、何がドクオちゃんだよ。死ね、俺! 
あぁ、今死ななくても飢えてそのうち死ぬよなー。あははははは


\(^o^)/「なんという きじんへんじん これはまちがいなく ふしんしゃ」

(;'A`)「いや、おかしいだろ? ここ俺ん家だよ?
    奇人変人の不審者は間違いなくお前の方じゃねーか!
    ていうか、俺はお前に誰だって聞いたよな?」


゚\(^o^)/ボリボリ


(#゚A゚)「人の種、食うなっっっ!!! っていうか、どこから入ってきた」

\(^o^)/「わたしの へやから です」


何? この珍妙面の奇人変人、不審者、俺の種強盗犯。
俺の人生まさかのここでゲームオーバー?


(;'A`)「答えになってねえよ!」

\(^o^)―→「ぐたいてきにいうと ここです」


珍妙面はびしっと、ベランダの隣の部屋との敷居板を指さした。
む?これはベランダを伝って来たってことか?
そういえば、昔外壁をよじ登って侵入するスパイダー泥棒とかいたよな。


(;'A`)「?」

\(^o^)/「このおとなりが わたしの へやなのです」

(;'A`)】「もしもし、警察ですか?
     隣の家の住人がベランダから侵入して、俺のまいた種を食べました。
     はいっ、種です! 何か野菜な感じのやつです
     だからー、まいたんですベランダにー。でー、それをボリボリとー」


俺は奇人変人の身元が割れるやいなや、警察に電話をかけた。
市民としての義務を華麗にこなす俺、マジかっこいい。


(;'A`)】「え、イタズラじゃないですよ。
     ちょっと聞いて下さいよ、今その隣人とりあえず名前が分からないのでAとしますが、
     その隣人Aが目の前にいるんですよ。で、種を生で!」

\(^o^)/「おちつきなさい りんじんびー いまこそ しれんのときです」

(;'A`)】「お願いしますー話を聞いてー! ちょ、ま、おま」

\(^o^)/「ざんねん! りんじんびーのぼうけん オワタ」


畜生、野郎電話切りやがった!
何が警察だ、何が市民の味方だ!! 俺だってちゃんと消費税は払ってるんだ!
年金は……親がなんとかしてくれてる、多分。
って、問題はそこじゃねー!


(#'A`)「全部お前のせいだ、畜生!俺の食料をかえせ!
    金でも食料でもなんでもいいからよこしやがれ」

\(^o^)/「れいせいになって ください」

(#゚A゚)「これがおちついてられっかよ!」

\(^o^)/「おかねがあれば べらんだの たねなんて たべません」


珍妙面の隣人Aは、両手を上に上げた珍妙な姿勢でそう話した。
その珍妙ながらもどこか風格のあるその姿は、俺を妙に冷静な気分にした。


('A`)「ですよねー」


ベランダに放置された種を食うなんて、鳥か死にかけた人間くらいですよねー。


\(^o^)/「おかねも ごはんつきて はやいっしゅうかんです」

('A`)「同上。ちなみに、ガス電気水道家賃ははカーチャンが払ってくれてる」

\(^o^)/「うちは おにいさんです」


俺とブルータスこと隣人Aは、コップの水で乾杯しながら『素直☆ドロップス』のDVDを見ていた。
ああクーにゃんはDVDでもかわいいな。流石は俺の嫁。
しかし、住むところと嫁と水はあっても食料のないこのわびしさ。おまけに、隣人は珍妙。


\(^o^)/「ヒートちゃんかわいいです」

(#'A`)「クーにゃんだろ常考!」


DVD鑑賞後、萌えポイントを語り合ったところで俺たちは現実に直面しなければならなくなった。
そう、警察も見捨てられた俺たちが今後どうしたらいいのかについてだ。


('A`)「俺たちには、この種をどうにかするしか道は残っていないということだな」

\(^o^)/「わたしに よいかんがえが あります」


俺たちはこのままじゃいずれ飢えて死ぬ運命。
それならば、少しでも『素直』を楽しく見つつ運命に足掻こうではないか。
いや、『素直』好きな仲間が増えて嬉しいってわけじゃないよ。嬉しいけどな!


('A`)b「よし、言うんだ隣人Aっ!」

\(^o^)/「えてして よいかんがえとは わたしの」

(#'A`)「いいから、さっさと言えっ!」

\(^o^)/「いえ …… わたしに いえに かえれと もうすか」

(#゚A゚)「それは家だっ!!! 分かりづらいボケはやめろっ。
    さっき話した、ナイスアイディアとやらを話せ、って言ったんだっ!」


「言え」と「家」をかけるとは何て高度なギャグ……
何ていうとおもったか、この珍妙ブルータス!
そういえば、こいつの名前ってなんだったけ? まあ、今度表札みとけばいいか。


\(^o^)/「りょうしょう です」


yasai1.png

ヤツは、唐突に服を脱ぎ全裸になった。
そして、脱いだ服を綺麗にたたむと全速力でベランダへと駆けだした。

これには、あきれて見ていた俺も思わず苦笑い。
じゃなかった、この全裸の変態を止めないといろいろと大惨事っ!!!


(#゚A゚)「やめろぉぉぉおおおおおおおおおおおおっっっ!!!」

yasai2.png


俺のベランダと種が、全裸の変態によって汚されるぅぅぅ!!!
有機農法とか肥だめとか断じてそんなレベルじゃねえ。
どうみても、これは変態による犯罪行為っ!!


(#'A`)「人のウチのベランダで洩らすなんて、とんでもない!」

(^o^)ノ「……」

(#'A`)「無言で圧力かけても、ダメ」

<(^o^)>ナンテコッタイ

(#'A`)「よーし、①今すぐ服を着る、②警察につきだされる、好きな方を選べ」

\(^o^)/「にばんで ふぁいなるあんさー」

(゚A゚)「服着ろや、このボケっ!!!」


\(^o^)/「わたしの おうごんの ひりょうさくせんが しっぱいして しまいました」

(#'A`)「あたりまえだ、この阿呆」


俺は小一時間の説教の末、変態隣人Aに服を着せることに成功した。
俺の活躍のかいあって、種達はベランダの上で優雅に転がっている。
よーしまってろ、種ちゃん。今に俺たちが立派な野菜にしてやるからな!


\(^o^)/「しかし しょくぶつのせいちょうには ひりょうがひつようだと
       わたしのおにいさん|  ^o^ |は いっていました」

(;'A`)「うーん、俺も若干育て方が間違ってるような気がしてたんだよなー。
    野菜にならねーし、そもそも芽すら出ないし」


そうか、肥料か。
でもなー、俺も隣人A(名前はまだ知らない)も金をもってないしな。
大体、金があったら牛丼でも学食でもハンバーガーでも食いたい放題だ。


\(^o^)/「そこで あらたな かんがえがあります」

('A`)「排泄物以外で頼むぞ」


俺は隣人Aの聞きづらい言葉に耳を傾け、そのアイディアをしばし検討してみる。
……決心までに、さほど時間はかからなかった。



【ボロアパートの住人 伊藤さん(36)の証言】


私、伊藤ペニサス。
素敵におしゃれな感じに、自分を表現するならペニサス伊藤かな。
年は、今をときめく18歳v ……うん。自分で言ってて泣けてきた。
流石に18歳にはどうがんばっても、見えない。


('、`#川「いいえ、私は永遠の乙女っ!
     今にイケメンで、金持ちで、私にベタ惚れないい男が結婚してくれとくるに違いないわ!」


うん。言っててむなしいわ、コレ。
王子様願望が許されるのも、がんばって十代前半までよね。それでも充分いたい子だし。
わかってるわよ、どうせ私はかわいくないし若くもないですよ。

畜生、受付の渡辺死ね。経理の三芹と都村のコンビとかふざけんな。
あれれ~とか言ってドジ踏んだり、他人罵倒しても許されてんのは今だけだ。
畜生。私よりも若くてかわいくて美人な女は死ね。
でも、同レベルで私よりも幸せなやつらはもっと死ねよ。


('、`*川「さて、ゴミでも捨てに行くか。
     回収日は明日だけど、まぁいいよねー」


ばれなきゃいいのよ、そう心の中で唱えつつ、私はたまりにたまったゴミ袋を手にした。
一回捨てそびれるとたまるのよねー、ゴミって。


(#'A`)「いたぞぉぉお!! 市指定のゴミ袋っ!!」

\(^o^)/「もえるごみですね わかります」


部屋のドアを開けた私の前に広がったのは、ゴミ捨て場の前に立つ男二人の姿だった。
ちっ、大家め。こんなところに見張り番をおくとは、何てこと!


('、`;川「ええと、これはそうっ! エコバックのかわりよ! ゴミなんかじゃないわ」

(#'A`)「この俺の目をごまかせると思うな! いまだ隣人Aっ、かかれぇぇ!!!!」


男二人の家、残念な顔の男が大声で命令を下した。
それと同時に珍妙な顔のほうが、私に一気に迫る。
珍妙な顔が、私の手の中にあるゴミ袋を奪う。


('、`;川「――っ」


その動きはスーパーで試食品や試供品を華麗に奪い取る、玄人の主婦そのもの。
くっ、私じゃとてもじゃないけど勝てない。
そして、珍妙な顔の男は私のゴミ袋を肩に担いだ。


\(^o^)/「これは わたしたちの ものです」

('、`;川「あ、あんたたち何する気?!」


何、このドラマみたいなノリ。
いや、キライじゃないけどどうせなら昼メロ。いや、昼メロだと重いな。
べ、別に図書館でハーレクイーン(携帯小説の進化前みたいなやつ)とか借りて読んでるわけじゃないわよ。
最近、何年か前にはやった携帯小説読んだけど、泣けるのねあれ。ロマンチック万歳。


('、`*川。o(平凡な私の前に訪れた、非日常。
       そして、私のピンチを颯爽と助けてくれるイケメン(ここ重要)
       それが二人の運命の恋のはじまり)


ああ、これが運命なのねっ。
売れ残りのOLライフを脱却し、あこがれの非日常が今ここにっ!!


('ワ`*川「うっはーktkr! 何コレ、頑張った私へのご褒美? 何コレ?
     イケメンは何処っ?! それとも、襲われちゃって悲劇のヒロイン私コース?!」

(;'A`)「へ、変人だー!!!!」

\(^o^)/「いまこそ へんたいの とき」


私のゴミ強奪犯。もとい、非日常への素敵な案内人達が驚愕の表情を浮かべる。
そんな顔をしたってダメよ。私にはもうわかっちゃったんですもの!


('、`#川「ちょっと、イケメンはどこよっ!!!
     千年にもわたる恋の行方は? ヨーロッパの小国の王子様は? 社長は?
     ちょっとした事件が起こるけど、最終的には愛の力で全て解決なんでしょ?!
     それが無理ならワイドショーのレポーターに囲まれて、注目の的コースでいいわ!」


残念な顔の男の方が、何この電波といった顔で私の顔を見る。
荒波に揉まれた社会の女を舐めないでもらいたいわ、あんたは今っ


(゚、゚#川「テメェ、今ババアって思っただろ!
     死ね、歩く軽犯罪面! お前みたいなオタクおよびでないんだよっ!
     畜生っ、三十路なめんなっ! 大人の魅力なめんなっ!!!!」

\(^o^;)/「なんという せんとうりょく これはまちがいなく ババア」

(;'A`)「落ち着け、俺たちはまだ目的を果たしちゃいねぇっ!!!」


(、 *川。o(いやまてよ、既成事実さえあれば年下くらいなんとでも言いくるめて。
       うん。若さはあるから、整形でもさせておけば劇的ビフォアーアフター)


何という発想の転換。今日の私は間違いなく輝いている。
そして、夢の片道切符。負け犬脱出への道は今すぐここに転がっている。


(∀ *川。o(イケる! 渡辺や三芹や都村の悔しがる顔が目に浮かぶ!
        150万くらいあれば顔はなんとかなるとして、仕事と金の方は徹底的に叩き込んで)



【そしてまた再び俺、鬱田ドクオ】


('∀`*川「そこの、おふたりさぁ~ん!!」


ゴミをちょいといただくだけの予定だったのに、同じアパートのババアは凄まじい表情を浮かべた。
俺のエロ本を見つけたときの、カーチャンと同じ表情。
コレは間違いなく悪いことが起こるにちがいない。


(#'A`)「いっけぇー、隣人Aぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」

ドッセーイ(#'A`)ノ 三\(^o^;)/ナ、ナンダッテー


そう思った俺は、全身の力を振り絞って隣人Aの背中を押した。
俺とどっこいどっこいにひ弱な隣人の体は、フラフラと頼りなく倒れる。
隣人Aの体ははドミノ倒しのように狂気のババアを巻き込み、二人は無惨にも地面へと倒れ込んだ。


('、`;川「……なっ」

\(^o^)/イタヒ

('、`*川「なんて、積極的な方……ぽっ」


俺は自分の恐ろしさと、結果のすさまじさに戦慄する。
隣人A、俺はお前の犠牲を忘れないぜ。


(#'A`)「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


俺は倒れ込んだ二人の横をすり抜け、目的のブツに手をかける。
何の変哲もない、市の指定のゴミ袋。
それをひっつかんで、俺はアパートの階段を駆け上がる。


(*'A`)「やっぱりあったぜ、俺の種ちゃんの生命の元」


部屋に駆け込むと、ゴミ袋を破りその中身を引きずり出す。
コンビニ弁当の山やカップ麺の入れ物に混じって、入っているそれは。
生ゴミ! 生ゴミといえば、肥料の元なんだってねー。


(*'A`)「これで勝つるぜーひゃほおぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」


そして、俺はそのゴミの山の中に種を植えた。
待っててクーにゃん!俺頑張るからっ!!!


川 ゚ -゚)


クーにゃんの顔が少し微笑んだような、気がした。



【同級生である一青年、茂羅野モララーの証言】


ζ(゚ー゚*ζ「あ゙~やっぱり家は最高ねー!!!
       だらだらしててもご飯は出てくるしー、家事はしなくていーしー
       シューの世話はモラくんがなんとかしてくれるしー」

lw´‐ _‐ノv[]「進呈」

(;・∀・)「あー、ありがとシューちゃん。って、何コレ?!」


夏の気配も近い今日この頃、だけどまだ夏でもないのに僕は姉と従姉妹の世話に追われていた。
姉さん。父さんはいつでも帰ってこいって言たけど、それは実家に入り浸れって意味じゃないんだよ。
近いからって実家に入り浸ってばかりじゃ、旦那さんが泣くよ?


lw´‐ _‐ノv「わたしのはーと(はーと)」

( ・∀・)[]「金券を人に渡すような子に育てた記憶は、兄ちゃんありません」

lw´‐ _‐ノv「だが、それがしめいだから。 そしてわたしはひとりめ」


従姉妹のシューちゃんは変わった子だし、姉さんが来ると疲れるから本当に嫌なんだよね。
こんな時、遊びに連れ出してくれる友達がいたら本当にいいのに。


( ・∀・)「ん?」


携帯が着信音をあげながら震動していた。
ディスプレーを見ると、同級生の名前が表示されてる。


ζ(゚、゚;ζ「モラくん。初期設定の着信音のままって正直どうかと、お姉ちゃん思うの」

(*・∀・)】「もしもし、茂羅野です。お元気ですかっ!」


僕は姉さんの言葉を無視して、電話に出た。
何だろう同じ学校のやつから、電話がかかってくるなんて本当に珍しいや。


【(´・ω・`)『茂羅野くん? 僕は、同じ学部の』

( ・∀・)】「緒本だろ?! え、何どうしたの?
      彼女にガキが出来た? 痴漢に間違われて訴訟沙汰? 怖い自由業の人に因縁つけられた?」

【(´・ω・`;)『いきなり、一般市民でもありそうなレベルの不幸を語り出すのやめてよ。
       失礼だし、僕はそんな問題に巻き込まれてないから。彼女もいないし』

( ・∀・)「あれ? 失礼だった? まあ、いいや。
      で、用件は? 雑談? ゲーム? カラオケ? 旅行?」


いったい何の用事だろう。声の調子からして、レポートとか課題とかそんな感じじゃないんだけど。
訴訟とかでも面白そうだったけど、そんな感じじゃないなー。


【(´・ω・`)「いや、いきなりで悪いんだけど頼みがあってさ……」

(;・∀・)】「はぁ?」


ショボンから電話を受けて、小一時間ほど後。
僕の目の前には、微妙といった言葉がふさわしいボロアパートがあった。


( ・∀・)「ま、姉さんの前から逃げ出せるんだから、渡りに船なんだけどね」


ペンキが剥げ、所々ヒビが入った外壁は推定コンクリート造り。
負の方面での文化遺産レベルほど酷くもないし、いい家かと問われれば断固としてノーだ。
うーん。いいか悪いかで言われれば、悪いというのは確定なんだけどなー。


( ・∀・)「僕なら確実にあと、二・三万は上乗せするな」


絶対に風呂とかついてないよね、これ。下手したら便所まで共用の予感すらするし。
外から見る限り、クーラーもないし。僕なら絶対に死ねるねこれ。
近くにコンビニもスーパーもないみたいだし、いろいろと不便だろうなー。

この微妙なアパートだけど、どうやらここには僕の同級生・鬱田が住んでいるらしい。
らしいというのは緒本から聞いただけなので、実際に行くのは今日が初めてだから。


( ・∀・)「持つべき者は友人だねー」

【(´・ω・`;)『同じ学部のドクオなんだけど、もうかれこれ二週間くらい連絡が取れないんだ。
       ちょっと、ドクオとは絶交宣言?ていうか、微妙な別れ方しちゃったから会いにくくって。
       ブーンはブーンでなんだかわからないけど、怒ってるし。

       で、茂羅野には悪いんだけどちょっとだけ様子を見てきて貰いたいんだよ。
       あ、もちろん僕のほうからお礼はするから。 お願い頼むよ』

( ・∀・)】「え、うん。別にいいけど」


回想終了。それにしても、僕ってやつは意外と親切じゃないか。
炎天下の中わざわざ様子を確認するって、普通はできないよ。流石は僕。
何て親切なやつなんだと自画自賛しつつ、僕はアパートの階段をトントンとのぼった。


( ・∀・)「おーい、生きてるー? 死んでるー?」


鬱田というプレートを発見した僕は、5分間にどれだけチャイムを押せるかに全力で挑戦してみた。
続いて自分の手が痛くならない程度に、扉を叩き続けてみる。目標、ホラー映画の一場面。
ノイズ入りの童謡をスピーカーで流せたら最高だけど、それはめんどいのでパス。


( ・∀・)「せっかく来てやったんだから、麦茶とアイスでもてなしてほしいんだからな」


ジイジイと鳴く蝉の声に、ドンドンと扉を叩く音がマッチする。
だけど、返事もリアクションもない。
おっかしいなー、窓は開いてたような気がしたんだけど……。


( ・∀・)「んー、いないのかな?」


学校には出て来てない。毎回授業に出席する僕が保証する。
で、内藤・緒本とケンカ別れをしたとして、鬱田はどこへ行ったんだ?
僕の家に食料をたかりにくるくらいだから、金なんかないだろうし……。


('A`)『私、苦学生であるが故に食糧事情が厳しいのです。
    誠に恐縮ですが、是非とも私めに食料を恵んで下さったらと』


そういえば、鬱田って飯食べられたのかな?
まさか食べてないなんてことは……無い……はず。


(; ∀ )「――っ!」


気のせいかな、このアパート妙に悪臭というか腐乱臭がするような気がするんだけど。
あれ、これひょっとするともしかして相当ヤバイ?
もし、万が一万が一なんて事があったら。


(l|l・∀・)。0(男性(21)の遺体が発見されました。遺体は腐乱し……)


――野菜の種だけ与えて追い払った僕は、殺人犯じゃないか!!!



( ・∀・)「お邪魔します」

(;´∀`)「え、あ、どなたですか?
      ―――って、勝手に入っちゃダメモナっ!」


恐ろしい可能性に行き着いてしまった僕は、鬱田の隣の家のドアを思いっきり開けた。
ドアが開いてしまったことに少し驚愕するが、事態が事態なのでこの平和ボケの住人には全力で感謝。
部屋を通りぬけて、ベランダへと全力で向う。


( T∀T)「せめて靴は脱ぐモナー」

(*・∀・)「あ、テルミン。こっちは、投影式万華鏡にレコード盤録再蓄音機っ!」


あ、それにしてもこの家の住人いい趣味してるなー。
科学系のマガジンってどうしても値段が高くなるのに、社会人の財力は本当にずるい。


(*´∀`)「わかるモナ? 創刊時から毎号これを買うのが楽しみで楽しみで」

(*・∀・)「わかりますわかります! からくり人形を仕込んでくるセンスとか最高ですよね!
      ひょっとして、シリーズものも全てコンプリートしてるんですか?」

(*´∀`)「モナモナ。」


思わぬ所で同好の士に会えてしまった。


(*・∀・)「うわぁ~、いいなぁ~。僕も余裕ができると買ってはいるんだけど!」


ちょっとまて、僕。
僕はここに気の合う趣味仲間を見つけに来たわけじゃないんだからな!


(;・∀・)「僕、急いでるんで」

( ´∀`)「そうモナか? せっかく話が合うと思ったモナに」

(;・∀・)「また、お邪魔します、今度は菓子折りでも持ってきますんで」


僕はガラリと隣人の部屋の窓を開けて、ベランダへと降り立つ。
部屋の住人は気の良い笑顔を浮かべ、僕に手を振ってくれた。


(*´∀`)「こんどは、どの号が一番お気に入りか教えてほしいモナ~」

(*・∀・)「はいっ!」


さよならいい人、そしてこんにちは異常事態な僕の日常。
鼻で息をすると猛烈な吐き気がこみ上げてくるので、呼吸を口に切り替える。
落ちないように気をつけながら、ベランダ間の敷居を無理矢理通りぬける。

ますます強くなる悪臭に口の中が気持ち悪くなりながら、僕は鬱田の部屋の窓を開ける。
そして、おそるおそる部屋の中をのぞき込むと……


   ⊂( Aii⊂`つ


( ; ∀)「本当に死んでたーーーーー!!!!!」


どうしよう。このままだと、僕は第一発見者。下手したら最有力容疑者候補じゃないか。
いや、万が一死因が餓死だったりした日には。
どうしよう……どうしよう?!
あのとき僕が食料を分け与えなかったのが原因だったとしたら、僕が犯人じゃないか!


( ; ∀)「どうする?」


このまま見なかったことにしようか。
いや、ダメだ。 ショボンや、さっきの隣の家の人に思いっきり目撃されちゃってるじゃないか。
落ち着こう。まだ、死因が餓死と決まった訳じゃない。


(;・∀・)「そうだ、通りすがりのガチホモとかストーカーとか、物取りの犯行とか……」


ゴキブリがかさこそとはい回る不潔な床。コンビニ弁当とカップ麺のゴミ。
見ていると頭がくらくらするほど名状しがたい形に腐敗した、なんだかわからない物体たち。
PCと、ゲームと、人形が大量に飾ってある一画だけがやたらと綺麗だ。


( ; ∀)「誰が、こんな家に強盗に入るって言うんだよっ! そもそも、鍵かかってたし!!
      ガチホモとかストーカーとか無理ありすぎだろ、僕!!!!」


しかし、現実とは時に非情である。

yasai3.png


(lll・∀・)「ホントに強盗いたー!!!!」


シネー( # ∀)つ)^o^)/オワタ


何が何だかわからないけど、僕はやらねばならない。


\(^o^)/「それでも わたしは やっていないのです」

(#・∀・)「 問 答 無 用 」


/(^o^)\ナンテコッタイ


それが、死んだ鬱田へできる唯一のことなのだから!!!



【そして、死んだことになっている俺=鬱田ドクオ】


(#・∀・)つ「死んでつぐなえっ!!!」

\(^o^)/人生オワタ


(;'A`)「……何、コレ」


目が覚めると、そこは地獄絵図だった。
空腹でかすむ目が、珍妙面とイケメンのデスマッチというシュールな映像をお届けしている。


(#・∀・)つ)^o^)/「めざめるのです りんじんびー よ」

(;'A`)「えーと、今北産業」

(;・∀・)「何で、死んでないの?!」


猛烈に失礼なこと言われたぞ、おい。
むしろ、死んでることを前提で話すな。そして、何でお前がここにいるんだ。
はっ、今はそんなことに頭を巡らしている場合じゃなかった。


(*'A`)「俺の野菜たぁーーーん!! 我を飢えから救いたまえーーー!!!」


俺はフラフラする体を叱咤し、野菜たんの眠る肥料(=元ババアのゴミ)の元に歩み寄る。
さあ、俺の野菜たんは……。


(;'A`)「なん……だと……」


ゴミの山の中に、俺の野菜たんの姿は影も形もなかった。
そこにあるのは、ふよふよと白い糸っぽい何かと、黄色い球体のついた細かな物体のプチジャングル。
どうみてもカビとか菌とかそれっぽい……いや、これは新種の野菜……?


( ・∀・)「今の一言で、大体何が起こってたのか把握した」

\(^o^)/「なんという めいすいり これはわたしも にがわらい」

( ・∀・)「まあとりあえず」


うーん、臭いは橋の下のホームレスと公衆便所と、ゴミコンテナを足して割らない感じ。
見た目は、自然の驚異と生き物の神秘。
これを食えと? コレを茂羅野家では栽培し食うとな?


( ・∀・)「ゴミはゴミ箱へGO!
      みさなーん、一枚70円のゴミ袋がとおりますよー!!」


って、回収しちゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!


U\(^o^)/U「ふはははははは ごみぶくろのまえには ごみなど むりょくなのです」


お、俺の最後の食料(予定)たちが珍妙面によって回収されて。
らめぇ、食べ物ゴミ袋にいれちゃやりゃのぉぉぉおおおおおおおお!!!


( ;A;)「嫌だぁぁぁぁっぁぁぁっぁ、この鬼っっ!!!
     茂羅野家推奨のこいつを食って俺は、メシウマにぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

( ・∀・)「家には名状しがたい産業廃棄物を食べる習慣はないから」

U\(^o^)/U「ばいとだい おいしいです」

( ;A;)「裏切ったなブルーターーーース!!!」


どんどんと捨てられていく、俺の食料(予定)とその他もろもろ。
喜々として全てをゴミ袋に入れていく珍妙と、笑いながらそれを見守る鬼人間。
くやしぃっ、俺が抵抗する体力が無いのをいいことに好き勝手しやがって!!!


( ・∀・)「ゴミ袋は一枚80円のこれだから、ちゃっちゃと僕に払ってね」

(#;A;)「やめぇろぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!
     っていうか、さりげなく値上げするんじゃねぇぇぇぇ!!!」

\(^o^)/「りんじんびーは せんとうに まけてしまった
       まけいぬ おーえるの ごみと 80えんを うしなった」

( ・∀・)「ちぇー、80円もないでやんの。
      借金のカタにとりあえずノートPCは押収しときまーす」

\(^o^)/「ばいとだい あめだまを てにいれた!」


小一時間後。
そこには喜々として俺のパソコンで遊ぶ鬼と、飴玉一つで俺を売ったブルータスが!
そのパソコンの中には過去の(二次元)嫁と、秘蔵のクーにゃんフォルダーと、『素直』のデータがぁぁぁ!!


( ;A;)「鬼や、渡る世間は鬼ばかり(略してわたおに)なんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

( ・∀・)「はいはい、借金返済して大学復帰したら返してあげますよー」

\(^o^)/「あめ おいしいです」


最後の希望を失った俺にはもう立上がる気力もない。
床に転がったままマインスイーパーに興じるイケメンと、裏切り者ブルータスの顔を見るだけだ。


( ・∀・)「そもそも、なんでゴミなんかで種をそだてようとしたのさ?
      アホなの? 死ぬの? なんで部屋、ゲームと人形だらけなの?」

(#'A`)「俺のクーにゃんを人形っていうなぁぁぁぁぁぁぁ!!! フィギュアって言えっ!」


クーにゃんはな、エンジェルなんだぞ!


毎朝、無表情のクールフェイスで起こしに来てくれる巨乳美人っ!
ファンディスクが待ち遠しいっ!! 新装版おかえりパックは勿論購入しました!


\(^o^)/「ヒートちゃん かわいいです」

( ・∀・)「一度、飢え死ね」

( A)「ほっといても死ぬし……今の俺を繋いでいるのはクーにゃんへの愛だけだ……」


むしろ、PC(とそこに含まれるクーにゃんのデータ)が強奪された今、本気で死にたい。
嗚呼、クーにゃん。 どうして、君は二次元なの?


(;・∀・)つ飴     Σ('A`)


訂正、PCさえ返していただければ貴方様は至高の好青年で御座います。
俺は飴を口に放り込むと、これまでの水と調味料だけの極貧の生活について語った。
俺曰く「塩は超偉大」、あるいは「味噌うめぇ」、「水は神」と。


( ・∀・)「ゴミで野菜育てようとか、そろいもそろって馬鹿なの?
      最低限、土と水くらい用意しろよな」

\(^o^)/「しらないひと まじぱねぇ です」


うん、その発想は素でなかったわ。




('A`)「というわけで、公園に来ました」


というわけで、俺と茂羅野と隣人Aはすぐそばの公園に来ていた。
まだ夏休み前ということで、炎天下の真昼の公園には好都合なことに誰もいない。


('A`)「ここに取り出したるは、何の変哲もない段ボール箱。
   かなり遠い寄り道をして、スーパーからかっぱらってきました」


そして、俺はスコップ(アパートの玄関先に転がってた)をかっこいい感じに手に持った。
俺が見据える先には、花がチマチマと植えられ適当な感じに管理されている、狭い花壇。
そして、俺はスコップを全力で振りかぶった。


(#゚A゚)「そして、この段ボールにぃぃぃっ、
    花壇の土をぉぉぉぉ、入れるっ!入れるっ!いれるうぅぅぅぅぅぅぅっ!」

( ・∀・)「お巡りさーん、ここに不審者がいまーす」

(;'A`)「通報しちゃらめぇぇぇぇぇぇぇっ!らめなのぉぉぉぉぉぉっっ!!!」

\(^o^)/「人生オワタ」

(#'A`)「そこっ、俺の人生勝手に終了させんなっ!
    まだ、はじまってすらいねぇよっ!」


( ・∀・)「この土泥棒さんめ」

(#'A`)「ふーんだっ、町内会費ちゃんと払ってるからいいんですぅー。
    だてに、大家さんに毎月、強制徴収されてるわけじゃないやい!」


土をちょっと借りるだけじゃないか、野菜ちゃんが成長したらソッコーで返しに行くからいいじゃないか。
大体、なんだかんだ言って止めないお前だって同罪じゃねーかよ。


\(^o^)/「わたしは はらってないです」

(#゚A゚)「あの、クソ大家っ! 差別ってレベルじゃねーぞ!!」


意外な真実に、俺超ショック。 毎月、押し寄せる大家を回避できる方法があった……だと……
大家には後で直談判に行くとして(気弱な純情青年である俺は多分行けない)、今は野菜。
段ボール箱に移植した土の中に、今ある全部の種を植えて俺はふぅと息をつく。


(*'A`)「これで一週間後には野菜ちゃんが……」

\(^o^)/「たべほうだいですね わかります ゆめひろがりんぐ です」

(;・∀・)「……はぁ?」


労働を終え、さわやかな気分に浸る俺と隣人Aの耳に、茂羅野のすっとんきょうな声が響く。
あれ、何だろう俺とってもいやな予感がするよぉー。


(;・∀・)「一週間とか、ねーよとしか言いようがないんだけど」

\(^o^)/「はっはっはっ ごじょうだんを」

( ・∀・)「いや、リアルに。カイワレとかモヤシじゃないんだし」


ナンテコッタイ∩('A`)∩/^o^\フッジサーン


( ・∀・)「ちなみに、収穫までは約二ヶ月だからな」


オワタ\('A`)/\(^o^)/オワタ


y('A`;)あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『俺はすぐ食べられる食料を要求したはずだったのに、
 二ヶ月たたなきゃ食えない物を渡されていた』

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが(ry
飢え死にとか、孔明の罠とかそんなチャチなもんじゃ 断じてねぇ
史実に孔明ビーム登場くらい恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


\(^o^)/「ぽるなれふ おつ」

(#゚A゚)「てんめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! 二ヶ月とか普通に死ぬわボケぇぇぇぇぇぇ!!!」


(;-∀-)「いや、そこまでやばいとは正直思ってなかったんで。
      正直スマンかったとか言うつもりはないけど。
      そもそもPCとか人形とかゲームを売ればいいんじゃない?」

(*'A`)「え、おごってくれんの?! よし、今日からお前と俺は友達だっ!」


無理だと思いつつ、とりあえずはしゃいだフリをして食料を要求。
キャバクラのお姉ちゃんレベルの悪魔的行動に、小心者の俺は内心ガクブルことしかりであります。
ちなみに、三次元お姉ちゃんのいる飲み屋は怖くて入れません、安西先生!


\(^o^)/「おお あなたわたし ともだち」

( ・∀・)「人の話聞けよ莫迦野郎。
      だけど、今回だけは特別に許してやるんだからな」

\(*'A`)/「やったッ!! さすがMORA様!
       おれたちにできないことを  平然とやってのけるッ!
       そこにシビれる!  あこがれるゥ!」


やった、俺たちはこれで避けられない夏の運命から逃れられることができるっ!
サイコロ6を連続で振った上、チェス盤をぶん投げるくらいの奇跡だぜ!
今ならクーにゃんだけじゃなく、長門までも現実に召喚できそうだ。


(;・∀・)「仕方がないなぁ、今回だけだからな」


( ・∀・)つ[] ホイ


茂羅野が軽い掛け声と共に、ポケットから取り出したのは折りたたまれた茶封筒だった。
封筒自体はどこにでもあるやつだけど、今この状況でわざわざ差し出すということは……


(;'A`)「こ、この封筒。 まさか、現金?」

\(^o^)/「やりましたね りんじん びー」

[]ヽ(*'∀`)ノ「いやっほぉぉぉぉぉぉぉおおおおおお!! これで勝つるぅぅぅぅ!!」

\(^o^)/「ひでよ? いちよー? おい みてるか いちまんえんさつ ですか?」

('A`)_[]「俺のターンっ、封筒を開き中のお札を確認っ!」


「お米券」


ドローされた封筒の中身は……
どうみてもお米券ですありがとうございました。
っていうか、リアルに遭遇したのは初めてですお米券。


(;'A`)「え、あれ? お前、電車が廃線になった町で妹分とシャボン玉でもしてるキャラ?」

\(^o^)/「とりのうた( ゚∋゚) は こっか」

( ・∀・)「日本語でおk」

(#'A`)「テメェ、素直シュールの始祖をバカにすんじゃねぇっ!!!
    診療所の女医さんにメス投げられてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
    お米券と言えば、シュールっぽいおにゃのこが進呈してくれるもんだろっ!」


( ;・∀・)「前半はよくわからないけど、後半何でわかったの?!」


\(^o^;)/「なん だと 」


茂羅野の自分はシュールっぽいおにゃのこ発言は軽くスルー。 隣人Aリアクションよすぎだろ。
今はそれよりも、このお米券をどうやって米にするかが重要だ。
うーん、スーパーとかで使えるんだろうか?


/(^o^)\「おこめけん しんてい じょしこーせー」

( ・∀・)「いや、小学生。 従姉妹なんだけどこれが……」


そういえば、家からちょい歩いたところに米屋あったような希ガス。
ここで、コレを米に交換すれば……やっべ、主食マジやっべぇ!
メシウマってレベルじゃねーし、マジ飯だし。 神様ありがとう!!!


\(*'A`)/「やたー、俺の人生超ハジマタよクーにゃぁぁぁぁぁぁんっ!!!!」



【それから約二ヶ月が経過したところの、茂羅野モララーの証言】


( ・∀・)「と、まあ夏休みに突入したわけだけど、あいつらどうなったんかねー」


梅雨時からは一転、しょっちゅう続く雨に今年は涼しいなぁと思うことしきりの、夏。
まあ、集中豪雨かっくらっちゃった地方からしたら怒られること必死なんだけどね。
僕はどうしているのかといえば、地獄のようなレポートと試験を終え、夏休みを満喫中。


( ・∀・)「まぁ、飢え死にしかけてるってことはもう無いだろうけど」


そして、約二ヶ月の夏休みに暇をもてあました僕は、鬱田のボロアパートの前に立っていた。
まぁ、大学にもちゃんと来てたし、PC返してやったからレポートは出来てたみたいだけど。
あの野菜はどうなっちゃったのかなぁと思うことしきりで、いや単に遊びに来ただけなんだけどさ。


鬱田の部屋のドアは鍵がかかってなくて、あっさりと開いた。

yasai4.png


( ・∀・)「うん。 予想はしてたよ」


まったく、リアクション芸人じゃないんだから体張って期待に応える必要はないんだけどなー。
それとも鬱田って、これ本気でやってるの? 二ヶ月前からまったく学習してないの?


( ・∀・)「おーい」


鬱田の友人の隣人Aさんの横をすり抜けて、ベランダを見るとそこには緑のカーテン。
青々と茂る葉っぱに混じって、黄色い花と緑色の食べ頃の実が見える。


(;・∀・)「野菜、ちゃんとなってるじゃん」


あれ? ちゃんと食料あるんじゃないか。 じゃあ、熱中症か何かなの?


( ・∀・)「鬱田のドクオさんやーい」

(A )「……」

\(^o^)/「へんじがない ただのしかばねのようだ」

( ・∀・)「……とりあえず、水ぶっかけとこ」


熱中症の対処法は、涼しいところで水分補給だったような気がする。
えーと、水道とコップは……
僕がキョロキョロと辺りを見回していると、隣人Aさんがペットボトルに入った雨水をさしだしてくれた。

そして、僕たちは倒れる鬱田にその水をぶっかけた。



【華麗なる主役交代劇、俺こと鬱田ドクオ】


川 ゚ -゚)「なぁ、ドクオ。 キス……しようか」

++('A`)「ああ、君が望むなら何だってしよう」


流れる川が美しい川縁の花畑にいる俺たち。その唇が近づいて――


\(^o^)/U「めざめるのです りんじんびー さもなくば できしです」

( ・∀・)「おっきろー」


(#゚A゚))「ゴハッ……ゲハッ……ゴェェェッ」


――部屋の中で溺れるという神秘的体験の中で、目が覚めた。
何だ?! クーにゃんはどこっ?! そして、何が起こったんだ!!!
そして、なんででいるんだ、隣人Aに茂羅野っ!


(;゚A゚)「な…なんなんですか? ここ、どこですか? なんで俺、部屋で溺れてるんですか?」


思わずみくるたんの初期ネタをやってしまうくらい、気分は大混乱だ。
何がなんだか、わからないが茂羅野と隣人Aが仲良くなってることだけは把握した。


( ・∀・)「何でせっかく野菜がなってるのに、死にかけてるの。 バカなの?」

0\(^o^)/0「ばかなの?」

(#'A`)「説明乙おk把握。 ついでに言うなら、殺そうとしてくれてありがとう」


仕送り来る→使い切る→試験とかレポートとかで力尽きる→残念!俺の人生は終わってしまった。
三行かけるまでもなく、一行で俺の身に起こった状況が把握できてしまった。


(#'A`)「そもそもな……俺が死にかけたのもその野菜とやらのせいなんだよ!
    あれ、どう考えても食い物じゃねーし!!!!」


俺が見つめる先には、茂りに茂った蔓状の緑のカーテン。
その先に大量に実る、太くてごつごつして見るからに緑々しい野菜。
キュウリに似ているけどそれよりでかい。へちまに似てるけど、それよりもっとゴツゴツしている。


( ・∀・)「え、ちゃんとゴーヤじゃん。 ニガウリでもいいけどさ」

(#゚A゚)「苦えんだよアホっ! 食ったら涅槃が見えたぞ、ゴルァ」


お前は、俺に死ねと申すか!
散々、期待させておいてオチがこれかよ!!!


( ・∀・)σ「でも、ほら食べてるよ。 生で」

\(^o^)/ボリボリ


く(;'A`)>「普通に無理っ!!!!」


俺、隣人Aさんみたいに何でも食う野郎じゃありませんからーーーっ!
生で種も、ゴーヤも食べれませんからー!!!


( ・∀・)「じゃあ、調理すればいいんじゃね?」

('A`)「どうやって?」

( ・∀・)「ほら、よくあるじゃん。 その……」


( ・∀・)「…………」('A`)

\(^o^)/ウマイ


普通に沈黙する俺たち、調理なんて何それおいしいのと言わんばかりの隣人A。
なにこれ、普通に気まずい!


(;・∀・)「そ、そうだ。 こういう時は緒本だよ、緒本!!」




(´・ω・`)「あー、ゴーヤだね。チャンプルにするのが一番おいしいんだよね」
     綿を取り除いて、塩もみして、できたら一度ゆでてみると苦みが少しは和らぐよ
     ところで……」


台所に立ったショボンは袋から食材を取り出すと、慣れた手つきで調理を始めた。
突然呼び出されたのにも何のその。
その動きは少しの無駄もみられず、細やかな気配りもきいている。


(;´・ω・`)「あのさ、いい加減に誤解をといてもらいたいんだけど……」

(#'A`)「嫌だっ、半径2メートル以内には近づくなっ!!!」


だが、そんな動きで油断させようったってそうは行かないぜガチホモ野郎っ!!!
そんなに気を利かせたって、俺は男になんざ惚れる趣味なんか断じてない。


(;´-ω-`)「いつまで引っ張るの、そのネタ」


(´・ω・`)⊂(・∀・ )ポンッ


(・∀・ )「ざまあwwwww」

\(^o^)/「この ほも やろう」


ガチホモの恐怖に震える俺をよそに、やたらと楽しそうなイケメン珍妙コンビ。
お前ら、いつの間にそんなに仲良くなった。


(´^ω^)プチッ


(´゚ω゚`)「ドクオっ、こんな子とつきあうなんてお父さん認めませんっ!
      友達は選べって、いつも言ってるでしょう!!!」

(;'A`)「ショボンが壊れたぁぁぁぁぁっっっ!!!
    ていうか、お前を俺の父親にした記憶なんてねぇ!!!」


温厚で丁寧で、料理も出来て実は手芸もできちゃうショボンが、おっそろしい奇声をあげた。
ギラギラとした血走った目で、未調理のゴーヤと包丁を手にしたエプロン着用男。
なにこれこわい


(;・∀・)「え、そこのニートと同類項扱い?!」

\(^o^)/「なんと わたしは いけめん だったのですね」


(*^ω^)「おいすーだお! ご飯のにおいをかぎつけてご相伴にまいりましたお!」


(*^ω^)「ご飯はどこかお? ショボンシェフの旬のゴーヤ料理はどこですかお?」


そして、大混乱の渦中となった我が家に、空気を読めないピザ男が一匹。
MYお茶碗と大荷物を手にニコニコと微笑むピザを見た時、バラバラだった俺たちの心は一つになった。


(#'A`)(´゚ω゚`)「カエレ!」(・∀・*)\(^o^)/


当然、こうなりますよねー。
もうちょっと空気読みやがれってんだ。


Σ(^ω^;)「ちょwwwヒドスwww」

(*・∀・)「ざまあwwww」


動揺するピザ男に、追撃するイケメン一人。
いいぞー、もっとやれー! 俺は心の中で全力で喝采を送っておいた。


(;^ω^)「モララーはとりあえず暴言をはくのやめたほうがいいと思うおー
      なんだか、妙にうれしそうだし」

( ・∀・)「友達いたことないから楽しくって」


おい、今衝撃の一言が聞こえたぞ。 それが本当なら、お前への好感度がうなぎ登りだ。


\(^o^)/「なんと なかまが ここに」

(;'A`)「大学入学までの俺がここにいる!」


トモダチ\(^o^)人(・∀・ )人('A`)ノナカーマ


友達のいないボッチ心。 学校でグループを作らされるときの、先生の助けを待つ心細い気持ち。
先生のおかげでようやく組めたグループで、クラスメイトに敬語で話しかけられるその切なさ。
わかる。わかるぜ! 茂羅野、隣人Aっ!!!!


(´;ω;`)「ううっ、僕だって仲間に入りたいのに……」


「いいえ」\(^o^)人(・∀・ )人('A`)ノ「「もう、俺(僕)たちは仲間じゃないか!」」


ピザ男ウゼェの友情で結ばれた同士の涙に、俺たち友達いないぜトリオの心が一つになる。
そう仲間に入りたいと思ったとき、君はもう仲間なのだよ!


ワーイヤッタ\(^o^)人( *・∀・)人('A`)人(´・ω・`*)ノヤタヨー


(;^ω^)「……何、このカオス」

(;^ω^)「……」


シュンシュンと炊ける米、フライパンの上でジュウジュウ音を立てる野菜たち。
ただよう上手そうな食料の香りに、ワイワイと友情(はじめてできた友達)を確認し合う俺たち。


(;^ω^)「えーと、僕も仲間に入れてほしいお」


)人('A`)人(´「ダメ」


お前、俺に飯よこすどころか食い物呪文で脅しかけてきたじゃねーかよ。
それなのに、飯だけ食おうとはおこがましい。第一の親友だと思ってきたのが馬鹿みたいじゃないか。
というか、お前沈黙に耐えられなくなっただけじゃないかと小一時間(ry


(;^ω^)て「ほ、ほらっ、ちゃんとお酒とか持ってきたんだお!
       ご飯と一緒に食べるお酒は楽しいお!」


サケ……\(*^o^)人( *・∀・)人('A`*)人(´・ω・`*)ノお酒?


(*'A`)「心の友よぉおおおおおお!!!!」


ブーンの手にした袋の中に入っていたのは、そこそこいい値段の焼酎が一瓶。
それを目にした瞬間、俺たちは己の過ちに気がついた。
仲間に入りたい酒――じゃない、友人を差別するなんていかに愚かだったのか。
俺たちは、仲間じゃなかったのかと。


(*^ω^)「おっおっwwwww飯にブーンはつきものですおwwwww」

(´・ω・`*)「じゃあ、僕はもう少しツマミを作ろうかな」

( ・∀・)「じゃあ、スポンサーやるからな!」

\(^o^)/「かいもの おいしい です」


狭いテーブルに、ゴーヤチャンプルやらゴーヤの味噌炒めやら酒がどんどん並べられていく。
テーブルにのらない分は漫画雑誌の上にのり、いつの間にやら部屋は大所帯。
クーにゃんとの一人暮らしで、飢え死にしかけた事がまるで嘘みたいだ。


('A`)( ^ω^)(´・ω・`)「いっただっきまーす!!!」(・∀・ )\(^o^)/




嘘みたいな狂乱の時は過ぎ、酔っぱらい共が積み重なった部屋の中。
月の光に照らされるクーにゃんと俺は向き合っていた。


川 ゚ -゚)  ('A`)「俺は思うわけだよ」


クーにゃんの顔をじっと見つめる。
そのクールに整った表情はまるで、『何だ早く言え』と言っているようだ。


('A`)「やっぱさ、楽しい食生活を送ろうと思ったらさ、」

川 ゚ -゚)『思ったら何だ?』


相変わらずのクールな調子で、俺の脳内のクーにゃんが問いかける。
凛としているがどこか可愛らしい彼女に、俺は自分の作れる最高の笑顔を浮かべて答えた。


(*'∀`)「人に全力でたかるべきですよねー」


人は食い物なしでは生きていけない。
ならば、楽しい食生活を送るためには全力で他人にたかればそれでおk。
俺ってばマジ天才。 我ながらその才能にほれぼれするぜ……。


(^o^)・∀・)・ω・`)^ω^)「ほう……?」


動く者のいないはずの部屋が、にわかに騒がしくなった。
お、お前ら酔いつぶれて寝たんじゃなかったのかっ?!


\(;^o^)/「これは ひどい」

(#・∀・)「さんざん振り回しといて、その結論はどうかと思うんだからな!」

(#゚ω゚)「貴様は、食を侮辱したっ!!!」


お前ら何、俺と嫁とのハチミツトークをばっちり聞いてるんだよ!
あばばばばばばばば、ブーンのヤツなんか覚醒モードに入りかけてるし!!!


(´・ω・`)「そもそも、ドクオに計画性が無いのがダメなんだよ。
      人の話だって聞かないし……」

( ・∀・)「とりあえず、その人形とたまりにたまったゲーム売却しよーぜ!」

(*^ω^)「おっおっwwwだったら、いいネットオークション知ってるおwwwww」

\(^o^)/「うれたら のみかい です」


(*・∀・)・ω・`)^ω^)「賛成っ!!!!!」


隣人Aな珍妙面ブルータスことオワタが、クーにゃんの体を抱えて叫ぶ。
俺の嫁がぁぁ、このままでは身売りされてしまうっ!!!
誰か止めろよ、何でそんなに喜々としてやがんだよ!


(#゚A゚)「テメェらっ、俺のクーにゃんを放せぇええええ!!!」

(^o^)/\( ・∀・)「だが ことわる!」


俺は、クーにゃん奪回に向けて機敏な動作で立上がる。
こらブーンっ、人のパソコンでオークションページ立ち上げんな!
ショボンのやつは何か高そうな、酒ののってる雑誌チェックしてやがるし!


(*´∀`)「お隣さんは賑やかでいいモナね」

(;、;*川「学生はいいわよねー、ホント気楽で。
      今夜はとことんまで飲むわよ! 秘蔵の酒とかあけちゃうんだから!」


俺がいて、クーにゃん(ある意味三次元嫁)がいて、友人だか何だかよく分からない愉快な奴らがいる。
そんなやつらと、酒をかっくらって適当なものを食べて過ごしていく。
まあ、これが楽しい食生活っていうならそれも悪くはない。

クーにゃんの追いかけながら、俺は知らず知らずのうちに笑い出していた。


――夏の夜はこうして更けていく。
                                         おわり


ブーン系サマー三国志参加作品
完全にノリと勢いだけでできています。

まとめはブーン速さんのサマー三国志特設ページコチラと、
毎度毎度お世話になってるブーン系小説グループさんのコチラになります

祭り主催のめろんちゃん、関係者参加者のみなさん、絵投票してくれた神絵師さん、(推定)投票してくれた読者さん・作者の皆さまありがとうございました。

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